第46話
夢小説設定
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篤「三輪!」
日下部は近くにいた三輪に声を掛ける。
霞「は、はい!」
篤「苗字を見ててやれ」
『ぇ、大丈夫ですって・・・』
篤「・・・お前が戦力にならねぇと困るんだよ」
日下部は名前を心配し、仲の良い三輪に近くで支えてやるよう伝えた。
『霞ちゃんだって大変な思いしたのにね』
霞「名前ちゃんと五条さんの方が付き合い長いから、辛さが全然違うよ」
秤「ん?」
その時、秤が裏梅も来ていることに気づいた。
そして、鹿紫雲との約束を守るべく裏梅の所へ向かっていった。
『みんな、死なないで・・・』
宿儺は鹿紫雲と戦う前に、裏梅から呪具「神武解」を受け取っていた。
『(あれは、万の・・・)』
しかし、神武解の効果は電撃。同じく電気を使う鹿紫雲には耐性があり、神武解の一撃でやられるようなことは無かった。
鹿紫雲は、宿儺に問いかける。
宿儺は最強に成ったのか、生まれながらに最強だったのか。
そして、弱さを知らずにどう他者を慈しむのか。
強さとは孤独なのか、これは強者への罰なのかと。
宿「贅沢者め。五条悟もそうだったのだろうな、強欲なことだ」
鹿「?」
笑いながら答え、教えてやると言った宿儺に、鹿紫雲はワクワクしたように走り出した。
鹿紫雲は術式により肉体を作り変えながら戦っていた。
この技は強力な代わりに、術式終了後、肉体が崩壊する捨て身の術式だった。
鹿紫雲の電撃で宿儺を押していく。
素早い動きで宿儺に打撃や電撃を加えたかに思えた。しかし、電撃後の煙が消えると同時に鹿紫雲は目を見開く。
宿儺は、反転術式がまだ使用不可能だったため、受肉による変身を再開して肉体を修復させていたのだ。
今の宿儺は、伏黒の見た目ではなく、腕が4本、お腹にも口がある、伝承で聞いた通りの見た目だった。
しかもかなりの体格だ。
『あれが、宿儺の本当の姿・・・』
宿儺は腕と口がもう1セットずつあるため、戦闘をしながら掌印と呪詞の詠唱ができる。
鹿紫雲の猛攻を防ぎ、反撃しながら術の準備をし続けていた。
宿「“龍鱗” “反発” “番の流星”」
腹部の口で詠唱、顔の口では鹿紫雲に「避けろよ」と同時に話していた。
宿「“解”!!」
宿儺は地面に大きな裂け目を作るほどの斬撃を放つ。
鹿紫雲は間一髪避ける。
宿「俺に愛を説いた阿呆がいてな。ソイツ曰く、俺は愛を知らんと。
同格が不在のため孤独であると」
きっと万のことなのだろう。
仙台で宿儺と万が戦ったときのことを思い出した。
宿「言わんとしていることは分かるが、“知らん”と言われると些か心外ではある。
実際に心から愛した女もいたしな」
『・・・・』
宿「まぁ、奴は説く相手を間違えたな。五条悟や貴様にこそ愛を語るべきであった」
宿儺は、五条と鹿紫雲は知らないというよりも理解できていないと話し、世界を断つ斬撃を全方向から出す。
その斬撃はまっすぐ鹿紫雲に向かっていく。
宿「多くの猛者たちが貴様に挑んだはずだ。全身全霊でな。ソイツらは必ずしも貴様を呪ってはいなかった」
命が尽きる間際、鹿紫雲と宿儺は鹿紫雲の生得領域の中で話をしていた。
自分に立ち向かってきた猛者たちを屠ってきたことこそ慈愛ではないのかと宿儺が語る。
宿「俺たちは強いというだけで愛され、愛に応えている。
それでもなお孤独を憂うから、贅沢者だと言ったんだ」
鹿「アンタはそれで満足か?じゃあ何で魂を切り分け呪物となってまで時を渡った?
愛した人間にまた会うためじゃないのか?他の人間では足りないからではないのか?」
宿「そうだな。時を渡ったのは愛した女のためだ、しかし俺はその女に会えない間も孤独を憂いていたわけではない」
愛した女以外の人間からの愛など下らない、ましてや自分から愛しようとすることなど考えたこともなかった。
宿「食らいたいときに食らう、目障りなら殺す、面白ければ遊んでやるだけだ」
鹿「飽きるだろ」
宿「存外、人間の味は多種多様で刹那的でな。愛した女を見つけるまで、そして死ぬまでの暇つぶしとして啜る分には丁度良い」
そこで鹿紫雲の意識は闇に消えた。
ドコッ
鹿紫雲との約束を守った秤は裏梅と一緒に領域から出る。
そして同時に上から降りてくる虎杖と日車。
宿「小僧、貴様に何ができる」
『(やっぱり、思ったよりも展開が早い・・・憂太くん、髙羽さん・・・!)』
名前は今新宿にいない乙骨と髙羽のことを思っていた。
2人は今奇襲をかけるべく羂索の所へ向かっているのだ。