第31話
夢小説設定
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悠「ナ、ナ、ミーーーン!!!」
虎杖は渋谷のビルの上から七海を呼んでいた。
悠「ナナミンいるーー!??
五条先生がぁっ、封印されたんだけどー!!!
名前先輩も!敵に捕まったってぇー!!!」
虎杖の大きな声を聞いた呪術師たちは驚愕していた。
ーーーー
傑「時間稼ぎなら、こちらは全力で潰しにかからないとね」
名前を囲むように立つ夏油ら。
名前も勝ち目がないことは分かっている。
夏油の身体をした呪術師、
特級呪霊の真人と漏瑚と陀艮、
そして呪胎九相図の脹相、
これらを一度に相手するのはどう考えても無理だ。
しかし、夏油の言い分、以前の真人の言葉からして自分はすぐに殺されることはないと分かっていた。
仲間が現状を把握し、動き出すまででいい。
それまでヒット&アウェイでいい。
自分は今逃げきれなくてもいい。
少しでも、少しでも。
脹「百斂、穿血」
『(この血さえ当たらなければ・・・)』
脹相の技を避け、真人に向けて剣を薙ぐ。
真人「わ、俺!?良いの?また魂触っちゃうよ」
真人は近づかなければ術式を食らわない。朱雀の剣で戦うべきは真人だろう。他は白虎で懐に入れば攻撃は入るはず。
ドウッ
『っ・・・』
脹相の穿血が向かってくる。しかし、仲間への被弾を考慮してかだいぶコンパクトな攻撃だった。
『そんなんで当たるわけない』
すぐに脹相の懐に入り回し蹴りをする。
白虎で強化した蹴りを食らった脹相は近くにいた漏瑚も巻き込んで倒れた。
傑「ほらみんな、ちゃんとやらないと逃げられちゃうし増援来ちゃうよ」
楽しげに、余裕綽々で話す夏油に朱雀の炎を飛ばすが呪力で簡単に弾かれてしまった。
その後もヒット&アウェイで10分程度戦い続けていた。
『はっ、はっ・・・』
真人「あれー?だいぶ息切れてるけど、もう限界?」
煽ってくる真人を睨み付ける名前。
しかし図星であった。
五条封印前に呪力をかなり使ってしまったことや、体力が戻っていないことから疲労が溜まっていた。
さらに、まだ毒が完全に抜けたわけではない。
『うるさい!』
真人に剣を振り下ろすと避けられる。
ヒュオッ
真人「ざーんねん」
疲れと煽られた怒り、様々な感情が入り交じったせいで思考が鈍ってしまった。
真人に拳を向けてしまったのだ。
しかし、無為転変をするために手を伸ばす気配がなく呪力を溜めていた。自分の肉体を変形させるだろうと思った名前はそのまま拳を振り下ろす。
漏「領域展延」
『!!』
ゴリゴリゴリゴリ
『っ』
その時、漏瑚が真人の前に来て攻撃を受けた。
腕には白虎の術式。領域展延をした漏瑚に中和されてしまった。
グイッ
ドオッ
『ぐっ・・・』
術式を中和されただのパンチとなってしまった拳を漏瑚に捕まれ、投げ飛ばされた。
傑「はい、もう名前の負け」
体勢を立て直そうとしたが
脹「百斂、超新星」
既に血の弾丸が目の前まで迫っていた。
『っっ!!!』
仰向けになっている身体を弾丸が貫く。
激痛から目を見開き声も出なかった。