第37話
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『は?』
結界の中に入るとすぐ感じる浮遊感。
先ほどまで地面に足を付けていたはずなのに空に投げ出されていた。
『憂太くん?』
周りを見渡すが乙骨は空にいなかった。
とりあえずこのまま落下したら危険だと、自分の周りに玄武を出し、着地することにした。
ドッ
無事着地する名前。
『!』
ガキィイン・・・・
「ちっ、硬いわね」
着地したあとすぐに殺気を感じ、玄武を出しておくとバリアに衝撃が走る。
『(憂太くんの気配がない。遠くに飛ばされたのかな)』
「何ボケッとしてんのよ!」
『コガネ、あの人泳者?』
イライラしている目の前の強気の女性を見ながらコガネに聞く。
コ「ああ!ヤマノって言うんだぜ!」
『ありがと』
名前は一度玄武を解き、ヤマノと目を合わせる。
キリッとした自信に満ち溢れた誰が見ても美人と思う顔つき、羨ましくなるほどの高い身長。
そして手が刀のようになっていた。
『ここで何を?』
ヤ「はぁ?殺し合いに決まってるじゃない。
ここから新規の泳者が降りてくるからそれを狙って点取りまくりよ」
結界の中に入ったら、決められた場所にランダムに転送されるようだ。
そしてそれを知っているヤマノは、降りてきた何も知らない泳者を狙って殺戮をしていたようだ。
きっと間違えたり興味本意だったりで入った非術師も殺しているだろう。
所持点を見ると19点だった。最低でも7人は殺めている。
しかしヤマノの言い方から察すると非術師の方が多いだろう。もっと殺めていることになる。
『貴女は受肉した昔の術師ですよね。覚醒した方がこんな卑怯な方法をすぐに思いつくはず無いですもん。』
きっと覚醒タイプであれば、自分の術式を知るのに時間がかかったり、消極的なタイプの方が多いと考えていた。
待ち伏せは、自分の戦い方を確立している強者にしかできない。
もしくは、受肉した泳者と徒党を組み、戦術を教わったか。しかし、それならこんなに点は無いはずだ。
リーダーの泳者に美味しいところを持っていかれるから。
名前は、ヤマノは昔羂索と契約した受肉タイプの術師であると確信を持っていた。
ヤ「は!?」
『未練を持って亡くなった術師が、羂索の甘い誘いに乗って現世でまたのし上がろうとか思わないと、こんな戦略思いつきませんよ』
名前は、ヤマノを試していた。
これで挑発に乗り、さらに殺そうとしてきたら応戦しようと。
ヤ「さっきから黙って聞いてればゴチャゴチャと!ガキが大人を舐めんじゃないわよ!!」
手を刀に変形させるヤマノ。
これが術式のようだ。
ヤ「輪切りが良い?三枚おろし?」
『できるわけないじゃん、そんななまくらな刀で』
挑発するように話すと、怒りを露にする。
ヤ「なめろうにしてやるわよ!!」
ヤマノは真っ直ぐ向かってくる。
『・・・やっぱり覚醒した泳者?戦い方が雑じゃない?』
ひょいっと、軽々と避ける。
が、
スパッ
『!?』
腕を赤い血が流れる。
よく見ると斬られた痕ができていた。
ヤ「フフっ、ビビっちゃった?」
『全然』
ヤ「チッ、生意気」
そうは言ったものの、なぜ離れたのに斬られたのかがわからない。
風か、ただの呪力か、他の何かか。
『朱雀』
名前も炎の剣を出す。
再度向かってきたヤマノの剣を朱雀で受ける。
しかし、
『?』
今度は頬とこめかみら辺から出血する。
やはり術式を理解することが先決だ。
後ろに跳んで刀を振り上げる。