第28話
夢小説設定
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ホテルに到着。
それぞれ1部屋ずつとれたため、名前は部屋に入ると荷物を置いてベッドに座り五条に電話をした。
『もしもし、悟?』
悟《うん、そっちの任務はどうなった?》
五条の声を聞いて安心する名前。
先ほどの呪詛師の術式のこともあり、また泣きそうになってしまった。
『終わったよ。でもちょっとしんどかったんだ。
帰ったら甘えても良い?』
悟《いいよ。最初から辛くなるのはなんとなく分かってたからね。
僕も明日の夜には帰れると思う》
『うん、わかった』
“甘えたい”と言ったのは、本音半分、今後の話を円滑に進めるためのご機嫌取り半分だった。
流石に宿儺と話をするのに色々誤魔化すわけにいかない。
『でさ、今から宿儺と話しようと思っててさ』
悟《今から?今どこ?》
『ホテル』
悟《ホテル!?いやいやダメダメ!!何されるかわからないでしょ!》
思った通り、ゴネ始める五条。
きっと宿儺はむやみやたらに心身に傷つけることはないだろうと名前は確信していたが、五条にはそんなことは分かりっこない。
『大丈夫。
正直、今回は宿儺がいなかったら私やられてたかもしれなかった。助けてくれたんだよ。
それに・・・自分のこと、もっと知りたいし』
それを話すと、少し沈黙する五条。
五条はきっと名前が自分の家系のことを知りたいと思っているのを理解している、でも宿儺と2人きりになるなど不安でたまらないという葛藤をしているのだろう。
だから、お願いをされれば断れなくなる。
悟《・・・・距離は5mくらい空けること。
絶対に触らせないこと。
すぐに僕に電話が繋がるようにすること。
終わったらまた僕に電話すること。
約束して。破ったら再会したとき説教だから》
『ふふっ、怖。肝に銘じておくね』
悟《あ、一応悠仁にも気を付けるんだよ。男は皆狼だと思った方がいい》
『悟以上の狼はなかなかいないけどね。
悠仁くんはね、大丈夫。この話したとき真っ先に“悟に殺されるからヤダ”って言ってた』
五条は電話口で笑っていた。
また電話すると伝え、通話を切る。
少し声を聞いただけで任務での不安が軽減されるようで不思議な感覚になった。
時計を見ると虎杖と約束した時間が近づいてきていた。
そしてちょうど虎杖からメッセージを受信した。「部屋の目の前にいます」と。
少しドキドキしてきた名前。
宿儺と話すことにではなく、話す内容に対してだったが。
ガチャ
『どうぞ』
鍵を開け、虎杖を中に入れる。チラッと廊下を見、補助監督がいないことを確認した。
『ごめんね、悠仁くん。悟に連絡したら5mくらい離れるルール出されてさ』
そう苦笑いで言うと納得され、端にちょこんと座っていた。
悠「宿儺と代わっていいんすか?ヤバそうだったら頑張って戻って来るから!」
『ありがと。宿儺と代わっていいよ』
そう言うと、虎杖の雰囲気が変わり顔に紋様が出てくる。
そして
ドッ・・・・
宿「随分煽るではないか。俺と2人だけで話をしたいなど」
『・・・』
宿儺に代わるとすぐ、名前に掴みかかりベッドに組み敷いた。
『(悟との約束一瞬で2つも破っちゃったなぁ)』
宿「こうされる覚悟も出来ていたのであろう?」
宿儺に上から見下ろされる。
『宿儺なら私に無理矢理手を出すことは無いかなって思ったんだけど』
宿儺と名前の視線が絡み合う。
宿「随分俺を信用してるみたいだが、そんなに簡単に信用して良いのか?」
『・・・・・・ダメ?』
少し見つめあった後、へらっと笑う名前に、宿儺はため息をついた。
宿「相変わらず危機感の無い女だ」
『それは私のこと?巫女のこと?』
宿「クックックッ、さぁな。
どちらにせよ、俺はこんなガキを無理矢理抱く趣味は無い」
『ガキって・・・私はもう16っ!』
話しているとお互いにペースを乱されていたが、やはり宿儺の方が上手のようだ。