第2話
夢小説設定
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司令室
『失礼しまーす』
司令室に入るとテーブルに突っ伏して寝ているコムイと、資料を纏めているリーバー、そしてリーバーの手伝いをしているリナリーが見えた。
リー「おー、早かったな。そこに座って待っててくれ」
リーバーはソファを指差すとすぐに資料に向き直る。
何か手伝うことはあるか聞くと、今は座っていてくれと言われた。
数分後、アレンも到着する。どうやら大量に頼んだ料理を全て平らげてきたようだ。
リー「室長」
リーバーはコムイに声をかける。
しかしコムイは全く起きる気配が無かった。
リーバーが揺さぶったり殴ったりするも全く動じず。
『奥の手しかないんじゃない?』
リー「そうだな。
リナリーちゃんが結婚するってさ」
コムイを起こす最終手段、それは妹のリナリーが結婚してしまうという類を話すことだった。
思惑通り、コムイはリナリーの名を叫びながら飛び起きる。顔面をビショビショにしながら泣き喚くコムイに、ナマエたちはドン引きしていた。
コムイが落ち着いてくるとやっと本題に移る。
コム「いやー、ごめんね、徹夜明けだったもんでね。
さて、時間が無いので粗筋を聞いたらすぐ出発して」
『コムイさんが泣き止むのに時間かかったんじゃ・・・』
ナマエの話は無視され、詳しくは今から配る資料を行きながら読んでほしいと言われる。
アレ・神「!」
『3人で?』
コム「そう、3人で行ってもらうよ」
それを聞くと、アレンと神田は「げっ」と言いながら不満そうな顔をする。
それを見て、ナマエは荷が重いなと思っていた。
神田とアレンの間に入りながら喧嘩にならないように司令室を出ていこうとするとコムイに引き止められた。
『何?2人喧嘩しちゃうよ』
コムイはナマエに紙袋を渡した。アレンの団服が入っているらしい。任務に向かう前に着替えるよう言ってほしいと。
コム「次が本題ね。
アレンくん来たでしょ?だからなのか、上層部がクロス元帥の動向を気にかけてさ。
またナマエちゃんに“あの話”来てたから言っておこうと思って」
『・・・・もうそろそろ、向き合わなきゃだね』
コム「・・・・無茶だけは、しちゃダメだよ」
『ふふっ、お互い様でしょ』
そう笑いながら話すと、手をヒラヒラさせて挨拶をし、司令室を出た。
案の定先に進んでいた神田とアレンは睨み合っていた。
『はぁ。お待たせ、行くよ』
2人の間に無理矢理入り、アレンの目の前にコムイから預かった紙袋を出す。
アレンに団服だと言うと嬉しそうに受け取っていた。
『コートタイプだから、今着てる服の上から着れば良いと思うよ。だから迎えの船を待つ間に着れば良いよ』
アレ「団服・・・師匠とかナマエとお揃いになるってことですね!」
『まぁ、エクソシストの証、だからね』
アレンとの話が一段落つき、神田の方を見るとムスッとしていた。
ナマエは、昨日リナリーに“神田は嫉妬しているかもしれない”と言われたことを思い出した。
『アレンはクロス元帥とか私と一緒に行動してたとはいえ、教団のこととかエクソシスト、イノセンスのことはわからないことが多いんだからね?』
だから教える係が必要だと話すとため息を吐かれた。
その後は無言だった。
ナマエも任務前に気を遣いすぎたくないと、喧嘩にならなければ別に無言でも良いと思っていたのだ。
しばらく歩くと、水路に着く。
ここからは船に乗って移動だ。
アレンが団服に着替えている間にコムイも到着した。
『何か忘れ物?』
そう聞くナマエに、コムイは首を横に振った。
コム「アレンくんの初めての任務だからね、見送り」
アレ「ありがとうございます・・・・ん?」
アレンは袖の中で何かがモゾモゾ動いていることに気づく。動いている物はだんだん袖口に上がっていき、
ピョコ!と飛び出た。
アレン「ティムキャンピー!どこ行ってたんだお前!」
『ティム!』
それは、アレンと一緒にいた、クロスのゴーレムのティムキャンピーだった。
コムイは少し借りてアレンの過去を見させてもらったと話す。話している間に、船の準備が整い3人は慎重に船に乗り込んだ。
コム「行ってらっしゃい」
アレ「行ってきます」
『行ってきます』
笑顔で挨拶をする3人。
教団本部を家のようにしたいとコムイが始めた挨拶。
必ず生きて帰ってくることを願いながらコムイも毎回送り出しているのだ。
コムイが見えなくなるまで後ろを見て手を振っていたアレン。
アレ「良い人ですね」
『変な人だけど人一倍優しいよ』
そう話をしながら教団の外まで出た。
そのまま船で街の近くまで進む。