第34話
夢小説設定
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夕方、
『・・・・・見つけた?』
憂「!」
青龍自身が呪力の出力の仕方を変えたことに気づき、立ち止まって青龍に話しかける名前。
乙骨たちもその様子を見る。
『ありがと、一回戻っておいで』
恵「・・・・」
じっと見つめる伏黒に『なに?』と首をかしげると、どこまで青龍を飛ばせるのか問われた。
『呪力と時間さえかければ地球上どこでも行けるんじゃない?やったことないけど』
鍛練で、起きている間中青龍を出し続けたことはあったが、易々とできた。周りの状況確認をするくらいなら自分の呪力と体力がもつ限りできるようだ。
使い方によってはドローンよりもはるかに高性能な隠密での偵察が可能だ。
指示しておけば簡単な攻撃、捕縛等もできる。
しかし、青龍自体が主である名前としかやり取りができないため、遠くにいる相手と何か情報を伝え合うには他の媒体を用意する必要がある。
情報を伝え合うだけならスマホで十分だからと試したことがなかった。
恵「やっぱり名前さんて、手が届きそうで届かない特級術師ですね」
『・・・どういうこと?』
恵「本気を出せばヤバイけど普段は普通だから」
『ははっ、みんなはさ、どんな私でも受け入れてくれるから嬉しいよ』
あまりに強いと畏怖の念を抱かれたり距離を置かれたりするものだと小さい時は思っていた。
だから高専に入って友だちや後輩が増えて、受け入れられながら楽しい学校?生活を送れていることを嬉しく思っていた。
そんな話をしていると青龍が戻ってきた。
『おかえり、頑張ったね』
ヨシヨシと青龍を撫でると青龍は名前の中に入っていった。
『・・・・・』
目を閉じ、青龍が見てきた光景を頭の中で再生する。
『・・・・・・中央区、築地辺りかな、を呪霊を祓いながらゆっくり移動してる』
脹相と一緒だったが、2人に言ってもわからないだろうと伝えなかった。
『元気そうで良かったよ』
憂「そうだね、じゃあここからまた移動だけど、少ししたら休めるところ探そう」
中央区は東京の端の方だ。
移動するだけでも数時間はかかる。しかも呪霊を祓いながらとなればもっとかかるだろう。
既に空は暗くなっている。
消耗している名前、渋谷事変で傷を負ってから間もない伏黒を連れて歩き続けることはリスキーだと考え、夜まで一度休むことを決めた。
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