第30話
夢小説設定
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不満そうな顔で夏油を睨み付ける五条。
悟「僕はな。オマエはそろそろ起きろよ。
いつまでいい様にされてんだ、傑」
『傑さんっ、負けないで・・・』
夏油の手が勝手に動き、自分の首を絞める。
夏油の魂が自分をいい様に使っている呪霊に怒り、五条と名前を守るかのように。
夏油はこんなことは初めてだと大笑いしている。
そこへ真人が合流し、魂やら肉体やらの話をしていた。
悟「おーい、やるならさっさとしてくれ。
名前の泣き顔ばっかり見たくないし、オマエらの顔も見たくない」
『っ・・・・』
悟「名前、憂太にお前のことは頼んである」
『!』
傑「こちらとしてはもう少し眺めていたいが、そうだね、何かあっても嫌だし。
閉門」
バチィッ
五条悟は獄門疆の中に閉じ込められた。
『いやぁ!悟!!』
傑「封印完了」
ーーー
同時刻
青山霊園から明治神宮前駅に向かっていた虎杖、冥冥、憂憂。
走っていた虎杖の耳に突然何かがくっつく。
《聞こえるカ?虎杖悠仁》
耳についた何かから声がする。無線的な何かなのだろう。
その機械は、10月19日に真人と戦って命を落としたメカ丸だという。
五条悟が封印された時に発動される、メカ丸が生前残した保険だと。
メ《時間がなイ、一度で聞き分けロ。
五条悟が封印され、苗字名前が敵の手中に落ちていル》
悠「!?」
冥「五条と名前が・・・」
虎杖は地上に出てその事実を術師全体に伝達し、五条と名前奪還を目的にすることになった。
メ《五条悟が消え、苗字名前が敵の手に渡れば呪術界も人間社会もひっくり返る。すまないが命懸けで頼む》
ーーー
傑「全員起きたね。さて今後のー・・・」
五条の無量空処を受け、気絶していた脹相と漏瑚が目を覚まし夏油のもとへやってくる。
今後の動向を話そうとした時、獄門疆がカタカタ揺れ始める。
そして
ズンッ
ゴンッ
獄門疆が夏油の手から落ち、地面にめり込む。小さい獄門疆に多大な質量があるかのように。
『(・・・)』
夏油らが獄門疆に視線を向けている時、ピク、と名前の指が動いた。
真人「何コレ、どういうこと?」
傑「封印は完了している、だがまだ獄門疆が五条悟という情報を処理しきれていないんだ。
暫くは動かせないね」
真人「!」
その時、真人が換気扇に付いていた何かを壊す。
壊れた破片を見ると何かの無線機のようだと気づく。
傑「!!やられたね」
『(今のは、メカ丸・・・?こいつらが知らないってことは呪術師側に戻った?
だとしたら、みんながここに向かってくる。
身体は、多少動く・・・)』
名前は仲間が来ると確信し、それまでの間時間稼ぎをすると決心した。
『朱雀』
ボウッ
ザフッ・・・
そして、名前が自分を拘束していた呪霊を祓った。
朱雀の剣を出し夏油らを睨み付ける。
傑「もう動けるようになったのか」
『悟は渡さない』
右目を赤くし、左目を薄水色にした名前を見て夏油は笑う。
傑「ククッ、抵抗してくれた方が落とし甲斐がある。」
真人「それは夏油の魂?それとも頭の術師?」
傑「フッ、さてどちらだろうね」