第7話
夢小説設定
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赤髪「コイツらも全員人間じゃない」
『え・・・!??』
赤髪の男がそう言った瞬間。
ズァァアア・・・
町民たちの身体が裂け、中から機械のようなモノが出てきた。
卵型のボディに銃口のような物がいくつもついている。
『な、なに・・・?』
ナマエは腰が抜けたように座り込む。
機械から多数の銃口が向けられ、震える。
何故みんなが、あれは何だ、この男は誰だ、自分は死ぬのか・・・様々な思いが駆け巡る。
赤髪「レベル1の雑魚どもが、群れやがって。
“断罪者”!!」
赤髪の男が銃を撃つ。
それが全ての機械に当たり、機械たちは崩れ落ちていく。
再び訪れる静寂。
ナマエはきっとこれは夢なんだ、と自分に言い聞かせるようにギュッと目を瞑ってゆっくり目を開ける。
しかし状況は何も変わらない。
眼の前には赤髪。
赤髪「・・・・怖い思いをさせたな」
『・・・・・』
ナマエは放心状態で、もう赤髪の男に物を投げる気力も立ち向かう意思も無かった。
赤髪「あれはアクマといって、千年伯爵という悪いヤツが作った機械だ。
お前はアクマとともに暮らしていたんだ」
『あ、くま・・・?』
そんな話があるものか、と不審な目を男に向ける。
赤髪「アクマは死んだ人間の皮を被って生活している。気づかないのも無理がない」
『じゃあ、パパもママも、もう死んじゃってたって、こと?』
ナマエが頭の中で整理しながらゆっくり理解したことを話すと、男は頭を掻きながら申し訳なさそうに話す。
赤髪「そうだ、だがあのパパとママはな・・・
お前の本当の親じゃない」
『え・・・』
ナマエは開いた口が塞がらないという様子で赤髪の男を見た。絶句しているナマエを見ながらゆっくり話す。
赤髪「俺はお前の本当の親の知り合いだった。
お前を頼むと5年前に言われてな。それからお前を探し続けていた。」
『・・・・・』
冗談を言うような雰囲気ではなかったが、急に本当の親の知り合いだと言われても納得できない。むしろ不審感が高まった。
知らない人について行ってはいけませんと大人たちから教わっていた。誘拐犯は、“知り合いの知り合い”を装うことが多いとも言われている。
『怪しい』
赤髪の男はふっ、と笑うと「そうだろうな」と返事をした。
赤髪「まぁ、混乱するだろうな。だがこの瓦礫の山にいるわけにいかないだろう?このガスも身体に毒だ」
ボロボロの機械から溢れ出す煙を見る。
どう見ても身体に良くないとわかる。
『・・・・・』
赤髪「町民全員アクマだった。この辺にはお前を知る者もいない」
『どうしたら、いいの』
もう自分独りなのだとわかった瞬間に不安感が高まり目に涙が溜まってくる。
『パパ・・・ママぁ・・・』
赤髪の男は持っていたハンカチを使い、ナマエの涙を拭いていく。
赤髪「俺が引越し先を決めてやる、安全な場所にな。
・・・!?」
そう話した瞬間、赤髪の男の懐が光り輝く。
赤髪「まさか・・・」
『っわ!』
そして光はナマエの眼の前まで飛んでいき
シュゥウッ
『なっ、な、なに!?』
ナマエの手に光が纏う。
『・・・あったかい・・・』
ナマエは手の温かさに何処か安心感を覚え微笑んだ。
不思議と不安だった気持ちがスッと減り、赤髪の男の話を聞いてみようと思えた。
赤髪「・・・・・」
赤髪の男は少し驚いた様子もあったが、ナマエの様子をじっと見ている。
何かを懐かしむような、優しげな表情で。
そして光が収まると、ナマエの手に1つの指輪。
『指輪?』
赤髪「こんなことが起こるなんてな。アイツの力か」
ナマエは赤髪の男の言葉に首を傾げる。
赤髪「そいつはお前の本当の母親が持っていたものだ。イノセンスっていう・・・まぁ、神の結晶だ」
『イノセンス・・・?』
赤髪「はぁー。お前には父親の実家で平和に暮らしてもらいたかったんだがな。
そうもいかなくなったらしい。ヨーロッパの方に行くぞ」
『・・・・え』
赤髪の男の言葉を聞き、目を丸くする。
『ヨー、ロッパ・・・って何?』
赤髪「ハッハッハ!そうだな。お前は・・・6歳だからな、分からんだろう」
赤髪の男は、黒の教団本部と言う場所があり、イノセンスを手にしたら一度そこに行く必要があると話す。
赤髪「お前の親の話をしながらゆっくり向かおう、いいな?」
『・・・・はい』
ナマエは、指輪を握りしめて男の顔を真っ直ぐ見た。
男はふっ、と笑うとナマエの頭をクシャッと撫でた。
赤髪「そういや、名前まだ言ってなかったな。
クロスだ。クロス・マリアン」
『クロス、さん?』
クロス「ああ。じゃ、行くか」
『あ、待って、指輪・・・無くしちゃう』
イノセンスである指輪は、ナマエの指には大きかった。どの指にはめても直ぐに抜けてしまう。
『じゃあ・・・』
タタタッと半壊した自分の家の中に入っていく。
まだAKUMAの煙が出ていてもお構い無しだった。
クロス「(あの煙が大丈夫なのか・・・それも・・・)」
『お待たせしました』
ナマエが持ってきたのは小さいポシェットだった。
『これ、ママがくれたポシェットなの。いくら本物じゃなくても、怖いものでも、ママはママだから・・・』
クロス「そうか」
ポシェットに大事に指輪をしまい、肩から掛ける。
『大丈夫、行けるよ』
クロスとナマエは、手を繋いで町を出た。