最終話
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時は流れ数十年
「おばあちゃん、お休み」
「あ、あれは入れた?」
「うん、おばあちゃんが昔から“私が死んだら棺桶に入れて”って言ってた、“手紙2通”と“ネックレス”、入れたよ」
「おばあちゃん、天国でも元気でね」
『あ』
「やっほ」
目を覚ますと空港にいた。
自分は老衰で亡くなったはず。
目の前には、高専時代の見た目をした五条、そして夏油と家入がいた。
『な、んで?夢?』
悟「どっちでもいいだろ」
傑「それ私が悟に言ったセリフじゃないか」
『逢えた・・・やっと、逢え、た・・・』
数十年、長かった。
乙骨はたくさん自分を愛してくれた。あのまま結婚して子どもも孫もできて傍から見れば順風満帆な人生。
でも頭の片隅にはいつも五条がいた。
遭いたいという気持ちが消えなかった。
『悟っ!!』
思いきり五条に抱きつく名前。五条もそれを受け止めてくれた。お互いの存在を確かめるかのように。
悟「逢いたかった」
『私も』
額をコツン、とくっつけお互いの顔をじっと見る。
名前は、相変わらず綺麗な顔だな、と見惚れていたが五条はあることに気づいた。
悟「・・・でも、何でお互い学生の姿?」
五条たちは皆高専時代の格好、ということは名前は5歳くらいのはず。しかし自分も高専の制服を着ていた。
『・・・なんでだろ』
悟「なんでもいいか・・・・ん?」
カランッ
五条が名前を抱きしめる姿勢を変えるために足をずらすと、何かを蹴った。
『これ・・・』
2人でそれを拾うと、綺麗な虹色に光る透明の宝石だった。
見覚えのある、いや、ここから始まった大切な宝石。
『母様、父様、兄様・・・みんなが、こうして悟と逢わせてくれたんだね』
悟「良かったな」
『うん!』
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傑「さて、これからどうしようか」
『硝子さんも一緒だったんだね』
しばらくして、五条が七海に言われたことを名前に伝えていた。
新しい自分になりたいなら北へ
昔の自分に戻りたいなら南へ
旅をするといいと言われたことを。
硝「クズどもに会うのはイヤだったけど、名前には会いたかったからね」
傑「じゃあ、みんなで行こうか」
悟「何でお前が仕切んだよ」
硝「はいはい、いいからいいから」
『ふふっ、相変わらずだね、みんな』
4人は一緒に歩き出した。
目指すは搭乗口。
父様、母様、兄様。
あの時「生きて」と願ってくれてありがとう。
みんなのおかげで素敵な人生を送ることができたよ。
生まれ変わったら、また家族になりたいな。
ありがとう。
みんな、大好き。
呪いか願いか・完
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