第1話
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第1話
『ジェリーさんこんばんは!』
ジェリー「あらん?ナマエじゃない。任務終わったの?」
『うん、今帰ってきたとこ。うどん1つください』
黒の教団本部の食堂。
まだ幼さの残る少女ナマエが、料理長のジェリーと話をしていた。
ジェリー「神田も今日帰ってきたみたいよん。医務室に行ってたわ。エクソシストはやっぱり大変ね」
エクソシスト、それは世界を終焉に導こうとする千年伯爵を倒すために存在する神の使徒。
千年伯爵の製造したアクマを破壊し、神の結晶であるイノセンスを回収したりその適合者を探すための任務に出ている。
ナマエも、例に洩れずドイツまで赴きアクマを破壊した後本部に帰ってきたのだ。
『医務室って、怪我したのかな。後で顔出そう』
その時、本部中に大声が響く。
《こいつアウトォォオオ!!!》
『!?』
この声は門番のものだった。誰かが教団内に入ろうと門番のチェックを受けたところ、千年伯爵の仲間と判断されたようだ。
『ちょっと行ってくる!』
ジェリー「気をつけるのよ!」
ナマエは門番のもとへ走り出した。
ザッ!
『ユウッ、助太刀に来たよ』
門番の所には見慣れたポニーテールの男が既に着いていた。それはエクソシストの神田ユウだった。
千年伯爵の仲間と呼ばれたであろう人物に対アクマ武器である“六幻”を突きつけていた。
刀を突きつけられている人物は大声で弁解し出す。
?「待って、ホント待って!僕はホントに敵じゃないですって!クロス師匠から紹介状が送られてるはずです!!
あと、苗字ナマエさんがいればわかってくれるはずです!!」
『・・・え』
急に名前を呼ばれてピク、と反応するナマエ。
アクマの知り合い・・・と考えていると神田がその人物を睨みつけながら話す。
神「あ“?ナマエだと?それに、元帥から紹介状?」
その時月明かりに反射して見えなかった顔が見える。
それは見知った顔だった。白髪に顔の星型の痣。
『・・・アレン?』
アレンと呼ばれた少年は自分を呼ぶ声に反応し、バッとそちらを見る。
アレ「ナマエ!!ナマエからも言って下さい!僕は敵じゃないって!
コムイって人宛に紹介状も送られてるし」
『紹介状は分かんないけど、ユウ、攻撃しないで』
神「まだ分かんねぇだろ」
『いやいや、知り合いだから』
その時、神田の近くを飛んでいたコウモリ型無線のゴーレムからも攻撃を止めるように指示が来た。
そして直ぐに門が開き、室長であるコムイ・リーの声が聞こえる。
コム《待って待って神田くん。ごめんねー、早とちり!その子クロス元帥の弟子だった!ナマエちゃんの弟弟子!
ティムキャンピーが付いてるのが何よりの証拠だよ。彼は僕らの仲間だ》
『ほら、コムイさんも言ってる』
神「・・・・」
まだ納得していない表情の神田。
しかし
ぱこっ
突然神田の頭がバインダーで叩かれる。
そちらを見ると、ツインテールの可愛らしい少女が怒った顔で神田を見ていた。
少女は、先程無線で話していたコムイ・リーの妹、リナリー・リーだった。
『リナリー・・・』
リナ「やめなさいって言ってるでしょ!ナマエも困ってるし。早く入らないと門閉めちゃうわよ。
入んなさい!」
有無を言わせないリナリーの表情に、神田は言うことを聞くしか無く渋々門の中に入った。
リナリーはアレンに挨拶をして室長の所まで案内すると言っている。
もう自分は関係ないと思ったのか、神田はスタスタと踵を返して歩き出す。
アレ「あ、カンダ・・・って名前でしたよね?」
神田を呼んだ瞬間睨まれるアレン。
この一瞬で何故嫌われてしまったのだろうか、握手を求めると「呪われてる奴と握手なんかするかよ」と拒否されていた。
固まるアレンを他所に神田はズカズカと去っていく。
『ちょっと!ごめんねアレン、また後でゆっくり話そうね!』
アレ「あ、はい!」
アレンの返事を聞くとナマエは神田の後を追った。
アレ「あの・・・ナマエと神田って、どういう関係なんですか?」
リナ「んーーーー・・・・・ほぼ恋人。昔から一緒なのよ」
アレンはその言葉に目を見開く。
姉弟子が、まさかと。
リナ「相思相愛なのは2人も、周りもみんな知ってる。でも、エクソシストっていう仕事柄かな。最後まで踏み込めないのかも。
ま、本当のことはわからないけどね」
アレ「ふーん・・・」