第37話
夢小説設定
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「君がその龍の持ち主?」
『そ』
目の前に来たのは、自分たちと同じくらいの年齢の男の子だった。雰囲気は入学した当初の乙骨や、吉野順平のようだった。
いかにも苛められていました、というようなそんな雰囲気。
しかし、乙骨と違う点は、その雰囲気の裏にどす黒い殺気を纏っていること。
『君何点?』
「僕は14点だよ」
『たくさん殺した?』
「うん。人間なんて嫌い。僕を苛めたから。
だから僕の方が優れてるんだって、殺してあげた。
死ぬ間際に命乞いをする様子は笑えたね!」
素顔を隠そうとせず、狂気に満ち溢れた顔を名前にさらけ出す男。
『良かった』
「何が?」
ギロリと睨まれる。
『私も点もらえるから』
この男は倒すべき敵だと認定する。
きっと非術師だけを狙っていた。しかも点よりも快楽や自分の欲求のために殺して回っているとしたらかなりの危険人物だ。
「君もさ、みんなにチヤホヤされるタイプの子でしょ」
『・・・そんなこと無いと思うけど』
ほわんほわん、と頭の中に思い浮かんできたのは仲間、宿儺、そして上層部。
イメージの中の仲間たちの顔が一瞬で上層部に潰された。チヤホヤされているのはほんの一部分の人間にだと改めて思った。
「嫌いなんだよね、そういう苦労を知らない人間」
この男は覚醒タイプの術師。であれば、この男から見れば高専の呪術師なんて関係ないしわからない。
『私の友だちに苛められてた人とか苦労してきた人たくさんいるけどさ、貴方みたいに力を持った瞬間に弱いものを見下す人なんていなかったよ。
私も貴方が嫌い』
朱雀を出し、炎の剣を男の前に突きつける。
その圧倒的な呪力と殺気に怯む。
「は?ちょ、さっきの龍じゃないの?聞いてないって」
相手が強いと見た瞬間、強気だった男が狼狽え始めた。
きっと乙骨に何かを伝える役割、索敵だけの後方支援タイプだと思って近づいたのだろう。
「ごめんって!もう殺さない!約束する!」
『信じられないし、それじゃ殺された人が浮かばれない』
「くそぉお!!」
男は電気を纏った鞭のようなものを振るった。
しかし、名前には掠りもせず、気づいた時には胸から大量の出血をしていた。
「が・・・・ぁ・・・」
倒れる男。
ポンッ
コ「5点が追加されました」
『・・・こんなのしかいないの?死滅回游に参加してる泳者。
きつ・・・』
心の安寧を求めて乙骨がいる場所を目指す。
乙骨もきっと青龍が戻っていった方向に歩き出しているはず。
『!』
再び何かの気配を感じ、朱雀を出して玄武でバリアを張る。
建物の陰から出てきたのは、京都校の東堂のような体格の男だった。
『(また変な人・・・)』
ドゴン!
『ひぇっ』
一瞬で名前のバリアに張り付いてくる男。
名前はいきなりカエルのようにへばり付く男に怯えていた。
「そこの可憐なお嬢さん!話を聞いてくれないかい!?」
『・・・話だけなら』
「俺は今一緒に戦ってくれる仲間を探していてね」
依然バリアを張り警戒する名前。
『目的は?』
「羂索」
『!!』
“羂索”という言葉が出てくるということは、受肉した術師なのだろう。
「羂索を知っているのか?」
『うん、私たちも羂索を倒そうとしてる』
「そうかそうか!!じゃあ一緒に点を集めていこうじゃないか!」
羂索を倒したいと自分から言ったということは嘘ではないだろう。
強い呪力を感じるが、殺気は全く感じない。
『・・・今、仲間とはぐれててさ、その仲間と合流してから決めて良い?』
「良いだろう、その前にこの壁をどうにかしてくれないか?」
少し疑いながら玄武を解く。
何かあったらすぐに朱雀を出せるようにしながら。
「ありがとう!結婚しよう!」
『・・・・・ん?』
聞き間違いかと思い聞き返す。
「ん?」
『なんて?』
「いや、結婚しようって」
おバカなのだろうかと思ってジト目で見る。
男に「そんなに見つめられると照れる」と言われ鳥肌を立てた。
そんな話をしながら歩いていると
憂「あ」
『あ』
「ん?」
乙骨と合流した。