第30話
夢小説設定
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停車する電車。
ホームにいた人は電車に乗って出られると思ったようでそちらに駆け寄った。
しかしこのタイミングの電車、きっと敵が送り込んできたものだろう。
何があるかわからない。近寄ってはいけないと必死に叫ぶ。
『待って!ダメ!』
しかし喧騒に掻き消され、名前の声など届かない。
電車の扉にバリアを張ろうとするが
脹「百斂、穿血」
『っ!』
後ろから血の鞭が向かってきていることに気付き、寸前で避けた。
しかし
脹「超新星」
ドドドドド
穿血で鞭のようになった血が今度は散弾のように全方位に打ち出される。
『っ!』
玄武は間に合わないと思い咄嗟に白虎で脚力を強化し後ろに跳ぶ。
『ぁっ!』
数発、脚に弾が当たる。
痛みに耐え、着地した。
バッと電車を見ると、中から改造人間がうじゃうじゃ出てきて、電車の近くにいる人間を殺し始めた。
『え、あれって・・・』
真人「漏瑚~」
電車に乗ってやってきたのは真人だった。
真人と漏瑚は、世間話をしている。
悟「何考えてやがる」
人間を盾に五条を殺すのが狙いだったはずなのに改造人間で殺してしまっている。
五条は混乱していた。
しかし今漏瑚からの攻撃は止んでいる。
名前の方は大丈夫か、と確認すると目を見開いた。
『はぁっ、はっ・・・はぁ・・・』
ガクッと膝をついて苦しそうにしていたのだ。
術式も解けている。
悟「名前!!」
『大丈夫!はぁっ・・・気にしないで!・・・っ』
脹「俺の血は毒だ。先ほどの傷から入り込んだのだろう。
その程度では死にはしない。暫くは動けないだろうがな」
五条は周りの状況を見て舌打ちをした。
自分が一番名前からの距離が遠い、今すぐに助けに行こうとすればそれが読まれ名前の方に呪霊らが向かうだろう。
どうしたものかと思っていると、
真人「あれ、名前が近くにいるじゃん。ラッキー」
話に夢中だった真人が名前の存在に気づいてしまった。
真人「名前はあっちね」
改造人間に乗り高速で名前の所へ向かう真人。
ドゴッ
『ぁあっ!』
改造人間が突進すると五条がいる方とは反対方向に吹き飛ばされる名前。
それを満足そうに見た真人は次に五条の方へ向かった。
ドウッ
真人「ハハッ、マジで当たんない!」
真人は五条の無限に触れて楽しそうに笑っていた。
悟「(ツギハギ!!名前たちが言ってた奴か!!)」
五条は拳を真人に向けて応戦する。
真人「人間のキショい所1つ教えてやるよ。
いーっぱいいる所」
真人がそう言うと、最初に塞がれた吹き抜けがいきなり解放され人間が滝のように落下してきた。
ドドドドド
そしてその真下には
『っ・・・』
名前がいた。