第14話 強がり
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ソレイユ前
バンから下りた3人はビルの前で屯している男たちを見つける。
『あれ、松金組の組員だよ』
八「じゃあ海藤さんも連れてこられてるかもしれないな」
3人は向かい来る松金組組員を倒しながら上へ向かっていった。
ステッキ男を含む大量の組員を倒していると、杉浦と分断されてしまう。しかし今は海藤の命の方が危ない。
八神と名前は杉浦の力を信じ、先へ進む。
頂上の部屋に入ると、そこには脇腹から血を流して冷や汗を流している海藤と、海藤の頭に銃を向ける羽村がいた。
八「海藤さん離せ!」
羽「ハッ、てめぇが指図できる立場か?」
海藤の頭に銃口を押し付け脅す羽村。海藤はガクンと首を垂らし、息も絶え絶えの様子。
『海藤さん・・・?』
名前が不安そうに呼ぶ。
羽「おい、可愛い妹分の名前が呼んでるぞ?」
そう羽村が海藤に近づき煽るように話すと、海藤は力を振り絞り頭突きをする。
頭突きでよろけた羽村に、八神は距離を詰め銃を叩き落とし遠くへ蹴り飛ばす。
八「名前ちゃんは海藤さんを見ててくれ」
『うんっ』
八神と羽村の戦闘が始まる。
名前は海藤の手を縛っている縄をほどき、怪我の様子を見る。
交渉もしくは尋問のために生かしておく気だったのか、ガーゼが乱暴に貼られていた。
そのため今出来ることは殆ど無く、海藤の顔色や傷口の様子に変化がないか見ながら八神と羽村の戦闘を眺める。
羽村の重い拳をくらいながらも八神も応戦する。互角の戦いだが、少しずつ八神が押していき、羽村の動きが鈍っていく。
八神の必殺の一撃で羽村を下した。
名前は安心したように息を吐く。
八「待たせたな。ありがとう名前ちゃん」
そう言い八神は海藤に肩を貸しながら立ち上がる。
そこへ杉浦、東、松金組長が合流する。
『お父さん・・・』
名前は松金と目が合うがすぐに逸らし海藤を支えた。
杉浦、東、名前は海藤を病院へ連れていき、八神は組長とともに羽村と話をすることになった。
ーーー
海藤を闇医者に連れていった3人。海藤が入院せずに家に帰ると言ったため東は海藤の介抱をしながら付き添うことに。そして名前と杉浦は
『八神さんに海藤さんのこと言わなきゃだから事務所に行くね』
杉「僕も」
八神探偵事務所に行くことに。
事務所に戻る途中、街行く人が共礼会のキャバレー、本丸園が火事になっていると言っているのを聞く。
『八神さん・・・』
杉「きっと八神さんたちなら無事だよ。事務所で待とう」
『うん・・・』
事務所でソファに座り八神の無事を祈る。
夜遅く
ガチャ・・・
八神が帰ってくる。
『八神さんっ』
名前は八神の元へ駆け寄る。
悲痛そうな八神の顔に名前にも不安がよぎる。
八「名前ちゃん、落ち着いて聞いてくれ。松金の親っさんが・・・死んだ。モグラに撃たれそうになった羽村のカシラを庇って」
『え・・・』
名前は頭が真っ白になり狼狽えそうになるが、
『(だめ、八神さんの方が辛い思いして、杉浦くんだって必死に私たちのために動いてくれてる・・・私だけが大騒ぎするわけにいかない・・・)』
そう思い唇を噛み締めて感情を押し込める。
『・・・わかった。教えてくれてありがとう』
その名前の強がりに2人は気づき顔を歪ませるが今は何もできないと悟り、目配せのみする。
八「名前ちゃん、タクシー呼ぶからそれで帰りな」
杉「うん、それがいいよ。タクシー来るまで一緒に待ってる。僕も限界だから名前ちゃん送ったら帰るよ」
八「ああ、お疲れ」
『お疲れさま・・・』