第17話 尋問
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シャルルにて
『ねぇ、私一応女なんだけど』
名前の視線の先には、パンツ姿になって正座している木戸の姿。
男所帯にいたためこのくらいでは抵抗は無いものの、言っておかないと忘れられてしまうため定期的に言っている言葉。
杉「ホントだよ。名前ちゃんにこんな汚いの見せないで」
杉浦は木戸に精神的ダメージを与える。
海「・・・いやぁ、久しぶりだな俺、こういうの」
東「まず裸にするのが兄気流ですよねぇ」
『なに誇らし気に裸に剥く兄貴分を語ってんの』
ドヤ顔で話す東にツッコミを入れる。
木「早く私を放さないと、訴えるぞ」
八神はそんな脅しにも屈せず、逆にビデオを流出させると言う。
それが嫌なら、アドデック9について聞かせてほしいと。
尋問が始まる。
木戸が言い渋るたびに例の映像を見せ、逃れられないことを伝える。
八「さっきバッティングセンターに来た連中は?一ノ瀬事務次官が雇ったやつらか?」
木「・・・そうだ」
杉「“そうです”じゃない?」
今の立場を弁えさせようとしている杉浦。名前を触ったことに相当怒りを覚えている様子。
木「早く解放しないとさっきみたいな連中がここに押し寄せてくるぞ」
杉「大丈夫。その時はここにいるオールスターで歓迎するよ」
木戸は周りを見る。ごろつきたちをたった5人で倒してしまった事実を思い出し脅しで解放してもらうことを諦めたようだった。
次に八神は3年前の事件について聞く。
和久の事件は生野がアドデック9の人体実験で死なせてしまった事故だった、ということを知っていたかと。
沈黙する木戸に
『あれ、じゃあ例のセクハラ映像、ネットにあげるね』
木「ま、待ってくれ!・・・・知って・・・ました」
木戸は俯きながら話し始める。
アドデック9の記者会見の後、生野から直接話があったと。
杉「生野が打ち明けたのはそれだけ?」
八「生野は他にも人を殺してる」
木「・・・大久保新平を殺人鬼に仕立てるために、その・・・寺澤絵美を殺した、とも・・・」
木戸が言った瞬間
杉「やっぱり知ってたんだな!!」
突然、感情を露にして木戸に掴みかかり、殴ろうとする杉浦
『杉浦くん!』
八「おい!」
名前と八神が杉浦を押さえ、木戸から引き剥がす。
杉「くそっ!」
『ぅっ』
杉「っ!ごめん・・・」
八神の羽交い締めから逃れようと腕を動かした杉浦の手が名前の身体に当たりよろける。
八「まだ話が済んでない、後にしろ。名前ちゃん、杉浦を頼んだ」
『う、うん』
名前は杉浦の背に手を当て隣に立ちながら杉浦が落ち着くまで待つ。
木戸はその後全てを話した。
アドデック9とその利権を守るために一ノ瀬事務次官に助けてもらったと。
アドデック9が完成すれば丸くおさまるはずだったが、臨床試験でまた人が死ぬことがあれば、センターの存続もなくなり、それまで払った犠牲も全て水の泡になる・・・と。
杉「なに言ってんの?犠牲を払ったのはあんたらじゃないだろ?あんたらが一滴だって自分の血流したかよ!?」
『・・・杉浦、くん・・・』
泣きそうに叫ぶ杉浦に名前は顔をしかめ、ぎゅっと杉浦の服を掴んでいる。
木戸はゆっくり話を続けた。
生野は神室町に秘密のラボを作らせ、そこで人体実験をしていたと。
八「そこが殺しの現場だ。共礼会のヤクザたちは全員その場所で殺された・・・」
『そこになら、なにか証拠があるかも・・・』