最終話 最後の戦い
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ーーー
創薬センターに入ると、黒岩を見つけるが警察に囲まれる。黒岩を見ると、全く動じずに階段を上っている。
警察「全員所持品を改める。両手を広げて見せろ」
海藤が食って掛かるが生野を守るためだと突っぱねられる。
反抗する八神たちに手錠を掛けようとする警察たち。しかし捕まっている場合ではないと応戦する。
海「あとのこた知らねぇぞ!」
東「絶対捕まるじゃねぇか、これ!」
『立派な公務執行妨害だね!』
杉「八神さん、弁護よろしく!」
八「いくぞぉ!」
相手は警察だが、容赦なく戦っていく。
しかしいくら倒しても増援が来て黒岩が遠ざかっていく。
海「先行けや、ター坊」
東「ここは任せろ、杉浦も名前も行け」
2人にその場を任せ、八神、杉浦、名前は先に進む。
様々な戦闘を越え、外の渡り廊下で黒岩を眼前に捉える。
走って追おうとするが、八神たちの接近に気づいた黒岩は近くにいた警官や研究員を撃ち、近くにあったガスボンベも銃で撃ち抜く。
ボンベから漏れたガスは銃弾の火花で爆発を起こす。
更なる爆発から逃れるため、1回目の爆発により分断された渡り廊下から飛び降りようとする3人。
『っあ!』
大きなジャンプで遠くまで飛ぼうとするが、爆風で体重の軽い名前は煽られバランスを崩す。
杉「名前ちゃん!!」
杉浦はそれに気づき手を伸ばすが届かずに名前は落下していく。
八神も運が良かったのか悪かったのか道路を走っていた車のボンネットに当たり、投げ飛ばされてしまった。
『ぅっ・・・(頭、クラクラする)』
奇跡的に植え込みに落下したが木に頭をぶつけてしまい、出血していた。
杉「名前ちゃん、大丈夫!?」
『ちょっとクラクラするけど大丈夫・・・それより八神さんは?』
杉「あっちの方に飛ばされた」
入院棟の裏口付近を指差す杉浦。痛む身体に鞭打ち八神の方に向かう。
八神も頭を打ったようでふらふらしている。
しかし立ち止まっていられない。研究棟まで行くために中に入っていく。
ーーー
研究棟に来ると静寂が広がっていた。
八「この先に生野の研究室がある」
『はっ・・はぁ・・・』
杉「名前ちゃん、大丈夫?息荒いけど」
名前は先ほど頭をぶつけた時から、頭痛、めまいが酷くなっていた。
しかし今心配をかけるわけにいかず、頷く名前。
警戒しながらゆっくり歩いていると後ろから八神を呼ぶ声がする。
八「生野・・・」
振り返ると、黒岩に銃を突きつけられた生野がこちらへ向かってくる。
その時上の階から警官が降りてきて、黒岩の視線と銃口がそちらへ向けられる。
その隙に八神たちの方へ走ってくる生野だったが、黒岩に肩を撃たれてしまった。
八神と杉浦が生野を支え、名前が生野を後ろから押しながら近くの部屋に入ろうとする。
途中逃がすまいと黒岩がこちら目掛けて発砲してきたため部屋に飛び込む形となった。
研究室の机の裏では、今度は杉浦が息を荒くしていた。
杉「やられ、ちゃった・・・」
八神と名前が杉浦を見ると、脇腹を撃たれていた。
『うそ・・・』
そこへコツ・・・コツ・・・と黒岩の足音が聞こえてくる。全員で逃げることは不可能だと悟った八神は、杉浦と名前を生野に任せ、自分が黒岩と決着をつけると言い出ていく。
黒岩と八神の激しい戦闘音が聞こえる。既に黒岩の銃には弾丸が残っていないので素手での格闘になっている。
戦闘は研究室を飛び出し、さらに激化する。
戦闘は八神の勝利となった。口から血を流し跪く黒岩。
そこへ海藤と東も敵意を無くした警官らと一緒に到着し、警官は黒岩に銃口を向けながら包囲する。
これで黒岩を逮捕して終わる、誰もがそう思った時
『生野さんっ』
杉「八神さん・・・!」
生野が黒岩に向かっていってしまう。杉浦は追いかけたいが撃たれているため向かえず、名前がフラフラしながら生野に追い付き、白衣を引っ張ろうとする。
近づく生野にニヤリと笑った黒岩は、隠し持っていた刃物を持ち生野を切ろうとする。
名前は咄嗟に強く生野の白衣を引き、生野の盾になるように前に出る。
八・杉「!!!」
警官が止まれ!と言っても近づいてくる黒岩。名前が「切られる!」と思い目を瞑ると
ドガッ!
と鈍い音がし黒岩が吹き飛んでいた。
海「止まれ!って言って止まるヤツじゃねぇだろ」
海藤が近くにあったソファを投げたようだった。
それでもすぐに立ち上がろうとする黒岩を見て、名前は生野を後ろに隠しながら下がる。
その瞬間、
パァン!
パンッ!
警察が危険だと見なし黒岩を撃ったのだ。
名前の目の前が赤に染まる。
目を閉じ耳を塞いでも聞こえる数発の発砲音。
見てしまった撃たれる黒岩の姿。
重なる今までの凄惨な場面。
精神的、身体的に限界を向かえた名前の意識は闇に飲まれていった。