第31話
夢小説設定
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傑「悪いね、さっきすぐ動けるようになっちゃったからさ。
私も名前を大事にしたいんだけどね」
『ぐ・・・ぁ・・・・』
意識を失い、自分のものと脹相の血に塗れた名前を優しく抱き上げる夏油。
傑「さて、結構時間使われちゃったね。
私は名前とここに残るけど皆はどうする?」
話し合いの結果、脹相、真人、漏瑚は虎杖を先に見つけるゲームをすることになった。
脹相と真人は殺すため、漏瑚は宿儺にするため。
3人と陀艮は意気揚々と階段を上っていった。
それを見ていた夏油は、視線を感じている方に向き直る。
傑「呪霊の方が君たちより利口だな」
「返せ」
夏油の視線の先には、夏油が昔保護して家族同様に暮らしていた菜々子と美々子が睨み付けていた。
美「私たちはオマエに協力し、非術師どもを落とし続けた」
菜「約束通り夏油様の肉体を返せ」
美・菜「夏油様をこれ以上玩ぶな」
夏油は、縛りではないから返すわけがないだろうと笑いながら話す。
美「それと、オマエの腕にいる人」
菜「その人は夏油様の大切な人だ」
美「離せ」
傑「ククッ、私もこの娘の力は欲しいのでね。無理な相談だ」
ぐっと睨み付ける菜々子と美々子。
2人にとって夏油は神様同然だった。
ーー菜「ねぇ夏油様、五条悟って何者?」
ーー傑「んー、親友だったんだ。ケンカしちゃってそれっきり」
ーー菜「苗字名前は?」
ーー傑「大切な、妹・・・かな。もしかしたら、愛、かもしれない・・・」
ーー夏油様を殺した五条悟を私たちは一生許さない。でもね、これでもいいと思ったの。だって五条悟は夏油様のたった1人の親友だから。
ーーオマエは違う
ーー夏油様に、家族でもないのに妹のように愛された苗字名前が嫌い。でもね、それでもいいと思ったの。苗字名前との思い出は夏油様にとってかけがえのない物だったから。
ーーオマエは違う
地獄に落ちろ
傑「消えろ。それともこの肉体に殺して欲しいか?」
菜「・・・後悔するぞ」
傑「後悔か。さて、どんな味だったかな」
夏油は獄門疆の前に座り込み、辛そうに目を閉じている名前を一瞥した。
ーーー
悠「ナナミーン!!」
ビルの上で叫び続けている虎杖。“ナナミン”で三三七拍子を取っていると、合流した伏黒に頭を叩かれる。
悠「伏黒!ナナミン!!ん誰!?」
虎杖は、七海、伏黒、猪野と合流した。
そして虎杖の耳に付いていたメカ丸が状況を報告していた。
七「夏油さんが?」
メ《正確に言うと夏油傑の裡にいる何者かだ》
伏魔殿となっている渋谷駅構内に入るために動くことにした一同。
七海は、伊地知に自分にしかできない要請をしに分かれることとなった。
虎杖と伏黒を任された猪野はやる気に満ちていた。
猪「任務の前に事の重大さを教えてやる」
猪野は、“五条サンがいなくなって困る2つのこと”を教えた。
猪「1つ、“五条家の失墜”」
五条悟のワンマンチームである五条家。五条が効かせていた融通(ワガママ)のおかげで救われた術師が数多くおり、その人たちが皆困る、最悪消される、と。
猪「虎杖、オマエもその1人だし、名前ちゃんだってそうだ。
そしてその2、“パワーバランスの崩壊”」
五条がいるからと大人しくしていた呪詛師や呪霊が動き出すと話す。
そして、その1で内輪がごたついている間にその2の奴らとプチ戦争なんて起こったら呪術師が負けて人間の時代が終わると。
猪「で、今名前ちゃんが敵の手に渡ってんだろ?
去年、百鬼夜行の時に名前ちゃんは夏油に操られて呪力を分け与えちまったって聞いてる。
同じことが起こってみろ」
恵「敵は名前さんの大量の呪力と強力な4つの術式を手に入れますね」
猪「分かってんじゃねーか」
猪野は虎杖と伏黒の肩をポンッと叩き、七海が戻る前に“帳”を壊すと意気込んだ。
猪「五条悟と苗字名前を助けるぞ!!!」