第3話
夢小説設定
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『ララ!グゾルさんっ!!』
ララとグゾルがアクマの手に貫かれ、砂の中に引きずり込まれた。
咄嗟にアレンとナマエが手を伸ばすが届かなかった。
ナマエたちの周りの砂が盛り上がりながら移動する。アクマが2人を引きずっているようだ。
ドッ!
アクマが出てくる音がする。
そちらをバッと振り返ると、そこにはアクマに腹部を貫かれたままのグゾルと、イノセンスを取られただの人形になったララがいた。
アクマ「イノセンスもーらいっ!!」
アクマはイノセンスをじっくり見るため、グゾルとララを地面に放り投げた。
グゾルの腹部から流れ出る血が砂に滲んでいく。
アクマ「ほぉーー、これがイノセンスかぁ」
アクマは光り輝くイノセンスを見つめていた。
その時、アレンから禍々しい殺気を感じる。
アレ「返せよ、そのイノセンス」
アレンは対アクマ武器を変形させていた。
寄生型のイノセンスは適合者の感情に反応する。アレンの怒りに反応するように銃のような形になっていった。
『アレン、私も戦う』
ナマエはイノセンスを発動させ、今回は双剣にする。
アレンが銃を撃つと、弾は光の枝のように突き刺さった。
アクマがいるであろう場所に何度も何度も銃を撃つアレン。
しばらく撃った後アクマの様子を見ると、砂の中に潜ったようで効いていなかった。
アクマ「そんなんで砂になってる私は壊せないよー」
アレンがアクマがいる場所に撃とうとすると、砂の中から三叉槍が出てくる。
きっとコピーしたアレンの対アクマ武器を応用したものだろう。
ガキィン
ナマエは剣で槍を弾く。
アレンはナマエの方を見ていて気づかなかった。
目の前にアクマが来ていたことを。
ズッ
アクマは砂を動かし、アレンを飲み込んだ。
アクマ「何回刺したら死ぬかなーー?」
そしてアレンが飲み込まれている場所にドスドスと何度も爪を立てる。
トマは焦っていたが、ナマエと神田は冷静だった。
アレンの殺気が消えていなかったからだ。
『アレン、早く出てきなよ』
ズパッ!
ナマエはアクマの腕を切り落とす。アクマが攻撃できなくなると、腹部が破裂し中からアレンが出てきた。
そして更に対アクマ武器を変形させ、剣のように振るう。
アクマは皮が剥がれ、本体が剥き出しになった。
『“浄化の弓”』
ナマエは双剣を弓に変形させる。
そして生身であるアクマに、アレンは銃弾を、ナマエは矢を放つ。アクマも対抗するが2人分の力、さらにアレンの怒りの感情による力の増幅には敵わない。
アレンとナマエが勝ちを確信した瞬間
ドクン
アレ「ゴハッ」
『アレン!?』
変形を繰り返し強化した武器に身体がついていかなくなったようで、アレンが吐血する。
イノセンスの発動も解かれ、蹲った。
アクマ「もらった!!」
アクマは隙ありとアレンとナマエに向かってくる。
弓にしてしまっているため、近距離戦には向かないナマエ。せめて弓でガードを、と弓を前に出そうとすると目の前に黒い影が。
キィン!
アレ「神田!」
神田が刀でアクマの攻撃を防いだのだ。
急に動いた反動とアクマの攻撃により、止血しかけていた傷口からは再度血が吹き出る。
神「この根性無しが!こんな土壇場でへばってんじゃねぇよ!あの2人を守るとかほざいたのはテメェだろ!!!
ナマエも何油断してんだ!お前なら1人でも余裕だったろ!」
神田は、くわっ!と鬼の形相で2人に怒号を浴びせる。
『ひぇっ』
アレ「ひっ」
そしてアクマの攻撃を止めながら、神田はアレンに向かって悪態をつく。
神「お前みたいな甘いやり方は嫌いだが・・・口にしたことを守らないやつはもっと嫌いだ!」
アレ「どっちにしろ・・・嫌いなんじゃないですか・・・」
『ふふっ・・・』
こんな状況になっても喧嘩をしている2人に笑ってしまう。
アレンもアレンで、へばっていたのではなく休憩していただけだと強がる。
神「・・・いちいちムカつくやつだ」
『まぁまぁ』
3人はアクマに一斉に攻撃をする。
「『消し飛べ!!』」
アレンの銃、神田の一幻、そしてナマエの矢がアクマにぶつかる。
アクマ「エクソシストがぁあー!!」
ゴッ
ドォォン
爆発が起き、アクマは砕け散った。