第27話
夢小説設定
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そうだ、あんな思い出なんて
無かった。
ずっと傍にいたのは
「悟様って言える?」
もっと横暴で
「やだなぁ、名前。君と僕の仲じゃないか、いつも通り“悟”って呼んでよ」
わがままで
「名前とのデートだと思って行ってきますよ」
自分勝手で
「僕が守るから」
最強で
「愛してるのは名前だけだよ」
大好きな
“五条悟”
『・・・・・・ごめん、母様、父様、兄様・・・私、戻らないと』
母「どうしたの、名前?誕生日会の続きしましょ?」
『できないよ。だって・・・・』
涙が一筋、頬を伝った。
『私は、母様たちと一緒に、
5歳を、迎えられなかったんだよ・・・』
父「何を言っているんだ?今一緒にいるじゃないか」
『違うんだよ・・・もう、父様たちは、いないの』
兄「名前・・・」
『私を守って、消えちゃったんだよ』
その時に“生きて”って、願ってくれたから。
だから、
だから・・・
『ごめんなさい。私、行かなきゃ。
母様たちが私を託した、優しい人のところに』
その時、今まで小さかった名前の身体が16歳の身体に戻る。
『四神招来、朱雀』
一度目を閉じ、再度開くと瞳は赤く輝いていた。
『父様も、母様も、兄様も。
みんな私の中で生き続けてる。これはただの呪霊が見せた幻覚』
ブワァアア!!!
辺りを炎が包む。
大好きな家族が揺らいで消えていく。
『宿儺!!!』
「やっとか。待ちわびたぞ」
ザンッ!!!
外から虎杖、いや宿儺が入ってくる。
領域を破られたことで、元の集落跡地に戻ってきた。
目の前には呪霊ではなく人間がいた。きっと呪詛師だろう。
領域が解かれたことで呪力切れを起こしていたようで息を切らし膝をついていた。