第29話
夢小説設定
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『え・・・メカ丸が?』
名前は先ほどまで歌姫と電話をしていた五条に問いかけた。
悟「うん。怪しい人がいなさすぎて消去法でね。
傀儡操術で何でもできそうだし」
『消去法って・・・それで違ったら』
悟「ま、ゴメンねって感じ。」
今、高専京都校のメカ丸が呪詛師と繋がっている内通者かもしれないと報告を受けていた。
『霞ちゃん・・・』
名前はその話を聞き、友だちである三輪霞のことを思い浮かべていた。
三輪はきっとメカ丸のことが好きだ。
だから内通者だと知ったらどうなるのだろうと。
悟「ま、確証はないから今から1年生3人に確認しに行ってもらうんだけどね」
『私も行こうか?』
悟「いや、大丈夫。あの3人だけで行けるでしょ。歌姫もいるし」
『わかった・・・』
10月19日
メカ丸本体である与幸吉がいる場所を訪れた虎杖たち。
そこはもぬけの殻だった。
これで、メカ丸が内通者だったことは確信に変わった。
ーーー
2018年10月31日 18:00
高専内の一室で、五条と名前、家入はふかふかの椅子に座って話をしていた。
『世の中はハロウィンかー。』
悟「昔から名前はハロウィン興味ないっていうか嫌いだよね」
『まず人混みがね』
東京のハロウィンは人が沢山いて疲れてしまう。
それに、呪霊と日々相対していることもあって、オバケに扮することの何が良いのかと思ってしまう。
『硝子さんは仮装とかしないの?』
硝「私はしないな。」
『絶対可愛いのに』
魔女っ子とか、と言うと京都に西宮がいるだろうと言われた。それもそうだ。
硝「名前がすればいいだろ」
『やだよー』
硝「五条はどうなんだ?」
話を急に振られた五条は、背もたれにぐいーっと体重をかける。
悟「え?僕はどっちでも。どうせ名前可愛いし。
でも仮装したら絶対外には出さないから」
『は?』
硝「誰にも見せたくないんだとさ。自分だけで可愛い名前を独占したいらしい」
なんという独占欲なんだと名前と家入はため息をついた。
『ていうかさ、何か悟元気無い?』
硝「私も思った。いつもはもっと名前をバカ可愛がりしてるのに」
口数が少ない五条を不思議そうに見る名前と家入。
悟「何か嫌な予感するんだよね。」
『嫌な予感?』
悟「そ。前から感じてて一回海外の憂太のところに行ったりしてたんだけどさ、今日はなんか更にザワザワしてるね」
ーーー
19:00
東京、渋谷
東急百貨店東急東横店を中心に半径およそ400mの“帳”が下ろされた。
高専の敷地内にいる術師はすぐに召集された。
もちろん五条も名前も例外ではない。
『硝子さん、行ってくるね』
硝「気をつけろよ」
『うん、悟行こう』
家入は高専で待機している。
五条と名前は急いで集合場所へ向かった。
集合場所には夜蛾がすでにおり、集まっているメンバーに指示を出していた。
近くには高専1年生がいたため、そちらに寄る。
恵「五条先生、名前さん」
伏黒が五条と名前に気付き、困惑した顔で見ていた。
野「何が起こってるんです?」
『わからない。でも事前報告の無い“帳”だから、呪詛師がいるのかな』
悟「何か面倒なことは起こってるよね」
悠「主要な術師みんな駆り出されてんのな」
夜「名前!今青龍行けるか?」
指揮をとっていた夜蛾が名前を見つけると、青龍を渋谷に向かわせてほしいという。
すでに補助監督陣は近くにいた“窓”と情報を集めるために渋谷に向かっているが、帳の効果がわからない。
交流会の時のように入れる人を限定しているかもしれないと、索敵範囲の広い青龍に向かってほしいようだ。
『行けますよ。青龍』
名前の目が青くなり、小さな龍が具現化する。
『渋谷駅の帳周辺、帳の中の様子を見てきて。ぐるっと回ったらとりあえず帰って来て』
青龍は勢い良く飛んでいった。
野「初めて見ました」
悠「やっぱりかっけぇ」
夜「ではまず渋谷に全員で向かい、そこで詳細を聞き次第また指示を出す。」
それぞれ車に乗り込み、渋谷へ向かった。
電車は渋谷駅が帳の中に入っているため、使わないほうが良いと判断した。
夜「悟、名前、来い」
『あ、はい!』
夜蛾が一緒の車に乗れと行ってきたため、乗り込んだ。
『悟の嫌な予感ってこれ?』
悟「・・・まだわからないね」
夜蛾はしばらく何かを考えているように黙っていたが、少しして話を始める。
夜「名前、相手が誰だかわからない以上お前には前線から外れてサポートに専念してもらいたい」
『・・・集落の任務の時と同じかもしれない、と?』
夜「可能性はある。用心するに越したことはないだろう」
前線から離れるのは正直イヤだ。
しかし、それで我を通して迷惑をかけるかもしれないと思うと夜蛾の意図を汲むしかなかった。
『でも、青龍とか“窓”の方たちの報告次第では前線に出ますからね』
悟「その時はなるべく僕と一緒、それで良いです?」
夜「・・・良いだろう」
夜蛾は渋りながらも了承した。