第8話
夢小説設定
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アレンが帰って来ると、状況を整理し向かう方向を考えようという話になった。
ブック「今ドイツを東に進んでいる。ティムキャンピーの様子はどうかな?」
『ずっと東だね』
クロスは東の方にいるとしかわからない。
ティムキャンピーから離れすぎていると、漠然とした方向しかわからないらしい。
リナ「一体どこまで行ってるのかなぁ。クロス元帥って経費を教団で落とさないから領収書も残らないのよね」
ラビ「へ?じゃあ生活費とかどうしてんの?自腹?」
『色んな人から借りてたよね』
アレ「そうですね、借金です」
知人や愛人にツケていたと話す。
そして、それでもお金が足りない時にはアレンがギャンブルで稼いでいたと。
『アレンはなんかギャンブルの才能あったよね。たまに行く賭場で凄く勝っちゃうんだもん』
アレ「違うんですよ・・・ナマエがいる時にはあまりやってませんが、ナマエが教団に戻ってる時はギャンブル三昧でした。
だから稼ぐために技術を磨かなきゃならなかったんです。イカサマの」
『え!?そんなことしてたの!?』
クロスは、ナマエの前で弟弟子がギャンブルで資金集めをしている所をあまり見せたくなかったのだろう。
きっとアレンが大変な目に遭っているとわかったら、自分もやると言い出す。
クロスはきっとそれが嫌だったのだ。
「「「(甘やかされてるな・・・)」」」
『なに?』
クロスに甘やかされているナマエのエピソードを聞き、危険でもクロス班に入ることになった経緯がわかった。
それと同時にアレンの苦労も。
その時アレンとリナリーの目が合う。
プイッ
アレ「(逸らした!?)」
アレンはリナリーに目をそらされショックを受けていた。
ブック「ところでアレン、左目はまだ見えぬか?」
左目を使用して周囲の見張りをしてほしいと話す。
汽車などを利用している時にアクマが襲ってきてもすぐに分かるようにと。
アレンは「はい」と返事をし、リナリーをチラッと見る。ずっと目を逸らしたままのリナリーをアレンは困ったように見ていた。
夕方、とある駅に着くとリナリーが晩ご飯を買うべくホームの屋台に買い物に出た。
それを追いかけていくアレン。
『・・・』
仲直りできたら良いなと願っていた。
リナ「ただいま」
『!おかえり』
少ししてリナリーが1人で戻ってきた。少しスッキリした顔になっていたため、きっとアレンと話ができたのだろう。
プルルルルルル
汽車が発車する音がする。
しかし、席にアレンは戻ってきていなかった。
『アレンいないけど大丈夫?』
リナ「外で少し話しただけだから大丈夫だと思うけど・・・」
落ち込んで何処かで泣いてたらどうしようと話すリナリー。とりあえず車内を探してみることにした。
ラビ「・・・・・いない」
先頭車両から最終車両までくまなく見てみるが、アレンらしき姿は見当たらない。
『乗りそびれた?』
ブック「可能性はあるな」
リナ「ラビ!お願い、アレンくん捜してきて!」
ラビは困惑した顔で「オレっすか」と自分を指差していた。
ブック「今ならお前の如意棒でひとっ飛びだろ」
ラビ「槌だよパンダ♡押すなボケ」
ブックマンは脚でラビを押して汽車から落とそうとする。
ラビ「いいけどさぁ〜、なぁんか嫌な予感すんなぁ〜」
『私も行こうか?』
ラビ「お願いさぁ〜!!」
ラビはナマエに縋りながらお願いしてくる。
結局ラビとナマエの2人で行くことになった。
『でも槌はやだよ?』
ラビ「え?」
ナマエがそう言った時には既に槌の準備をしていたラビ。
ラビ「ちゃんと乗れば大丈夫さぁ、多分」
魔女の箒のように乗れば大丈夫だろうと言うラビ。
しかし何度か槌の“伸”で移動した経験から「大丈夫」の言葉を信じられないナマエはラビに支えてもらおうと、ラビを後ろからホールドする形で腰に腕を回していた。
ラビ「(ラッキー!・・・でもユウにバレたら殺されんなオレ)」
リナ「じゃあ、お願いね」
ラビ「へーい。“伸”」
ギューーーーーン
『っ・・・・』
ギュッと目を瞑り、恐怖に耐えようとする。
ラビ「大丈夫さぁ〜?今回は安定してっから安心しろよー」
前からラビの声が聞こえてくる。
そういえば酷い風圧も揺れも無い。
チラッと目を開けると夜空が目の前にあった。
『わぁ・・・』
目を輝かせるナマエ。しかし気がかりなのは着地だ。
大丈夫なのかとラビに聞くと、なんとかなるとは言っていたがやはり不安だ。
『羽根で手伝おうか?』
ラビ「あー、助かるさぁ」
伸ばすのを辞め、重力に従って落ちる際に羽根の力で、風を起こしてくれればゆっくり降りられるのではないかという話になった。
『・・・ラビはさ』
ラビ「んあ?」
ラビはナマエが小さく自分を呼んだことに気づき、返事をする。墜落したらいけないので前は向いたままだが。
『私が天使の子だって知ってたんだよね』
ラビ「あー、まぁな」
ラビは言葉を選びながら返事していく。
自分らしくないと苦笑いしながら。
『ブックマンって何でも知ってるんだね』
ラビ「仕事柄色々知るからなぁ」
『・・・』
ラビ「?」
静かになったナマエを不思議に思っていると、ナマエがボソッと呟いた。
『・・・ラビとも、ずっと仲間でいたいな』
ラビ「っ・・・」
ラビは何も答えることができなかった。
ブックマンである以上傍観者でいなければならない。たまたま教団側にいるというだけだ。
ナマエが天使の子であることも、この聖戦の要になる可能性が高いから知ったことだ。
『ふふっ、ごめんね、困らせて。ほら!もうすぐ駅だよ』
先程と雰囲気がガラッと変わったナマエ。
羽根を出して着地の準備をしていた。
ラビ「・・・・・俺も複雑なんだよなぁ」
『ん?』
ラビ「いや、なんでも」
そう言うと“伸”を止め、ナマエは羽根で風を起こしゆっくり着地した。