第6話
夢小説設定
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ラビ「しっかし反応遅いぞ、アレン。アクマの姿になってから戦闘態勢に入ってたら死ぬぞ?」
アレ「ごめん・・・ラビとナマエはどうしてわかったの?」
ラビはわかったのではなく全員疑っていると話す。
便利な目を持っているアレンとは違い、自分たちは圧倒的に不利だと言う。
『アクマは人間に紛れちゃえばわからないからさ』
話をしているうちにゾロゾロと汽車の間を縫って何人もの人間が3人に寄ってくる。
今は近づく人間みんなアクマであるとわかる。
ラビ「俺や他のエクソシストにとって、人間は伯爵の味方に見えちまうんだよなぁ」
『うん、信じられないんだよね。
ほら、クロス元帥も言ってたの覚えてる?団服の意味』
アレ「あ・・・」
『でも反省は後!とりあえずアクマ倒すよ。
数多いなぁ・・・浄化の弓、第二解放 “光の雨”』
シュパッ・・・
ナマエは空に向かって矢を1本射る。
すると
ドドドドドドドドド!!
天から目の前の直径約30メートル程の範囲に無数の矢が降ってきた。
数十体のアクマが一度に消滅した。
ラビ「ひぇー、強ぇなやっぱ。負けてらんねぇさ!」
ラビとアレンもアクマと対峙していく。
アレンはアクマを破壊しながらも、自分の考えが甘かったと思っていた。
人間が敵になったというだけで戦えなくなった自分に苛つく。他のエクソシストたちはずっと人間が敵だと思いながら戦っていたのだ。
目立つ団服を着て囮になることで、人間の中にいるアクマを誘う。守るべき人間を守るために。
『(アレン、人間と戦う迷いは無くなったかな)』
ナマエはアクマと戦いながらアレンの様子を見ていた。心がグラついたまま戦っても危険なだけだ。
最初は鈍かった動きが吹っ切れたようにアクマを破壊するようになった。
『人間は伯爵の味方に見える、か・・・あ』
自分もナーバスになりかけていた。
今は目の前のアクマたちに集中しなければ。
10分後
ボロボロの汽車や鉄骨の上に寝転がる3人。
ラビ「何体壊った?」
アレ「30・・・くらい」
『・・・・100弱?』
ラビ「俺37体、ナマエの勝ちさぁ」
きっちり数を記録するのはブックマン見習いの癖のようなものだと話していた。
ラビ「合わせて150くらいか。単純に俺らだけに向けられた襲撃だな。アレンとリナリーが負傷してるのを狙ってか」
『・・・コムイさんが来てるから、とか?』
アレ「大丈夫かな、病院・・・痛てっ!?」
その時アレンが左腕に痛みを訴える。
ロードに杭を刺されていたため、まだそこが完治しきれておらず傷んだようだ。
そんなアレンを心配しながら、対アクマ武器である槌をザクッと地面に刺すラビ。
病院はどっちの方向にあるか確認していた。
『(まさか・・・)私、走って帰るよ』
ラビ「ん?コムイが襲撃されてたら大変だろ」
『そ、そうだけど』
ラビはアレンとナマエに槌の持ち手を掴むよう話す。
アレンは不思議そうにしながらも掴み、ナマエは半ば無理矢理掴まされる。
ラビ「大槌小槌・・・・伸!」
槌はナマエたちを乗せたまま勢い良く伸びていく。
アレ「ぅわぁああああ」
『やだぁあああ』
悲鳴を上げるアレンとナマエとは裏腹に、「病院まで伸ー!」と楽しそうに叫んでいた。
そしてすぐ病院が見えてくる。
しかし槌の勢いは衰えない。このままではぶつかってしまうだろう。
少し前にうまくブレーキが利かないと教えてもらった記憶がある。
『下りる下りる!!』
ラビ「無理さ!今下りたら怪我するって!」
ぎゅっと身体を捕まれホールドされる。
もう病院の壁は眼前に迫っていた。
「「『うわぁああああああ!!』」」
ドパン!!
ドガシャァアン!!
ラビの槌は病院の壁を破壊し、3人は病室の奥に突っ込んでしまった。
コムイ「またアレで飛んできたな、ラビ」
ザザッ
『けほっ、げほ!だからヤダって言ったのに!』
ラビ「あはは、悪い!これ便利なんだけどブレーキの加減が難しいんだなぁ」
悪びれずに笑いながらアレンに「楽しかったろ」と言うラビ。しかし、瓦礫からなかなか出てこないアレンを呼ぶ。
するとザパッと後ろから何かが現れる。
それは、アレンが頭の上に乗ったブックマンだった。
槌でやってきた3人に巻き込まれたようだ。怒り心頭のようで、ブックマンの後ろにはドス黒いオーラが溢れている。
ブック「小僧ども・・・!」
『ブックマン大丈夫!?』
ブック「ナマエ嬢、またラビのバカが強引に。申し訳ない」
ナマエがブックマンの心配をすると、アレンを頭に乗せたままナマエに謝るブックマン。
ラビ「またナマエばっかり怒られないのずるいさ!」
ブック「いつもナマエ嬢はお前に振り回されてるんだ、今回もどうせそうなのだろう」
今までに何回か同じようなことをしてブックマンを困らせることがあったが、ナマエはラビの強引さにより巻き込まれただけのことが殆どだった。
ラビに自業自得だという目線を送って周りを見渡すと、リナリーが起きてこちらを見ていた。
『リナリー、起きたの!?良かった・・・』
ホッとしてリナリーに抱きついた。
リナリーもナマエの背中に腕を回して答える。
リナ「ゴメンね心配かけて。助けに来てくれてありがとう」
コムイ「じゃあ、あまり時間を掛けてられないから移動しながら話するよ。準備が済み次第馬車を用意してるからそれに乗って移動しよう」
『うん』