第38話
夢小説設定
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2人が案内されながらビルの中に入ると、老若男女様々な人が10人程いた。
「先ほどは助けていただきありがとうございました」
初老の男性が話しかけてくる。
全員非術師で点も0のままだからと途方に暮れていたとのことだった。
その時
コ「リンゴンリンゴンリンゴン!!!」
『きゃあ!?』
全員のコガネが大きな声を出し、驚きの声が上がる。
コ「泳者による死滅回游へのルール追加が行われました!!」
憂「!」
コ「総則10、泳者は他泳者に任意の得点を譲渡することができる!!」
乙骨と名前は目を合わせる。
憂「高専の誰かかな」
『そうだね、良かった』
点の譲渡ができる。それは伏黒の姉を助ける、五条の封印を解くのに大切なものだった。
いくら点を集めている術師でも倒したら5点しか入らない。
すぐに点を集めるにはこのルールの追加は必須だった。
これで作戦を進められる。しかし、名前は目の前の人たちが気になって仕方がなかった。
『憂太くん、点なんだけど・・・』
憂「うん、大丈夫だよ」
乙骨は、名前が何を言おうとしているのか理解し、肯定した。
『皆さん、私の点あげます』
「え・・・?」
周りからは戸惑いの声が上がる。
名前は説明を始めた。
19日間点の変動が無いと失格になってしまう。そのため、みんなで点を渡し合えばそれが理由の失格はなくなると。
『何があるかわからないので、1人に1点ずつあげますね』
名前はコガネに話しかけ、一人ひとりに1点ずつ渡した。
名前の残り点は4点になった。
「ありがとう、お姉ちゃん」
『どういたしまして、頑張ろうね。必ず助かるよ』
名前は、お礼を言ってきた未就学くらいの年齢の女の子の頭を撫でた。
その子の母らしき女性が近づいてきてお礼を述べた。
背中には赤ちゃんがおんぶされていた。
憂「ここは結界のほぼ真ん中です。休憩できそうな場所を探しながら結界の端を目指しましょう」
『私は先程みたいにバリアを張れたり敵が近づいて来たら気づける力があります。
何かあってもパニックになって遠くに行かず、必ず近くに来てくださいね』
2人が歩き始めると、全員信頼してくれたのかゾロゾロついてくる。
「ママ・・・」
先程の女の子は母にしがみつくが、母は動きにくく不安そうにしている。娘を守りたいが、歩けなければ娘も自分も背中の子も守れないという顔だった。
『・・・私と手、繋ごうか?』
「・・・いいの?」
『うん。手を繋いでてもみんなを守るくらいできるよ。
それに怖い人はあっちのお兄ちゃんがやっつけてくれるから』
乙骨はその話を聞いていたのか、笑って手を振っていた。
それを見ると、そっと名前が目の前に伸ばした手を掴んだ。
母はホッとしたように歩き出していた。
「ありがとうございます」
憂「じゃあ、付いてきてください」
憂太が先頭、名前は後ろから守るように歩き出す。
『憂太くん、こことスタジアムの間に1人いる。呪術師かな』
憂「わかった、近づいたらまた教えて」
『うん』
仙台結界の激戦は終盤戦に突入した。