第5話
夢小説設定
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ドド
ビシビシ・・・
ゴゴゴゴゴゴ
ロードがいなくなると、空間が崩壊していく。
ミラ「う・・・」
リナ「ミランダ?」
ミランダは唸り、それを不思議に思い支えたリナリー。
しかし2人の床が崩壊していく。
『リナリー!』
アレ「ミランダ!」
アレンとナマエが手を伸ばすが、2人の足場も崩れ手は届かなかった。
アレ「あれ?」
『ここ・・・』
足場が崩れ、落下すると思って瞬きをした瞬間景色が変わった。
目の前には“Fuck you! exorcist”の文字。
どうやらミランダの部屋に帰ってきたようだ。
リナ「ナマエ!アレンくん!ミランダの様子がおかしい!」
廊下からリナリーの声がしたためそちらへ急いだ。
廊下には、イノセンスの発動を続けていたため体力の限界が来ているミランダがいた。
『もう発動止めて、貴女の身体が危ない』
ミラ「ダメよ・・・止めようとしたら・・・」
時計盤が徐々にアレンとリナリーの方へ寄っていく。
発動を止めると、吸い出した時間がもとに戻るようだ。
ということは、イノセンスを発動する前に負っていた怪我やダメージが戻って来るということ。
ミランダは、「ありがとう」と自分に言ってくれた2人がまた傷を負うことが耐えられないようだ。
アレ「発動を止めて」
アレンはミランダの肩に優しく手を置き、安心させるように話す。
アレ「貴女がいたから今僕らはここにいられる。それだけで十分ですよ。
自分のキズは自分で負います。生きていればキズは癒えるんですし」
リナ「そうよ、ミランダ。
それにナマエも来てくれた。ナマエが来れば百人力よ」
『じゃあ、ミランダは発動止めたらすぐ救急隊呼んで。私は簡単な手当しておくから』
ミラ「・・・・」
自分よりも若い3人が落ち着いているのに自分だけ焦っているわけにいかない、と意を決して発動を止めた。
ゴーーン
ドサ、トサ・・・
発動を止めたと同時に崩れ落ちるアレンとリナリー。
ミラ「ドクターを呼んでもらいに行くわ!!」
『うん、お願い』
アレンの出血が酷かったため近くにあった布で身体を押さえている。
『あ、探索部隊と繋がるかな』
ナマエはアレンの止血をしながら自分のゴーレムに外の探索部隊と通信するよう促した。
探索部隊は直ぐに返事を返す。気が気でなかったのだろう、半泣きで喜んでいる声も聞こえた。
アレンとリナリーが病院に行くことをコムイに伝えてほしいと話し、一度通信を切った。
ミラ「ドクターが直ぐ来てくれることになったわ!馬車も手配してる!」
『ありがとう、ミランダ』
ミラ「2人は、大丈夫?」
『生きてはいるから大丈夫。ミランダも自分の怪我の心配しなよ』
ミランダは自分の手を見た。そういえば杭で刺されていたのだと思い出す。
ミラ「アレンくんたちのことで必死になりすぎて忘れてたわ」
『クスッ、優しいんだね』
ミラ「・・・何であなたたちは、こんな私に優しく話してくれるの?私のせいで大変な目に遭ってるのに・・・」
ミランダの言葉に、きっと大変な人生を歩んできたのだろうなと推測する。
『あの2人も辛い経験してきたから、放っておけないんだよ』
ピンポーン
『ほら、ドクター来たよ』
ナマエは探索部隊と合流すると言って、アレンたちをドクターに任せるとミランダの家を出ていった。
探索部隊も街の中に入れるようになったようで、ミランダの家の近くまで来ていた。
『私もコムイさんに連絡したいことがあるから、電話しても良いですか?』
ナマエは探索部隊から受話器を受け取るとコムイに繋いだ。
『もし《ナマエちゃぁん!無事で良かった!リナリーたちも無事かい!?》
もう一言だけで自分からの電話だとわかるコムイに慣れてきた。
『うん、アレンは身体的なダメージで左目も潰された。リナリーは外傷は無いけど意識が無いって感じ』
コムイ《そう、ナマエちゃんが行ってくれて良かったよ》
『コムイさん、今回の敵、ノアの一族って言ってたんだ。知ってる?』
コムイは一度“ノアの一族”と呟いてから沈黙する。
コムイ《古い文献にはあった気がするけど詳しくはわからないな。
近くでブックマンたちが任務にあたってるみたいだから合流するよう連絡入れておくね。ブックマンなら何か知ってるかもしれないし、ブックマンの鍼術でリナリーも治るかもしれない》
そしてコムイは自分も向かうと話す。
ノアについての話も聞きたいし、リナリーが心配だと。
『わかった、じゃあさっきノアに言われたこともコムイさんが合流した時に話すね』
コムイ《・・・何か言われたのかい?》
『詳しくは長くなるから後にするけど、私が元帥になったこと知られてたし、前の任務でアクマが私の情報を集めてたって』
コムイ《っ・・・・やっぱり》
コムイは、直ぐに合流するからそのまま街で待っていてほしいと言って電話を切った。
『クロス元帥・・・何か知ってるかな・・・』
どこでフラフラしているのかわからない師匠を頭に思い浮かべる。何故かクロスなら知っているのではないかと思った。
探索部隊たちに受話器を渡し、アレンたちがいる病院へ向かった。
この出来事を期に、戦争は激化していく。