第39話
夢小説設定
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『ごめん、うまく連携できなかった』
憂「大丈夫だよ、肩出して」
もう反転術式を見せてしまったからか、敵が見ているかもしれないと分かっているが名前の肩を治療した。
『ありがと』
「・・・そう、使えるのね、反転術式」
その時、乙骨と名前の間に上下反対になった女性が現れて声をかけてきた。
「『!』」
バキッ
ドドドッ
『ったぁ・・・』
憂「(なんだ今の・・・打撃?)」
乙骨と名前は女性の不思議な攻撃に混乱していた。咄嗟に呪力で守ったはずなのに吹き飛ばされた。
『(烏鷺って人かな)』
乙骨と烏鷺は近接戦闘を繰り返していた。
しかし、乙骨の腕がぐにゃぐにゃになったりし、乙骨の攻撃は入っていなかった。
名前は少し離れたところから状況を見ていた。
『大丈夫?』
憂「うん、何か空間をイジられてるのかな?身体自体にはダメージが無い」
烏「私の術式はね、“空”を“面”で捉えるの、こんな風に」
烏鷺がそう言って頭の横の空間を握ると、ぐにぃとその空間を引っ張った。
カーテンのように動く空間。
『んん?脳がバグる』
術式の開示で話をしたついでなのか、乙骨が烏鷺に話しかける。
憂「一応聞くんですけど、殺されても文句無い人ですよね」
なぜ戦うのか聞くことにした。
理由が理由なら助けることもあるかもしれない。
しかし、烏鷺はその質問にイラつき始めていた。
戦う理由なんて、自分が成り上がる以外に無い。
一度目の人生に悔いがあったからこそ、羂索の誘いに乗りこの時を待っていたのだ。
そして羂索はなにをしてくるかわからない呪術師だから点は取っておきたいと言っていた。
憂「友だちとか恋人とかいないんですか?」
烏「・・・・・・は?」
『え?』
烏鷺も名前も困惑しているが、そんなことに気づくはずもなく乙骨は続けた。
憂「僕も少し前まで友だちがいなかったけど、全く共感できない」
『ちょ、憂太くん?(烏鷺さんだいぶイライラしてるよ・・・)』
しかし乙骨は止まらない。
憂「悔いがあるからって何百年、何千年越しに人まで殺して・・・
何で自分なんかのために必死になるんですか?」
『(ああ、この天然モードが発動したらもうお手上げ)』
烏鷺もイライラが限界に達したようで頭に青筋を浮かべていた。
烏「お前らのような血族に何がわかる!!」
烏鷺が技を出そうとした瞬間
「「『!!』」」
烏鷺ではない大きな呪力の動きに気づき、名前は咄嗟にバリアを張る。
「グラニテ ブラスト」
ドウッ
巨大な大砲のような攻撃が街を抉る。
土煙が晴れると、近くの建物の上に1人の男が立っていた。
憂「ありがとう名前ちゃん。攻撃範囲からして、石流かな。
名前ちゃん、スタジアムの人たちの守りに徹してもらいたいんだけど、いい?」
『・・・わかった』
石流の攻撃対象が多ければ多いほど周りへの被害が大きくなるだろう。
それに名前は少し離れたところにあるバリアにも集中していなければならず、呪力や神経をいつもよりも磨り減らしている状態だった。
一般人への被害を出さないための策。
そして乙骨が戦闘に集中するための策だった。
『無理だけはしないで』
憂「うん」
乙骨の返事を聞くと、名前はスタジアムの方に戻っていった。
石「あ?苗字は逃げんのか?」
烏鷺と乙骨は、石流から倒すと決めたようで、2人でそちらへ向かった。
乙骨は素早く石流に近づいていく。乙骨には遠距離攻撃が無いため懐に入らなければ不利なだけだ。
ドウッ
ドッ
ドウッ
石流は近づいてくる乙骨に、何度も粒子砲を放つ。
それを全て避け、石流と向き合う。
憂「もう少しコンパクトに戦ってください」
石「それで腹一杯になんのか?乙骨」
石流は、前回の人生に悔いはなかったがデザートが足りなかったと話す。
石「苗字がデザートになってくれるとばかり思っていたが・・・」
憂「ごめんなさい、きっと万全の状態だったら名前ちゃんの方が強いと思います。
でも、今の状況では名前ちゃんは全力を出せません。だから僕で我慢してください」
乙骨と石流、烏鷺の三つ巴の戦いが始まった。
ーーー
スタジアム内
『みなさん大丈夫ですか!?』
名前は自分のバリアが破損していないか確認すると自分も中に入り、みんなを安心させるように声をかけた。
「乙骨さんは・・・?」
『今まだ戦ってます』
高火力、広範囲の攻撃をする敵と戦っているため、それからみんなを守るために戻ってきたと説明した。
「先程ものすごい攻撃がバリアの横を通って・・・」
『そうなんですね、守れて良かった・・・』
「・・・お姉ちゃん?」
名前の存在に気づいたのか、集団にいた女の子が名前の近くに歩いてくる。
「大丈夫?怪我してない?」
『大丈夫だよ、心配してくれてありがとう』
名前は女の子に目線を合わせ、ニコリと安心させるように微笑んだ。
「この子、名前さんが居なくなってから怖がって泣いてしまったんです」
女の子の母がそう言うと、女の子は俯いた。
困らせてごめん、とでも言うかのように。
『怖いよね。わかるよ。
じゃあ、お話してあげる。怖くなくなるように』
名前は女の子と一緒に座り、話を始めた。