第5話
夢小説設定
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『ピーテル劇場、ここか』
ナマエはピーテル劇場という建物を見つけた。しかし、辺りを見回すがカボチャは見つけられなかった。
『すみません、先程までカボチャがチケットを売ってたって聞いたんですけど』
劇場の関係者らしきふくよかな男性に話しかける。
男性は、チケットを売っていたもう1人の女性がチケットの売上を盗まれてしまい、カボチャの男の子はそれを追いかけて行ったと話す。
『ありがとうございます』
ナマエは男の子が向かったという方に走る。
男の子とはきっとアレンのことだろうと確信のようなものを持っていた。
しばらく走ると、近くにいる人たちがザワザワしている場所を見つけた。
『どうしたんですか?』
ナマエは近くにいた女性に何があったのか聞く。
「ここで何か爆発とかあったみたいなの。それで、ボロボロの男の子と女の子が怪物に連れてかれたって」
『!?』
きっとアクマと戦闘したのだろう。
しかし連れて行かれたとは何だ、普通アクマであればエクソシストは殺そうとするはず。
『その怪物は何処に行きました!?』
「あっちの方よ」
女性が指差した方へ向かう。
何度か住民に怪物がどこへ行ったか聞き込みをしながら。
すると、一軒のアパートのある一室に入っていったと情報をもらう。
『ここだね』
ナマエは扉をバンっと開ける。
家の中に入っていくと、奥の部屋の壁に
“Fuck you! exorcist (ざまぁみろ!エクソシスト)”
という文字が、血のような赤い字で書いてあった。
『誰も、いない?』
しかし家の中には誰もいない。この中にアクマが入っていったと聞いたはずなのに。
もしかしたらここに誘導した罠なのか、と考えていると
ブゥン・・・・
『え・・・扉?』
部屋の真ん中に、紫と黒のチェック模様の可愛らしい扉が現れた。
怪しいと思うが、きっとこの中に何かある。
警戒しイノセンスを発動させ双剣にしながらゆっくりと扉を開いた。
ギギギギ・・・
「あ、いらっしゃーい」
『!?』
ナマエはこの状況を見て目を丸くする。
知らない空間、そこにはボロボロで左目からも血を流しているアレン、抜け殻のように全く動かずに髪やドレスを着飾られているリナリー、柱時計に磔にされた見たことのない女性。
そして灰色の肌に額に十字架の聖痕がある少女が笑いながらこちらを見てきていた。
『とりあえず』
ヒュオッ
ギィン!
「っぶなぁ」
「ギャァアア!ろーとタマ!痛い!」
聖痕のある少女が敵であると判断したナマエは双剣を少女に振り下ろす。しかし、少女は傘を使ってそれを防いだ。
傘は攻撃を受けた所にたんこぶができていた。おちょくっているような様子にムッとしてさらに攻撃を続けた。
『まだまだっ』
「っ・・・」
ナマエは何度も双剣で斬りつける。
しかし、この変な空間のせいか、少女の力か、ロウソクが何十本も突然現れナマエの攻撃を代わりに受けていく。
少女も押され気味で歯を食いしばっているものの刃が届くことはなかった。
『チッ・・・』
やはりこの空間では、自分は弱体化しているのか相手が強いのか倒しきることができない。
一度攻撃の手を止め、状況を把握することにした。
アレン「ナマエ・・・・」
『アレン、大丈夫?あの子は誰?』
少女を睨みつけながらアレンに話しかける。
アレンは目を押さえながら大丈夫だと返事をした。
少女の正体を話そうとした時、少女が口を開く。
「フフッ、ナマエにも説明してあげるねぇ。
僕は神に選ばれた本当の使徒、ノアの一族のロードだよ」
『ノアの一族?』
ロード「そ♪千年公の兄弟で人間。まぁ、超人だけどね」
さて、と言ってロードの雰囲気が変わる。
柱時計に磔にされている女性を見ると「そろそろ解放してやるよ」と言って周りに無数の先端が尖ったロウソクを出す。
そしてロウソクは勢い良く女性に向かっていく。
『ちょ、色々追いつけないって!』
ナマエは、あの女性が何なのかはわからないが、とりあえず女性を守らなければならないと思い双剣でロウソクを落としていく。
ロード「きゃははっ!さっきは油断しちゃったけど、ここは僕の作った空間だよ?勝てるわけ無いじゃん」
ドドドドドド
『っ、やば』
ロードはロウソクをナマエと女性の間にも出し、女性に向けて発射した。