第23話
夢小説設定
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その時、アレンとナマエのいる床が光り輝く。
光り輝いた所が割れ、ティキに強い衝撃を与えていた。
吹き飛ぶティキと、なくなる床。
アレ「ぅわぁああ」
アレンとナマエは落ちていく。
しかし、ガシ、とアレンは誰かに足を掴まれて、ドサッとナマエは抱き留められ落下は免れた。
2人を掴んだのは骸骨の顔の大男。
?「なんだ、この汚ねぇガキは。少しは見れるようになったかと思ったが・・・いや、汚ねえ」
『・・・・』
ナマエは骸骨の男を見てふぅ、と息を吐いた。
?「拾った時と全然変わらんな、馬鹿弟子。
ナマエは・・・変わらず綺麗だ」
アレンは骸骨が乗っている物に目を向けた。
それは、アレンとナマエがよく知る人物の対アクマ武器に乗っていた。
アレ「お、お久し・・・ぶり・・・です」
?「何だ、その嬉しそうな顔は。落とそうか?」
男の骸骨の顔が崩れていく。
そして徐々に見えてくる顔の輪郭。赤い長髪に十字架の仮面、眼鏡。
それはアレンとナマエの師匠であるクロスだった。
『元帥・・・』
ナマエはやっと会えたことに安堵する。
クロス「随分怪我したな、大丈夫か?」
大丈夫だと伝えると、大きな舌打ちをするクロス。
クロス「ナマエに守られんなら帰れっつったんだがな」
怒りのオーラを纏いながらアレンを睨むクロスに、アレンはその警告の時にいなかったとフォローするナマエだった。
3人を乗せた対アクマ武器“聖母ノ棺”は少しずつ上に上がっていき、ラビたちのいる階層まで到着した。
パッ
ドサッ
アレ「いてっ」
クロスは突然アレンの足を放し、床に落とす。
クロスを見て、ラビもリナリーも放心している。チャオジーは誰か分からず頭に「?」を浮かべていたが。
『元帥、私も下ろして』
クロス「いや、お前に手伝ってもらいたいことがある」
手伝いとは何だろうと思っていると、クロスはアレンの対アクマ武器である退魔の剣を一瞥する。
そして「やっとまともな発動ができるようになったようだな」と呟くと、ナマエを抱いたままアレンに手を伸ばす。
クロス「それにしてもボロボロだな、ホラ」
自分の手を掴めとでも言うようなクロスに、アレンはギョッとしていた。まさかクロスが自分に手を差し伸べるなど今までに無かったのだ。
アレ「あ、は、はいっ、すみませ・・・ん?」
冷や汗を流しながらクロスの手を取ろうとすると、ガシッと胸ぐらを掴まれ、リナリーの所へ投げ飛ばされた。
『元帥っ』
ナマエがアレンの扱いの雑さを咎めようとするが、スルーされる。
クロス「汚ねぇんだよ、馬鹿弟子がっ」
リナ「えぇっ?」
困惑するリナリー。クロスは次にラビをギロリと睨む。
クロス「おら、貴様もあっち行け。美しいもんは傍においてやるが、汚ねえのは(女以外)オレに近づくな」
背中から“汚いの大ッキライ”というオーラを出すクロスに、ラビは冷や汗をかいて酷い言われようだと言っていた。
ラビがアレンのもとへ急いで言ったのを見ると、クロスはティキに視線を向ける。
クロス「ノアの一族ね・・・こんな崩壊寸前の舟でまだ騒いでっからどうしたのかと思いきや、正気を失ってるな、お前」
『アレンがノアを破壊したと思ったら、こんなになっちゃったの』
クロス「ノアにのまれたか・・・一族の名が泣くぜ?」
ティキに語りかけながら、対アクマ武器である“聖母ノ棺”の鎖を解き始める。
そしてなにやら呪文を唱えると、棺のなかから蝶を象った漆黒のマスクにドレス姿の女性が現れる。
クロス「聖母ノ加護」
ドレスの女性、マリアは讃美歌を歌う。するとティキは何かを探すように辺りを見回した。今、マリアの能力でアレンたちはティキの視界から消えていたのだ。
クロス「ナマエ、身体が痛むところ悪いが、弓使えるか?」
クロスはナマエの負傷している翼と肩を見ながら言った。
ナマエが大丈夫だと答えると、クロスは一度ナマエを下ろし、腰にギュッと手を当て支えた。
『私の補助が無くても元帥なら1人で行けると思うけど』
クロス「ククッ、オレの近くにいるのが手伝いだ。お前がいるだけで倍の力が出る。それになるべく早く決着をつけたいだろう?」
『・・・・・』
クロス「・・・後で話す」
クロスに何か言いたげな目線を向ける。
なぜ自分をそれほど構うのか。ただ“女だから、美しいものだから”というだけの理由ではないだろうと。
その視線に気づいたクロスも、ノアたちに何か言われたのかと推察し、後で全てを話そうと答えた。