第18話 真実
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ーーー
変態男がいた部屋を出ると、目の前には今までとは異なる雰囲気のドアがあった。
八「ここは・・・?」
3人は顔を見合わせる。きっとこの奥には今までとは違う何かがあると確信する。
八神が慎重にドアを開けて中に入ると、広い部屋だった。薄暗い明かり、部屋の周りには医療器具。
そして一番異様だったのは真ん中にあるベッド。
手術で使うようなライトで照らされ、手錠らしきものがぶら下がっていた。
『なに、ここ・・・』
八「ここが生野の秘密ラボだ」
すると
コツ、コツ、コツ・・・
誰かの足音が聞こえる。そちらを見ると
生野が何か考え事をしながら歩いてきていた。
実験のことでも真剣に考えているのだろうか、八神たちがいることに気づいていないようだ。
生「!!なんで、あんたたち・・・」
杉「生野・・・」
『・・・』
名前は杉浦の様子を見ている。やはり雰囲気が違うと。
八「あんたまで今ここにいると思ってなかったよ」
八神は杉浦に部屋の中を動画で撮るよう指示し、生野に向き直る。
そしてここには今までの事件に繋がる多大な証拠が残されていることを話していく。
生「な、何の話だか・・・」
惚ける生野に、杉浦はスマホを向ける。
生野が顔を隠し後ろに下がってもまだ追い詰め動画を撮り続ける。
そんな杉浦に八神と名前は不思議がる。
『杉浦くん・・・?』
八「どうした・・・?」
杉「ごめんね、八神さん
今までずっとみんなに嘘ついてたんだよ、僕」
八「何の話だ?」
八神は困惑するが、名前はなんとなく感じ取っていた。
杉「元梶平の社員とか、あれ全部嘘。
名前も偽名・・・」
杉浦は、八神のことはずっと前から知っていたと言う。八神は全く心当たりがないような顔で見る。
杉「僕の本当の名前はね
・・・寺澤文也」
八「寺澤・・・」
『(やっぱり・・・)』
生「っ・・・!」
八神は目を見開き名字を復唱する。
名前は反対に目を細め、今までの杉浦の行動や言動と自分の推察を合致させていた。
生野も気づいたようで驚いたように息を飲む。
杉「お前に焼き殺された、寺澤絵美の弟だ」
そう言うと杉浦は隠し持っていたナイフを取り出し生野に近づいていく。
『ダメっ!!!』
名前が走って杉浦のもとへ向かおうとするが
ドォン!
「みんな動かないで!」
一発の銃声と女性の大声が響き渡った。
18話 終