第5話
夢小説設定
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『ただいま!遅くなりましたー』
コムイ「おかえり!!怪我してない!?変な男に絡まれてない!??」
アジア支部を出発して1か月、帰りもアクマに襲われたり行きと違うルートを通ってみたりしていたため時間がかかってしまった。
1週間に一回は連絡を入れていたため、酷く心配されることはなかったが、会えた安心感からか、コムイは涙を滝のように流していた。
『アクマと戦った時に一回不思議なことがあって・・・』
任務中の出来事を報告する際、変なアクマを見たことを話した。するとコムイは真剣な顔になり、顎に手を当てて何かを考え込む。
コムイ「伯爵の動きがさ、怪しいんだよね」
『千年伯爵の?』
アクマを製造し、世界を終わらせようとする千年伯爵の動向が掴めなくなったと話す。嵐の前の静けさのようで不気味だと。
『でも、私アクマにかなり襲われたよ?』
コムイ「うん、だから余計わからなくなったんだ。他の探索部隊とかサポーターからはアクマの報告が減っているのに」
『うーん・・・わかんないね。
そういえば、ここに来るまでエクソシスト見なかったけど、みんな任務?アレンとか』
リナリーとアレンは2人で任務に出ていると話す。
同じ日を何度も繰り返す街に向かったのだそうだ。
探索部隊たちは街に入ることも叶わなかったが、アレンたちは入ることができた。しかし2日経っても街から出てこず連絡もつかなくなっているという。
『エクソシストしか入れないのかな。しかも一回入ったら奇怪を解決するまで出られない?』
コムイ「多分そう。アレンくんとリナリーだけだとちょっと不安なんだよね、長期任務から帰ってきたばかりで申し訳ないけど、フォローに向かってくれないかい?」
ナマエはもちろん、と答え出発の準備をする。
一応イノセンスはヘブラスカに返してから。
『じゃあ、行ってきます』
コムイ「気をつけてね」
向かうは巻き戻しの街。
数時間後、コムイに言われた街の手前まで来る。
「あ、ナマエさん!こっちです!」
街の調査をしていた探索部隊は、既にコムイから連絡が来ていたようでナマエが来て直ぐに説明を始めた。
『この壁から先に、探索部隊は入れなくてエクソシストは入れるってわけね』
探索部隊たちは一度入っても気づかない間に街の外に出ていると話す。
『私は入ったら出られないかもしれないのか・・・』
ナマエは手を入口に向ける。
変な感触も何も無いのに帰れなくなるとは本当に奇怪だ。
『ま、大丈夫でしょう。行ってきます』
「ご武運を」
ナマエはゆっくり街に入っていく。
振り返ると探索部隊の姿が見えている。
とりあえず戻ってみようかとも思ったが、きっとアレンやリナリーが既に試しているだろう。
まずは合流することを一番に考えることにした。
『巻き戻ってるってどういうこと?』
ナマエは近くの家のポストに新聞が入っていたため、チラッと日付を見てみる。
外では今11月中旬。
『あー・・・』
ナマエは、そういうことかと納得した。
新聞の日付が10月9日なのだ。
きっと日付が変わるタイミングで何かしらの作用が働いているのだろう。
街行く人に今日は何日か聞くと皆10月9日だと答える。
『不思議・・・』
少し街を歩いて何か変わったことは無いか見ていく。
すると、ナマエの横を元気に子どもたちが走って抜かしていく。
「ピーテル劇場でやる演劇のチケット、すごいカボチャが売ってたんだ!お前も来いよ!」
「すごいカボチャって?」
「なんかカボチャ頭のヤツがピエロみたいに玉に乗ってポンポンポンってジャグリングしてんの!」
「すげぇ!行こうぜ!」
タタタタッと笑顔で向かっていく子どもたち。
あの子たちも毎日同じことを繰り返しているのだろうか。
しかし、ピエロ、ジャグリング・・・知り合いにもそんな事が得意な人物がいる。
もしかしたら、と思い子どもたちが走り去った方へ向かった。