第6話
夢小説設定
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巻き戻しの街では10月9日の翌日。
『すー・・・すー・・・』
ナマエはリナリーの病室で、リナリーのベッドに突っ伏しながら寝ていた。
カチャ・・・・
『!?』
ドアノブを触る音がしてナマエは飛び起き、扉を見つめる。昨日のノアとの出来事があったからか、いつもよりも敏感になっているのかもしれない。
『誰?』
「ナマエ嬢もおられたか。私だ、ブックマンだ」
聞いたことのある声にホッとし、肩の力を抜いた。
扉を開けて入ってきたのは、小さいおじいちゃんのブックマン、そしてブックマン見習いのラビだった。
ラビ「ナマエ、久しぶりさー!」
飛びつこうとするラビをヒョイッと避け、ブックマンにリナリーとアレンの様子を話した。
『コムイさんは一緒じゃないの?』
ラビ「あー、コムイはあそこ」
ラビは病室の窓から外を指差す。
すると、馬車から大量の荷物を下ろしているのが見えた。たくさんの書類や本が風呂敷に包まれている。
それから1時間ほど、コムイはリナリーの病室に荷物を運んだり、ブックマンは治療をしたりしていた。
ナマエはコムイの手伝いをしながら任務中の出来事を話している。
コムイ「ありがとう、教えてくれて。
じゃあそろそろ僕も治療に行こうかな」
『え』
コムイはドリルを持ってアレンの病室へ向かった。
『ラビ、(アレンが)危ないからついて行くよ』
ナマエはラビを連れてコムイの後ろをついて行った。
コムイ「ラビ、誰も入ってこないように見張っててよ」
ラビ「へーい」
コムイは腕まくりをして準備をする。
ラビは扉の近くで他の人が来ないように、ナマエはコムイの隣で酷いことをしないように見張っていた。
その時、アレンが目を覚ます。
コムイ「あれ?目が覚めちゃったかい?」
アレンの目の前にはドリルを構えるコムイの姿。
以前、コムイの治療で嫌な思いをしたアレンは飛び上がって驚く。
そしてなぜコムイがここにいるのかと聞いていた。普段教団本部から出てくることがないコムイが出てくるとは何事だと。
『街が正常化したから本部に連絡したの』
コムイ「そう。任務遂行ご苦労だったね」
アレ「ナマエが来てくれたから助かりました。
ミランダさんは?」
ミランダは少し前までアレンとリナリーの見舞いとコムイと話をするために来ていたが、一度家に戻ったという。
引っ越しをするために準備をするのだとか。
『今後のことはリナリーが起きてから?』
コムイ「そうだね」
アレンはリナリーがまだ目覚めていないことを心配する。
神経へのダメージだからすぐは目覚めないと言うコムイ。
ラビ「大丈夫っしょー。今ウチのジジイが診てっから。すぐもとに戻るよ」
アレ「!?」
潰されている左目側にいたからか、今まで気づかれていなかったラビ。
ラビ「ラビっす、ハジメマシテ」
アレ「・・・はじめまして」
『2人初対面なんだ』
ーーーーー
翌日
『コムイさん、これ解析終わったよ』
コム「ありがとう、助かるよ」
ナマエはリナリーの病室でコムイとともに莫大な量の資料をまとめたり、研究に使える文献を要約したりしていた。
しばらくして、アレンは治療が終わったのかリナリーの病室に入ってきた。
左目はどうか聞くと、治ってきておりあと数日したら見えるようになるかもしれないと言われたようだ。
『すごいね』
アレ「コムイさん、忙しいのに何でわざわざ出てきたんですか?僕やリナリーのため・・・じゃないですよね」
コムイは困ったように笑ってアレンを見る。
心配させないように、なのだろうか。
アレ「ノアの一族って何ですか?」
ラビ「それをウチらに聞きに来たんさ。正確にはブックマンのジジイにだけど」
アレ・コム「アレ!?いつ入ってきたのこの人」
アレンとコムイは、アレンの病室にいたはずのラビがここにいることに驚く。
ナマエは少し前にラビが静かに部屋に入ってきたのを横目で見ていた。目が合うと悪戯な顔でシー、と人差し指を口の前に置いていたので何も言わなかったのだ。
ラビ「ノアは歴史の“裏”にしか語られない無痕の一族の名だ。歴史の分岐点に度々出現してんだが、どの文献や書物にも記されてねェ。
そんなアンノウンが伯爵側に現れた。だからわざわざ来たんしょコムイは
この世で唯一裏歴史を記録してるブックマンのトゴえ”」
ペラペラ喋っているラビが吹き飛ぶ。
ブックマンがラビの頬に蹴りを入れたためだ。
ドギャン
資料の山に突っ込むラビ。
ブック「ブックマンの情報はブックマンしか口外してはならんつってんだろ」
「「『(いつ入ってきたのこの人)』」」
ブックマンも気配無く病室に入ってきた。ナマエもそれには気づかず驚いている。
ラビとブックマンはもうすぐ継ぐ、まだ継がせないで口喧嘩をしていた。
ブック「アレン・ウォーカー」
口喧嘩をしていたと思ったらいきなり自分に話しかけられ、肩をビクつかせるアレン。
ブック「今は休まれよ。リナ嬢が目覚めればまた動かねばならんのだ。急くでない」
アレン、ラビ、ナマエの3人は病室から締め出された。
ブックマンとコムイのみで話をするようだ。
ラビ「外に出てるか」
『そうだね』
話がどのくらいかかるかもわからない。
廊下で待っているのもと思い、外でブラブラして待つことにした。