第1話 出会い
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源田法律事務所を出てエレベーターを降りる。
「じゃあ、俺は新谷先生と事件の話してくるから。名前ちゃんは上がりでいいよ。お疲れ」
『はーい、お疲れ様でーす』
源田法律事務所の前で別れ、名前は近道をするべく人気の無い路地裏を通っていると
男1「ねーねー、おねーちゃん1人?」
男2「お、可愛いじゃん。学生?」
男3「これから一緒にご飯食べない?」
と3人組の男が前に立ち塞がった。
『(典型的なナンパ・・・)はぁ。もう家に帰るんで。さよなら』
名前がため息をつきながら足早に立ち去ろうとすると、
パシッ
「えー、いいじゃん。美味しい店知ってるからさ」
と1人の男が腕を無理やり掴んでにやけた顔で強引に引っ張ろうとする。
面倒だなぁ、殴ろうか、逃げようか・・・と模索していると
?「わぁ、寄って集って女の子を何処に連れて行こうとしてるのかな?」
後ろから少しくぐもった声が聞こえ、振り向くとそこにはピエロの仮面にパーカーのフードを被り、黒いジーンズジャケットを着た男が立っていた。
『(はぁ、また何か変なの来たよ・・・。)』
なんて名前が考えていると
男1「てめえ、その仮面、噂の窃盗団か?何でこんな所にいんだよ」
仮「へぇ、知ってるんだ。いやぁ、目の前で人が困ってたら助けるでしょ」
と仮面の男は名前の前に出、腕を掴んでいる男の手を引き離そうとする。
『ああ、助けはね、大丈夫』
黙って男たちの話を聞いていた名前は、仮面の男にチラッと目線をやると、ニコッと爽やかに笑う。
そこからはあっという間だった。
ガッ、ドサッ、ドッ
腕を掴んでいる男の金的を膝蹴り。うずくまった男の背中を足台に跳び、2人目の男の顎に跳び蹴り。3人目は路地の塀を利用した三角跳びからの蹴り。
男たちはうめき声をあげながら地面に這いつくばっていた。
仮「ヒュー♪格好いい」
驚きながらも好奇の眼差しで見る仮面の男。
『だから言ったでしょ?助けはいらないって。ま、でも、ありがとう』
仮「っ・・・」
ふんわりと名前が笑うと、仮面の男は目を見開き顔を背ける
『?』
名前はそんな仮面の男の様子に頭に?を浮かべる。仮面の男はハッとして名前に声をかける。
仮「男たちが復活する前に帰ろっか。僕はジェスター。また会えると良いね」
と言うとヒラヒラと手を振り、建物の塀をジャンプで登っていく仮面の男改めジェスター。
そんな身軽なジェスターに名前の競争心が疼いたが、首を横に振り家路についた。