第5話
夢小説設定
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女性「アレンくん・・・?」
女性を庇ったのはアレンだった。
身体を張ってロウソクから女性を守ったアレンはフラフラだ。フラフラになりながらも女性を磔にしていた杭を外す。
『アレン!』
女性「アレンくん、死なないで・・・」
女性は自分を庇って傷を負ったアレンを守るように抱き締める。
すると
コァアアアアアア
柱時計が光り、時計を中心に時計盤だらけのドーム型の空間が出来上がった。
中にいるアレンの身体からも時計盤が次々に出てくる。
『なになになに?』
大混乱のナマエ。
キョロキョロしている間にもアレンの身体から時計盤が出てきており、時計盤にはアレンがアクマと戦っている時やロードに左目を刺された時の情景が映し出されていた。
『アレンの傷が・・・巻き戻ってるってこと?』
時計盤がアレンから出ていくたび、アレンの身体の傷が減っている。
治っているというより、この街の奇怪がこの女性、この時計の仕業だとすると巻き戻っているという可能性が高いだろう。時間を吸い取っているのだ。
アレ「!」
アレンは身体が動くようになったことに驚きバッと起き上がる。
女性「アレンくん、動けるの・・・?」
アレ「ミランダさん・・・そっか、やっぱり適合者だったんですね」
『ねぇ、説明の時間ってありそう?』
アレンに向けて声をかける。
アレンは待ってくださいと言って手を時計のドームから出し、リナリーをドームの中に連れてきた。
アレ「えっと、この女性はミランダさん。奇怪を起こしてる時計のイノセンスの適合者」
イノセンスを狙ったアクマとノアに襲われたのだと話す。
アレ「ナマエはどうしてここに?」
『長期任務から帰ってきたらコムイさんに言われてね。アレンとリナリーのサポートに向かってくれって』
アレ「そっか、助かりました」
その時、リナリーが目を覚ました。アレンとナマエが話している間もリナリーから時計盤が浮かび上がっていた。
何らかの攻撃で身体の内側をやられていたのだろう、時計がその攻撃を受けた時間を吸い取ったのだ。
リナ「あれ、私、どうしたの?ここどこ?何でナマエが?」
アレ「僕たち、ミランダさんのイノセンスに助けられたんですよ」
アレンはナマエの推測通り、時間を吸い出していると話す。
お礼を述べるアレンをキョトンとした顔で涙を流しながら見るミランダ。
アレ「じゃあ、行きましょうか」
リナ「ええ」
『うん』
エクソシスト3人は時計の空間から出てロードとアクマと対峙する。
リナリーは、ロードを見てアクマなのかアレンに聞く。アレンは悲痛そうに人間だと答えていた。
ロード「アレン・ウォーカー、アクマの魂が見えるヤツ。
あんたアクマの魂救うためにエクソシストやってんでしょぉ?大好きな親に呪われちゃったから」
だからちょっかいを出すならアレンからだと決めていたと言うロードは、一体のアクマに声をかける。
ロード「お前自爆しろ」
アクマ「エ?」
アレ「!?」
アクマも狼狽えている。しかし、ロードは止めない。むしろ傘にカウントダウンを始めるように命令していた。
傘「10レロ・・・9レロ」
『何で、不利になるようなこと・・・』
アクマ「ロード様、そんなぁ・・・やっとここまで進化したのに」
状況が読めずに混乱していたアレンにロードは声をかける。
カウントダウンはもう5まで来ている。
ロード「イノセンスに破壊されずに壊れるアクマってさぁ・・・例えば自爆とか?そういう場合アクマの魂はダークマターごと消滅するって知ってたぁ?
そしたら救済できないねーーー!」
2・・・
アレ「やめろ!!」
アレンはアクマの魂を救済するべく、自爆する前に倒そうとアクマに向かっていく。
リナ「アレンくんダメ!!間に合わないわ!!」
『私がっ』
1・・・・
アクマ「ウギャァアアアア」
アクマは命令通り自爆しようとする。
リナリーは“黒い靴”を発動させ、勢い良くアレンに向かっていきアクマの自爆に巻き込まれないように身体を掴んで避難させた。
バシュッ
ドンッ
『間に合った・・・』
しかしアクマは爆発しなかった。
ナマエの手には弓が握られ、片翼が出現している。
アクマが自爆する寸前にナマエが、羽根の力でスピードを増した弓矢でアクマに攻撃して破壊したのだ。
リナ「良かった・・・」
しかしアレンはリナリーに怒りの声を浴びせる。
アレ「何で止めた!!ナマエの攻撃が間に合わなかったらアクマの魂は消滅してた!!僕がっ・・・」
バシッ
リナ「仲間だからに決まってるでしょ・・・!!」
アクマの魂のことしか考えていないアレンの頬を叩き、声を荒げるリナリー。
ロード「爆発に飛び込もうとすんなんて、アンタ予想以上の反応!」
『最低・・・』
バシュッバシュッ
ナマエは再度素早く弓矢を放ち、残っているアクマを破壊した。
ロード「やられちゃったか。今回はここまでで良いやぁ。
元帥になったナマエの力も確認できたし。やっぱり前情報通りだったね」
前情報・・・、何者かによって自分の情報が敵にバレているということか。いつだ、と考えていると1つの不審な出来事が思い出された。
『!?・・・・まさか、ロシアの・・・』
ロード「あ、気づいたぁ?ナマエにたくさんアクマ送り込んでたのは、偵察だよぉ?
可愛いナマエの映像をアクマに録画させてたのに破壊しようとするんだもん。そりゃアクマ守るよねぇ」
『狙いは何?』
ロード「キャハハッ、僕らはいつでも千年公のシナリオ通りに動くだけ♪世界を終焉に導くためにね。
じゃねェ」
そう言うと、ロードはナマエがこの空間に来たときと同じような扉を出し、扉の中へ消えていった。