第41話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
11月16日
『もう軍人さんもいない、戦闘も起きてない』
憂「わかった、ありがとう」
軍人と相対した次の日から、名前は青龍を飛ばしながら結界内の状況を見続けた。
石流も烏鷺も、青龍を見つけるとチラッと見てきたが、こちらに戦意がないとわかっているため何もしてこなかった。
他の泳者たちも同様だった。
結界内を何周もしているうちに見慣れたのか、みんな気にしなくなっていた。
戦闘がなくなっているとわかると、一般の人達も少し安心したようで笑顔が見られるようになる。
『そういえば、そろそろ恵くんに点送っておく?』
憂「そうだね」
乙骨はコガネに頼み、194点を伏黒に譲渡した。
同日正午
コ「泳者による死滅回游への総則追加が行われました!
〈総則11 泳者は身代わりとして新規泳者を結界外から招き、100点を消費することで死滅回游から離脱できる〉」
「なんだ?」
「100点って、しかも身代わり?」
名前は、コガネに東京第1結界の泳者のデータを出してもらい、伏黒の“総則変更回数”が1になっていることを確認すると、自分たちの仲間が追加したルールだと話す。
自分たちなりに目的のために進めている。
しかし自分たちの目的が達成されれば死滅回游を終わらせることができるかもしれないから今は信じてほしいと。
「そうなんですね、ここまで守ってもらったんです。信じます」
『ありがとうございます。
コガネ、しばらく東京第1結界のデータ出しておいて』
コ「オッケーだぜ」
伏黒の点は今263。この点の移り変わりで状況が見えるはず。
見たところ、まだ東京第1結界の中に“伏黒津美紀”の文字はない。
数時間後
コ「泳者による死滅回游への総則追加が行われました!
〈総則12 泳者は結界を自由に出入りすることができる〉」
『え?』
憂「誰が・・・?」
高専メンバーは、真希と憂憂がいるからそのルール追加は必要ないという作戦になったはず。
だとしたら他の誰かか。
ふとコガネに出してもらっているデータを見て目を見開く。
『・・・津美紀、さん?』
憂「え・・・」
伏黒恵の点が163になっており、伏黒津美紀に点を譲渡したことが伺える。
しかし、当の伏黒津美紀は0点。そして総則変更回数が1になっていた。
100点を消費して離脱したのではなく、総則を追加した。
なぜ?
『・・・受肉してたんだ』
名前と乙骨は苦虫を噛み潰したような顔になる。
しかし、先に進まなければ。
憂「自由に出入りできるようになったってことは、みんなと合流できるね」
『うん、急いで状況の確認と今後の出方を決めなきゃ』
周りの人たちは、2人の焦った様子を何事かと見ていた。
そんな一般の人達に乙骨は、自分たちは急いで東京に戻ると話した。
『あの結界は、今なら抜けられるはずです。ですが、点の移動が無いと危険です。だからなるべく団体で行動してください』
「お姉ちゃん、行っちゃうの?」
不安そうに話す女の子に、名前は優しく声を掛ける。
『お姉ちゃんは、前に言った物語の主人公です。今から大好きな男の人を助けに行ってくるの。その男の人を助けたらきっとみんなも大丈夫。
あのお話の続き、考えてくれた?』
女の子は、小さく頷いて話し始めた。
「男の人を助けて、結婚して、幸せに暮らしたの。
おじいちゃんおばあちゃんになるまで」
『なら、大丈夫。お姉ちゃんもきっとそうなる。みんなも助かる』
「・・・うん」
『いい子だね』
名前は女の子の頭を撫でると、乙骨とともに歩き出した。