第4話
夢小説設定
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暗闇の中照らし出される大元帥。
大元帥「また新たな元帥が現れた」
大元帥「千年伯爵を打ち倒すためにイノセンスを集め、教団に光をもたらすのだ」
『・・・はい』
コムイ「お疲れ様、ナマエちゃん」
『ぷぅー、ドキドキしたぁ』
大元帥の間からいつもの科学班の研究室に戻ると、コムイはコーヒーを淹れてくれた。
コーヒーを飲み、一息つくとジョニーがやってくる。
ジョニー「ナマエ!元帥になるって聞いたよ!だから元帥用の金の装飾の団服も用意したんだ!」
ナマエは、そういえば団服も変わるのかと思い『金色か・・・銀の方が好きだったかも』と呟く。
ジョニー「はは、でも形は今までと殆ど変わらないから着心地は悪くないと思うよ。色違いと思っておきなよ」
ナマエの団服は殆どリナリーと同じ形である。
しかし戦闘のタイプから、スカートは少し長めで膝上くらいまである。
団服を手渡されるナマエ。
ジョニーたちが作ってくれたものであるが、元帥という責任の重さなのかズッシリしているようにも思う。
コムイ「さて、元帥になったけど、ナマエちゃんはまだ若いから弟子は取らずに任務に集中してもらうよ」
『うん、わかった』
コムイ「今日はとりあえずゆっくり休んで」
そう言われると、ナマエは周りをキョロキョロ見回す。
『・・・・お手伝い、しちゃだめ?』
コムイと話している間、周りでは科学班のメンバーが右往左往したり唸ったりしながら仕事をしていた。
自分だけが休むなど申し訳なく思ったのだ。
ナマエの“お手伝い”という声に、科学班の人たちはバッと顔を上げた。
キラキラと目を輝かせていたが、ナマエの持っている新しい団服を見てハッとする。
「でも待てよ?ナマエは元帥になったわけだろ?めちゃくちゃ偉い立場じゃないか?」
「手伝いなんて気軽に頼めねぇぞ!」
「てか敬語で喋らなきゃいけない?」
「逆にコーヒー淹れなきゃいけないんじゃねぇか?」
『ちょ、ちょ、待って!やだやだ!』
科学班はヒソヒソ話しているつもりだがナマエには丸聞こえだ。
ナマエは手をブンブン振り科学班たちの会話を否定する。
『偉くなりたくて元帥になったわけじゃないもん!
今まで通りが良い!』
「(可愛い・・・)」
鼻の下を伸ばしている科学班とは裏腹に、ナマエは俯いて続ける。
『みんなとの距離が遠くなるなら元帥なんてヤダ・・・』
泣きそうなナマエを見て、すぐに伸びていた鼻の下を戻し慌てふためく科学班。
なんとフォローするべきかと悩んでいると、ガチャッと扉が開きリーバーが大量の紙を持って入ってきた。
リーバー「おーう、ナマエ、元帥になったんだってな!おめでとう!
手が空いてるならちょっとこの文献要約してくれねぇか?」
『!やる!』
ナマエが顔を上げリーバーの方へ向かっていくと、他の科学班のメンバーもホッとして
「これ一緒に計算してくれ!」
「コーヒーのおかわり欲しい!」
「この資料束ねてくれ!」
と口々に話し、賑わい出した。
ーーーーーー
翌日、ナマエは自室で元帥の団服を身に纏い鏡を見ていた。
『頑張らなきゃ』
トントン
リナ「おはよう、ナマエ。起きてる?」
リナリーが部屋の扉を叩き声をかけてきた。
起きていると返事をすると、コムイが呼んでいるから司令室に来てほしいとのことだった。
『すぐ行くー』
リナ「待ってるわね」
ナマエは司令室へ向かった。
『失礼します』
中からコムイの軽い返事が聞こえてくる。
コムイは資料に埋まっていた。
コム「来たねナマエちゃん。元帥になると大元帥から任務が出ると思うんだけど、その前に練習を兼ねて僕から任務を言い渡すよ」
『うん』
コムイは、イノセンスの適合者を見つける旅をするついでにアジア支部におつかいに行ってほしいと話す。
コム「イノセンスを持ってるってことはアクマに狙われやすいってことだからね、気を付けて行ってきて。まずは1か月くらいかけて行ってきてみようか」
『うん・・・・なんか寂しくなりそう』
その言葉を待ってましたとでも言うようにコムイも涙を流す。
コム「ぼぐもだよぉーー!変な人には気をつけるんだよ!?ご飯もちゃんと食べて!風邪引かないでね!毎日連絡するんだよぉ!?」
涙と鼻水でグチャグチャのコムイを見てドン引きしている。コムイの後ろにいたリナリーも呆れた顔をしていた。
『サポーターの人とかいろんな支部とか頼りにしながら行くから大丈夫だよ。
困ったら黒の教団の権限使いまくるから』
胸のローズクロスを指さしながら笑って話す。
コムイ「うん、それでいいよ」
『じゃあ、行ってきます』
ナマエはヘブラスカからイノセンスを2個預かり、教団を出た。