第3話
夢小説設定
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アクマが持っていたイノセンスは爆風で舞い上がっていたが、アレンたちの目の前に落下する。
『イノセンス・・・』
アレンと神田は体力の限界だったのか倒れ込んでいる。
唯一動けたナマエがイノセンスを手に取り、再度ララの身体に入れた。
アレ「生きててください・・・もう一度、ララに・・・」
ーーー
3日後
『・・・・・』
ナマエは海を見ていた。
神田は今マテール近くの都市で治療を受けており、一応入院ということで2日ほど病院に泊まっている。
その病院の裏からは広大な海が見える。ナマエは建物の段差に腰掛けながら考え事をしていた。
ーー「お前に大事なものは無いのかよ!?」
神田がアレンに言った言葉。
それがナマエの中でも渦を巻いていた。
『大事なもの・・・』
ナマエはイノセンスである指輪を付けている右手を見つめる。
『私の、大事なもの・・・』
ナマエの父母はナマエが小さい時に亡くなっている。
6歳頃から教団にいるナマエにとって大切なもの。
ナマエの頭には、同年代のエクソシストたち、自分に良くしてくれる元帥や科学班のメンバーなどが思い浮かんだ。
『・・・・決めた』
そう呟くとナマエは神田とトマのもとへ向かった。
コム《いいねぇ、青い空、エメラルドグリーンの海
ベルファヴォーレ、イタリア♪》
神「だから何だ」
神田はコムイと電話をしていた。
ナマエが病室に入ると神田と目が合ったため、手をヒラヒラさせて挨拶をした。
コム《“何だ”?フフン、羨ましいんだい、ちくしょーめ!
アクマ退治の報告からもう3日!何してんのさ!
ボクなんかみんなにコキ使われて外にも出れない、まるでお城に幽閉されたプリンセス・・・》
神「わめくな、うるせーな」
電話口からはコムイの声の他にポムポムとハンコを押す音が響いている。
神「文句ならアイツに言えよ!
つかコムイ!俺アイツと合わねぇ!」
コム「神田くんはナマエちゃん以外の誰とも合わないじゃないの」
神「ナマエもすぐアイツのフォローするからやりにくいんだよ!」
ナマエは申し訳なさそうな顔を神田に向けた。
コム《あれ、アレンくんに嫉妬?》
神「なっ、ちげぇよ!」
コムイは、アレンとイノセンスはどうしているのか聞く。
アレンはまだマテールでララが止まるのを待っている。
イノセンスが一度取られてしまったこと、グゾルが死んでしまったことで、すでにララは今までの人形ではなくなっている。
もうすぐ止まるだろう。
医師「ちょっとちょっと、何してんだい!」
コムイと電話していると医師が焦って神田に駆け寄る。
神田は治ったから帰ると言って教団の名刺を渡していた。
神田は全治5ヶ月の重傷だったようだ。
『・・・・』
医師がワタワタしていても気にせず、胸部に巻かれていた包帯を取り医師に丸めて返した。
神「世話になった」
そう言ってシャツを着る神田の身体には、傷1つ残っていなかった。
コム「今回のケガは時間かかったね」
神「でも治った」
コム「でも時間がかかってきたってことは、ガタが来始めてるってことだ。
計り間違えちゃいけないよ、キミの命の残量をね・・・」
そう静かに話すと、コムイはトーンを上げ次の任務の話をし出した。
神田は病院から出ながら話を進める。
ナマエは、紙にメッセージを書いて神田に見せた。
自分もコムイと話をしたいと。