第34話
夢小説設定
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数日後
ドォン!
ゴォオオ
ドウッ
『・・・ふぅ、ここらはこんな感じかな』
憂「そうだね、一般人も避難させたし」
2人は区内に入り、呪霊を殲滅していった。
都心は崩壊しているが、まだ一般人も残っていた。
ユラ・・・
『見えてるからね』
ズァア!
ザフッ
名前はずっと青龍を出し続けている。
呪霊が後ろから来てもすぐに対処していた。
憂「・・・大丈夫?名前ちゃん」
『んえ?なにが?』
横に並んでいた乙骨が突然気遣ってきて疑問に思う。
怪我などはしていないはずだと身体を見る。
憂「いや、ほら、渋谷事変で体力も呪力も・・・精神的にも負担がかかってたでしょ。
いきなりそんなに動いて大丈夫なのかなって。青龍も出しっぱなしだし」
『あー、そのこと。呪力はもちろん大丈夫、回復したよ。
他は、まぁ、なんとか』
憂「(他2つが心配なんだよなぁ・・・)
何か変わったことがあったらすぐ言ってね。フォローするから」
その言葉にジーッと乙骨を見つめる名前。
見られていることにしどろもどろになっていると
『強くなったよね、憂太くん』
とニコやかに言われポカンとする。
『少し前までこっちが色々フォローする側だったのにさ』
憂「ははっ、ありがとう。でもまだまだ名前ちゃんに助けられてる部分が多いよ」
2人で話しながら歩いていると、なにやら店の前に留まっている呪霊を見つけた。
『?』
何をしているのだろうと見ていると、目の前に少女が出て来て呪霊に食べられそうになっていた。
店の前に留まっていたのは、その子を誘き出して食べるためだったのだ。
憂「僕が」
ドッ
ガゴッ
乙骨は走り出し、呪霊の上から刀を刺した。
憂「ごめんね、ビックリした?怪我はない?」
乙骨は呪霊に刺した刀を抜きながら問いかけた。
名前は後ろから来て、驚いている少女を保護する。
少女の目線になるためにしゃがんで話しかけた。
『誰かと一緒?お父さんとかお母さんとか』
「分かんない」
『いっぱい歩いた?』
コクンと頷く女の子。
『そっか、頑張ったね』
その時、名前の後ろに祓いきれていなかった呪霊が現れ口を大きく開ける。
名前と少女を飲み込もうとしているほど大きな口だった。
しかし、その口は名前たちに届くことなく消え去る。
ドチャ
いや、リカによって吹き飛ばされた。
『見えてるんだっけ』
憂「駄目だよリカちゃん、やりすぎは」
近くのビルの壁には呪霊だった赤い塊になっていた。
その塊が見えないように視界を遮りながら少女を安全な場所まで連れていった。
憂「そろそろ学校戻ろうか」
『うん。上層部のとこ、行く?』
行きたくないと言うように不安そうに俯く名前。
憂「僕だけで行くから良いよ」
ポン、と名前の頭に手を乗せ安心させるように話す乙骨。
帰り道も呪霊を狩りながら向かった。
高専に着いたのは明け方だった。
憂「1人で行ってくるから仮眠取ってて」
『うん』
高専内で乙骨と別れ、ソファのある場所に向かった。