第4話
夢小説設定
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1週間が経ち、ロシアに入る。
3日目まで探索部隊の人が一緒にいてくれ、サポートしてくれていた。
しかし、探索部隊も他の任務に向かうということで別れたのだ。
町外れの林道を歩いていると、
『・・・アクマ・・・』
やはりイノセンスを持っているからか近くを偵察していたであろうアクマが寄ってくる。
今までも何度かアクマの襲撃に遭い、そのたびに撃退していた。
『イノセンス発動』
ナマエはアクマが近くにいるため、弓ではなく双剣に指輪を変化させ、次々に破壊していく。
レベル2も何体もいたが、楽々倒す。
『・・・?』
その時、ナマエは離れた所に動かずにこちらを見ているアクマがいることに気づいた。
近くのアクマを殲滅させた後、対アクマ武器を弓に変える。
自分が狙われているとわかったアクマは急いで逃げようとしていた。
『逃さないよ』
バシュッ
キンッ
『え・・・?』
矢の軌道は完璧だったはず、それに少しズレていてもフルオートで軌道修正する。
しかしアクマに届く前に矢は落とされてしまい、その間にアクマは見えなくなっていた。
急いで矢が落とされた場所に向かうが、誰もおらず何かがあった痕跡も残っていなかった。
『何なの?』
気にしても何も変わらないだろうと思い、ナマエは歩き続けた。
さらに2週間後、やっとアジア支部に到着する。
『ふぅ、思ったよりかかっちゃったな。こんなに襲われるものなの?』
アクマの襲撃に何度も遭い、到着が遅れてしまった。当初の予定ではもっと早く着くはずだったのだ。
クロス、アレンとともに旅をしていたときよりもアクマに遭遇する頻度が高いかもしれないと感じていた。
『本格的に戦いが始まって来たのかな』
アジア支部の入口の前に来ると、本部からの遣いで来たことを伝える。すると扉が開き奥の部屋に通された。
『アジア支部、か・・・・』
神田から少し話は聞いていた。
昔のアジア支部のことを。
バク「ナマエじゃないか、久しぶりだな!」
奥の部屋で待っていたのはアジア支部支部長のバク・チャンだった。
昔何度か会ったことがあるため、ナマエも肩の力を少し抜き話し始めた。
『バクさん、お久しぶりです。これ、コムイさんに頼まれていた書類です』
書類を渡すために近づくと手で身長を測られ、大きくなったな、と声をかけられる。
バクを抜かすかもと話すと、まだ全然足りていないと言われた。
バク「フォーにも会うか?」
『会いたいです!』
アジア支部の番人であるフォーは、自分が呼ばれたとわかり直ぐに出てくる。
ピンクの髪の可愛らしい少女の姿をしているが、バクの曽祖父が造り出したモノである。
『フォー!』
フォー「ナマエ、元気だったか?」
『うん、元気!』
フォー「元帥に、なったんだな」
フォーはナマエの金の装飾がされている団服を見て目を細めた。
『うん、大好きな人たちを守りたいから』
フォー「そうか・・・」
『そうだ、電話借りて良いですか?ここに来るまでに時間がかかったんですけど、なかなか本部に連絡できてなくて』
バクは自分のデスクにある電話をナマエに貸した。
『もしも《ナマエちゃん!!?大丈夫!?》
まだ数文字しか話していないがコムイはナマエからの電話だとわかり、大声で答える。
『大丈夫だよ。アクマに何回も襲われてアジア支部に着くの遅くなっちゃった』
コムイ《アクマに何回も・・・無事で良かった。イノセンスの適合者は見つかった?》
『ううん、イノセンスは何の反応も無いよ』
コムイ《わかった、ありがとう。疲れたろうからアジア支部でゆっくりしてから帰っておいで》
ナマエはコムイの言葉を聞き、バクの方を向く。
バクも大歓迎だと言うように頷いていたため言葉に甘えることにした。
翌日、バクやフォーはもっと滞在して良いと言うがただ休んでいるのは嫌だと言って出発することにした。
『ありがとうございました』
バク「またいつでも来いよ」
フォー「元帥の仕事、頑張れよ」
握手をして挨拶をした後、アジア支部を出た。
ナマエが去ったアジア支部では
フォー「・・・・全力でナマエを助けるからな、ソウヤ」
バク「・・・」
悲痛そうな顔をしている2人がいた。