第41話
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宿「面白そうな奴らがいるな、先に行く」
そう言うと宿儺は魚の呪霊から降り、どこかへ向かう。
宿儺の様子だけでも知りたいと思っていた。
伏黒恵の身体で一体何を企んでいるのかと。
『さすがに青龍は出して良い?』
羂「私が名前を抱きしめて拘束してて良いのであれば」
『じゃあいい』
裏「はっ、かなりの嫌われ様だな」
『あなたは誰なの?』
羂索は裏梅をププッと笑う。
2人で睨み合っている様子を、帰りたいと思いながら見ていると、少し前に知り合った呪力を一瞬感じ、すぐに消えたことに気づいた。
『石流さん・・・?』
石流の呪力が感じられなくなったのだ。
そこで名前は、面白そうな奴らが石流や烏鷺のことだと理解した。
無駄な殺戮はしないと言ったのに・・・
そう思っていると、宿儺がやってくる。
宿「名前、ちょっと来い。羂索、名前の周りに結界を張れるか?」
『え?』
羂「できるよ」
キィン・・・
『わぁっ!?』
名前は透明な箱のような結界の中に閉じ込められた。
衝撃で座ってしまうと座高の高さに箱が縮小する。
宿儺がその結界に手をかざすと宿儺の方に吸い込まれるように動いた。
そしてそのまま宿儺はスタジアムに降り立った。
『酔うって!』
浮遊感から気持ち悪さを感じていた名前は悪態をつく。しかし目の前の光景を見て息を飲む。
『あなたが、津美紀さんに受肉した呪術師・・・』
目の前には、伏黒恵の姉であろう女性が立っていた。
今は“万”という呪術師が受肉していると宿儺からは聞いている。
万「そうよ。
ていうかアンタ宿儺の何なの!?宿儺にそんなに近づいて!!」
急にキレ出す万に困惑する名前。
宿儺に説明を求める視線を送っていた。
『え、いや、私は、別に・・・』
宿「俺の女になる娘だ」
それを聞いた万。
額に青筋をビキビキと立てる。
万「はぁああ!??浮気ってこと!?」
宿儺は呆れ顔で、名前は困惑顔で万を見た。
万「さっき結婚するって言ったじゃない!!」
『何?よくわからっ・・・!?』
バシュッ
ドォオオッ
名前の入っている結界に衝撃が走った。
万が攻撃を仕掛けたようだ。
羂索の結界は強く、ヒビ1つ入らなかったが。
『宿儺、どういうこと?アンタたちの修羅場に巻き込まないでよ』
宿「ケヒッケヒッ!愛した女がいるとわかれば、諦めて落ち着いて戦えるかと思ったんだが、逆効果だったようだ。」
『(絶対わざとだ)』
こうなることがわかっていて名前を連れてきたのだろう。しっかりガードできるようにして。
戦いを面白くするためだろうか。
万は、自分の構築術式で虫の鎧を身に纏い、宿儺を攻撃していく。
しかし、宿儺は自分の術式ではなく伏黒の術式のみを使用し応戦していた。
何故御厨子を使わないのかと万は宿儺に問い詰める。
万「斬ってよ!斬って斬って斬って斬り刻んで!!
肉に埋もれた私の愛を!その瞳で感じなさいよ!!」
それでも宿儺は伏黒の十種影法術のみで戦っていく。
名前は察した。
宿儺はわざと伏黒津美紀の身体を、伏黒恵の術式で壊すことで伏黒恵の魂を奥深くに沈めようとしていることを。
『恵くん・・・』
名前は伏黒の無事を祈ることしかできない。
『わっ』
その時目の前がモコモコで覆われる。
宿儺が脱兎で万の目眩ましをしたようだ。
大量の兎の中から万の声がした。
万「どこ!?なんで!?なんで隠れるのよ!
浮気したからって逃げるの!?今ならあの女殺したら許してあげるから!!」
宿儺はその声など聞こえない上空に飛んでいた。
そして
宿「”満象“」
上から質量のある満象を出して落下させた。
それは万に直撃し、更にスタジアムを凹ませる威力だった。
宿「やはり御廚子を使うまでもない。そんなものか、貴様の愛とやらは」
地面に降り立った宿儺が問う。
まだ万も余力があるのか、まだまだ愛を教えてあげると答えた。
万「絶対的な強者!!それ故の孤独!!
あなたに愛を教えるのはこの私!」
『強者故の孤独・・・か』
名前は結界の中で反芻していた。
宿儺のことを思ってか、五条のことを思ってか。
それに気づいた宿儺は名前を一瞥すると、万に向き直りフッとからかうように笑う。
万「え」
万はその笑みを、愛を知っていると思ったようだ。
そしてそれを勘違いだと主張する。
万「見せてあげる!本物の愛を!!
構築してみせる、私のハート!!
領域展開!”三重疾苦“」
万は領域展開をする。
宿儺も領域展開をしなければ攻撃は必中。
しかし宿儺は展開しなかった。
その代わり
宿「”布瑠部由良由良“」
トプン
宿儺は魔虚羅を出し、領域を破壊した。
カシャァアア・・・
万の構築術式はすでに適応されていたようだ。
そして動けずにいる万に、魔虚羅の剣が振り下ろされる。
万は肩から脇腹にかけて深く斬りつけられ虫の息となっていた。
最後の力を振り絞り、何かを構築しようとする。
万「これ、あなたに。
私だと思って、後生大事に使ってね」
名前は複雑な気持ちでいた。
万が武器を構築し、それを宿儺が受け取ったことで強くなってしまう。
しかし、伏黒恵の魂のためには伏黒津美紀が遺した武器は大切にしなければならない。
そんなことを考えて2人を見ていると、宿儺は名前を見てフッと笑う。
宿「どうした、そんなに見つめて。惚れたか?」
『違う、恵くんのこと考えてただけ』
ふいっと目を背ける。
そんな名前を更にククッと笑う宿儺。
結界に手を触れ、羂索と裏梅が待つ場所へ戻った。
『きゃっ』
ボヨンと魚の上に尻餅をついた。
羂索が結界を解いたようだった。抱きとめられても嫌だが、もう少し優しく下ろして欲しい。
羂「さて、じゃあゆっくり移動するとしようか」
羂索は行きたい場所があると言い、呪霊に乗って向かうことにした。