最終話
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先に言われてしまった。五条に前を向くよう手紙でも言われていたが、ずっと頭の片隅に五条がいるのだ。
次の恋をするなんてあと何年先になるのだろうか、と思っていたところだったのだ。
でも、誰か、私を大切にしてくれる人がそれでもいいと言うのなら、そのままでも良いと言ってくれたら、その時は・・・とも思っていた。
『・・・・』
憂「前を向いて、なんておこがましいことは言えない、けど一緒に背負っていくことはできるからさ、だから・・・
僕と付き合ってくれませんか」
まっすぐ目を見て言われ、真剣なことが伝わってくる。
“自分を大切にしてくれる人と幸せに”
『私、ずっと悟のことが頭から離れないよ?きっとおばあちゃんになるまでずっと悟のこと想い続ける』
憂「うん、知ってる」
『何よりも悟の命日を大切にするかもしれない』
憂「うん、構わない」
『それでも、本当にいいの?』
憂「うん、名前ちゃんの全てを支えたいんだ。呪術師としてじゃなくて、1人の男として」
ここまで自分を想ってくれているとは知らなかった。それなのにその気持ちを無下にするのも申し訳ない。
『・・・じゃあ、よろしくお願いします』
憂「いいの!?やったぁ!」
かなり緊張していたのか、喜んだ後肩の力がヘナヘナと抜けていた。そんな乙骨にフフ、と笑うと、乙骨は顔を赤くしていた。
『・・・・・っていうか、何でみんな見てんの』
名前の視線の先には同級生たち。校舎の陰に隠れているように見えて、全然隠れていない。きっとわざとなのだろうが。
だってかなりニヤニヤしている。
真希「いやぁ、モテモテだな名前は」
棘「しゃけ」
パンダ「真希の“面白いことが起こりそうセンサー”バッチリだったな」
真希「呪力はわからんが、そういうのはわかる」
ワイワイ楽しそうに出てくる3人に呆れる名前。乙骨は緊張していて気づいていなかったようだ。かなり驚いている。
『もう!私にはプライバシーを守られる権利が無いの!?』
真希「いや、白昼堂々目立つところで告白されるのが悪い。バカ目隠しの時も堂々とキスしてたろ」
『それは私じゃなくて悟と憂太くんに言って!』
聞く耳を持ちません、反省していませんという表情で見てくる真希を追いかけ回した。
私の大切な人
私を大切にしてくれる人
この人たちと、精一杯、頑張って生きていくよ、悟
だから、もうちょっとだけ、そっちで待ってて
たくさんお土産話聞かせてあげるから