第28話
夢小説設定
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『もしもし?』
悟《あ、名前?宿儺との話終わった?だいぶ時間かかってるから僕から電話しちゃったよ》
『あー、えーと。ほとんど』
悟《・・・ほとんど?》
宿「五条悟か」
宿儺は携帯から聞こえる声に返事をした。
五条は、聞き覚えのある声に一瞬言葉に詰まるが、すぐに答える。
悟《宿儺、だよね。名前と声近くない?》
宿「ケヒッケヒッ。名前には離れろと言っていたようだが俺はそんな縛りを受けていない。
今俺は名前の細い腰を抱いているだけだ。相変わらず小さくてすっぽり腕に納まるサイズ感だな」
挑発するように話す宿儺に五条は苛立ちを覚えるが、あくまで冷静に応対する。
悟《早く名前から離れて》
宿「ククッ・・・
何だ、横になるか?」
『待って・・・だいじょーぶ・・・・ん・・』
がさがさと布が擦れる音が五条の耳に響く。ベッドにいたということがわかり更に怒りを覚えた。
そして眠気と戦っている呂律の回らない名前の声。
悟《宿儺、何してる?》
五条は低い声で宿儺を威圧する。
宿「ケヒッケヒッ!何もしておらん、安心しろ。眠そうにしていたから横にしてやっただけだ」
悟《そういうのもしなくて良い、早く離れて。今すぐ》
宿「だが、名前は俺のことを嫌いではない、と言っていたからなぁ。俺に靡くかもしれんな」
宿儺がチラッと横になっている名前を見ると既に寝息を立てていた。
悟《(名前の天然のたらし体質には困ったな・・・)
・・・名前を助けたことは感謝する。でも名前は死んでも渡さないから。
早く悠仁に変わりなよ》
宿「フッ、では退散するとしよう」
そう言うと、宿儺は虎杖の意識の中に沈み込んだ。
悠「・・・・・・えーっと、五条、先生?」
宿儺に身体を使われていても意識はあり、何をしていたかは理解している。
しかし、いざまた戻ってくるとどうしたら良いかわからない。
とりあえず五条を呼んでみることにした虎杖。
悟《悠仁。今すぐにその部屋出てね。じゃないと僕と本気の鍛練》
悠「すぐ出ます!!」
ブチッ
虎杖は名前の携帯を置き、急いで自分の部屋に戻っていった。
ーーー
翌日昼過ぎに虎杖と名前は高専に着いていた。
『ただいま帰りましたー』
悠「ただいまっす」
夜「おう、帰ったか。
名前は任務の報告を頼みたいが、悟と一緒の方が良いか?」
『そうですね、二度手間になるの面倒ですし』
2人は各クラスに戻った。
『ただいま帰りましたー』
篤「おかえり、お疲れ」
真希「おかえり、大丈夫か?」
『うん、大丈夫だったよ』
2年生はまだ授業中だった。
帰ってきた名前は、いつも通りを装っているが顔色が悪かった。
そのことに日下部も真希たちも気づいてはいたが名前が大丈夫と言っているからと詳しく聞かないことにした。
放課後
『じゃあ、みんなバイバイ』
棘「ツナマヨ」
真希「じゃあな」
パ「また明日な」
クラスメイトと別れた後、自販機のところに向かった。
冷たいりんごジュースを買い、近くの仏閣の横にある林道を歩く。
休憩するのにちょうど良い広いスペースを見つけると座り込み、ジュースを飲んだ。
『ふぅ・・・』
昨日の出来事を思い出しながらため息をつく。
五条には全てを話す約束をしているが、夜蛾にはどこまで話そうかと思案していた。
信頼していないわけではないが、宿儺と話をしたことはなるべく知っている人が少ない方がいい。
自分のためにも、周りの人のためにも。
サワサワとした心地良い音と風に目を閉じていると、
「名前」