第35話
夢小説設定
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『ん・・・ぁ、ごめん・・・ずっと寝てた』
憂「おはよ、大丈夫だよ。特に変わり無かったし」
名前が起きると乙骨が見張りをして伏黒が寝ていた。
やっと日の出を迎えたばかりだったため、出発の予定時間までまだまだ時間はあった。休んでて良いと言われたが、そんなわけには行かない。
『もう寝れないから良いよ、憂太くんも休みな』
後は自分の青龍を呪力消費を抑えながら出しておくから大丈夫だと話す。
憂「じゃあ少し気を抜かせてもらおうかな」
ずっと気を張っていた乙骨は、肩の力を抜いた。
名前と伏黒は青龍や式神で索敵できるが、乙骨は呪力の探知が苦手なタイプであるため、常に周りの状況を見るしかなかった。
憂「虎杖くんってどんな子?」
ただ2人でボーッとしているのもと思い、虎杖の話をする。
優しい、甘ちゃんタイプで、人の“正しい死”に拘っているところがあると話した。
『ただね、強いよ。喧嘩は』
憂「喧嘩は、なんだ」
『そう』
虎杖の話をしていると、伏黒が起きた。
『おはよう』
恵「あれ、寝すぎました?」
伏黒は既に起きている名前や周りを見て慌てて起き上がる。
まだ寝てて良いと乙骨と名前が言うと余計に寝られなくなったようで立ち上がって伸びをしていた。
恵「そういえば、先輩たちは“死滅回游”について聞いてます?」
乙骨と名前は目を合わせてから2人とも首をかしげた。それを見た伏黒は説明を始めた。
夏油の肉体を乗っ取ったとされる加茂憲倫が仕組んだ、呪術を与えられた者たちの殺し合いだと話す。
『あの時の“無為転変”・・・?』
恵「多分それです。それに、俺の姉の津美紀が巻き込まれてて」
『・・・助けたいわけだ』
恵「はい」
目的が重なれば協力することを話し、今後の方針を決めていった。
『もう少しかも』
歩き続け、既に日は暮れてきているが、虎杖がいたという場所の近くまでたどり着いた。
『青龍、お願い』
あとは青龍を出して現在地を確定させれば虎杖と合流できる。
『・・・いた』
あまり移動していなかったのか、すぐに見つけた。
青龍に戻ってきてもらい、場所を把握する。
『2人、悠仁くんと一緒にいる』
憂「・・・計画がバレないよう僕1人だけで行ってくるね。2人は待機してて」
『お願い』
名前がそう返事すると、虎杖がいる場所へ向かっていった。
少し離れた場所から戦闘音が聞こえてくる。
今は乙骨対虎杖、脹相対もう1人、に分かれたようだ。
名前は青龍を発動し自分の五感を研ぎ澄ませていた。
『悠仁くん、高専に戻ってくれるかな?』
恵「なんとか、説得するつもりです」
今の伏黒はきっと姉の安否のことで頭の8割を占めているだろう。
できるだけ協力してあげたいと思う名前だった。
『早。もう悠仁くんやられちゃった』
作戦はうまく行ったようだ。一度虎杖は殺されたが、乙骨の反転術式で生き返っている。
『まだもう一組の戦いが終わってないから、それが終わったら合流しようか』
ーーー
戦闘が終わった気配がし、そろそろ合流しようと歩いている伏黒と名前。
少し先に焚き火の光と2人の人影が見えた。
『(あれ、脹相は・・・)』
近くに気配はあるが見当たらない。伏黒に声をかけ、先に脹相の方へ向かった。
『脹相・・・』
脹「!?名前か・・・・」
驚いていた脹相は、相手が名前だと気づきホッとする。
名前がなぜ離れているのか聞くと、気まずいからだそうだ。一緒に行こうかと話をするも、もう少し会話に入れそうな雰囲気になったら行くとのことだった。
『わかった。先行ってるね』
焚き火の方に1人で向かうと、既に伏黒は到着しており虎杖を説得していたところだった。
恵「まずは俺を助けろ、虎杖」
ス・・・
『どういう状況?』
乙骨の隣に静かに座り、今の状況を小声で聞く。
やはり、人を殺した罪悪感から高専には戻れないと言っていたようだ。しかし伏黒との話の中で揺れている。
そして今の“俺を助けろ”の一言が決定打になった。
『顔、変わったね』
憂「うん」
眉間に寄っていた皺が消え、前を向く顔になった虎杖。
きっと高専にもどってくれそうだ。
悠「乙骨先輩・・・
ってうぉ!?名前先輩いたの!?」
『今来た』
乙骨に話しかけようと振り向くと名前が目に入り、飛び上がって驚く。
悠「丁度良かった、名前先輩も聞いといて」
虎杖は、渋谷で呪霊に宿儺の指を10本一度に食べさせられたから身体を乗っ取られた、食べていない残りの5本を一度に食べても身体は乗っ取られないだろうと。
悠「それで、もし俺が次に宿儺と代わったら、迷わず殺してくれ。
先輩たちにはできると思う」
憂「わかった、死力を尽くすよ」
『うん』
それを聞くと、伏黒は今後のことについて話をする。
乙骨や名前が呪霊を祓いに外に出ている間に、九十九と話をしていたようだった。
事態を収拾させるには、五条の封印を解くことと、加茂憲倫の動きを知る必要がある。
そのために高専に戻って天元と接触したいということだった。
『・・・・・』
天元と接触するということは、“あの場所”に行くということ。
名前は顔が曇っていた。
思い出したくない記憶。全てが狂ったあの場所。
憂「・・・名前ちゃん?」
全然話に混ざってこない名前を不振に思ったのか、乙骨が声をかけてくる。
ハッとして前を向くと、脹相もいて薨星宮に行くための道順の話をしていた。
脹「説明し直すか?」
『えっと、薨星宮だよね。
ううん、なんとなくわかってるから大丈夫』
虎杖は不思議そうな顔をしていたが、昔から高専にいたからわかっているのだと話すと納得していた。
憂「じゃあ、できるだけ早く高専戻った方が良い。今から移動しようか」
『そうだね、脹相も行くんだよね?』
迷惑か?と聞く脹相に、心強いと答えると照れたように笑っていた。
そうして5人は高専に向けて歩きだした。