第14話 強がり
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海藤と名前が事務所に帰ってゆっくりしていると、松金の葬儀後に綾部と接見していた八神が帰ってくる。
『おかえり』
海「おう、ター坊。コーヒー淹れるぞ。飲むか?」
八「ただいま。いいよ海藤さん、無理すんなよ。それより、さっき服部に声かけられた。梶平会長が俺らを呼んでるってさ」
結局コーヒーは名前が淹れ3人で飲んでいる。
海「聞いた噂じゃよ、梶平の会長は今相当マズい立場だぜ」
共礼会の塩屋がモグラの犠牲者になってしまったことで、共礼会の会長に詰められているとのこと。
共礼会の会長と梶平のゴタゴタに八神たちを巻き込む気なのかと推察するが、行ってみないことにはわからないため、実際に会ってみることになった。
八「海藤さんも行ってくれんのか?」
海藤は、黒岩に張り付いていても進展がないことに焦りを感じていた。組長の仇を討つために何でも試す心でいた。
『私も。黒岩の胡散臭い顔ばっかり見てると心を病みそう』
海「はっ、言えてるぜ」
ーーー
3人は服部記者と合流し、梶平が待つという神室菊野屋へ向かった。
『(ここは・・・お父さんと決別したとこ・・・。また来るとは思わなかったな)』
名前は一度はそう考えるが、首を振り梶平との話に集中しようとした。
神室菊野屋のとある一室に入ると、梶平が既に待っていた。
梶「よう来たなお前ら。待っとったわ」
3人は挨拶しながら座る。
服部は3人にお酌をする。
梶「松金の組長さんは気の毒やったな?組長さんに献杯や。」
日本酒が苦手な名前以外は酒を呷る。名前も松金を思い一口だけ飲む。
八「梶平会長、もうアドデック9の話はあらかた?」
梶平は服部から聞いたと話す。
大久保新平のことも、と。
大久保新平が潔白だという話をすると、服部が証拠がないと口を挟む。
『(余計な口を挟むなぁ)』
八「あったら今頃あんたに土下座させてるよ」
服部と八神の険悪な雰囲気の中、海藤は話す。
海「結局、本当は何の用なんだ?」
梶平は共礼会の会長に責められて困っているとのことだった。
共礼会の跡目だった塩屋が殺されたことで怒り、「モグラを始末しろ」と言われていると。
そして、その始末を八神探偵事務所に任せたいという依頼だった。
『始末って・・・』
海「アホか。殺し屋じゃねぇぞ、俺らは」
金ならいくらでも出すと言う梶平に
八「まあ、他に用がなければこれで」
その話は無かったことにし話を切り上げようとする八神。
梶「ああ、わかったわかった、冗談やて」
八神たちを呼んだ本当の理由はモグラに殺された端木の代わりに礼を言うためだったと言う。端木が死んだ真相を突き止めてくれたと。
梶「あとはアドデック9潰したら、あいつも報われるっちゅうもんや」
八「ついでにあんたの1000億も回収できる。そっちが本音でしょ?」
八神はこれから綾部の裁判で真犯人の犯行とアドデック9の真相を暴くと言う。そのために黒岩を追うことも。
梶「そない悠長なこというてられんぞ。大久保新平は、もうすぐ死刑執行になる」
「『!』」
大久保は何らかの圧力がかかり、死刑執行のリストに載せられたという。つまり、いつ執行されてもおかしくないということ。
服「こんなときもし私なら黒岩よりもっと切り崩しやすい相手を選びますねぇ」
海「切り崩しやすい相手?」
服部は八神たちにボツになったという1つの記事を見せる。
『“木戸博士が愛した3人の美女”・・・?月々のお手当て・・・?』
本当か分からなかったが、呼んでいて木戸に嫌悪感を抱いた。
木戸は女好きで、アドデック9の発表以来タガが外れたという。
服「的は黒岩ではなく、彼にすべきでは?」
八神は直接行けば門前払いされるだろうと話す。
誘き寄せるためにはおいしそうな餌をちらつかせ、巣から出せば良いと服部が答える。
服「木戸にとっておいしそうな餌、それは・・・」
『?』
チラッと服部は名前を見る。名前は頭に?を浮かべる。
服「女です。それもとびきりの美女」
「「『美女?』」」
八神探偵事務所の3人は顔を見合せる。
14話 終