第12話 亜種誕生
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
2人でまったりお茶を飲んでいると
~♪~♪
杉浦のスマホが鳴る。
『電話、八神さんから?』
杉「うん、出るね。」
と杉浦が電話に出る。
ビデオ通話にした画面には金髪、金ジャージ姿の八神が映る。
2人は八神の姿を見て大笑いしていた。
何はともあれ作戦は進み、松金組事務所の前で合流することになった。
松金組事務所近くのお店の前で2人が待っていると、
『杉浦くん、あれ・・・ふっ、八神さんじゃない?っ・・・』
金ピカの格好の人を見つけ、すでに笑いそうになっている名前が杉浦に話しかける。
杉「ふっ、ふふ・・・他人のフリしよう」
オシャレ大好き田代くんに扮した八神が杉浦に声をかけると、杉浦は人違いではないかと話す。
しかし肩は震えていて笑っていることがバレバレだ。
散々笑ったあと、作戦を話し合い八神は松金組事務所に向かい、杉浦と名前は盗聴器のモニターをすることになった。
「『ぷっ・・・くくっ』」
八「お前ら、マジで覚えとけよ・・・?」
いまだに笑い続ける2人に八神が呟く。
ーーー
八神が事務所に入って数分、杉浦と名前のイヤホンに八神の声がする。
うまく盗聴器を付けられたようだ。
杉「大丈夫、拾えてるよ。早くそこから抜け出して」
『・・・ねぇ、八神さん組員と言い合ってない?』
少しするとイヤホン越しに聞こえる組員の怒鳴り声、ドタバタと激しい物音。どうやら組員にバレて喧嘩になっているようだった。
杉「そうだね、ちょっと助けに行ってくる」
そう言って走って事務所に向かう杉浦。名前が様子を見ているとビルの明かりが消える。
杉浦がブレーカーを落としたため、組員が暗闇で困惑している間に八神は事務所を出ることができた。
用は済んだので、応援が来る前にこの場を離れることに。
大分離れたあと、一度立ち止まり盗聴器が動いていることを確認した。
杉「お?さっそく組員がどこかに電話してる」
電話の相手は羽村で、八神の潜入を報告していたようだった。運良く羽村のいる丁半博打の賭場のことも聞けた。
そこで、詳しい賭場の場所を聞くべく地下カジノ「ラ・マン」に向かうことになった。
聞き込みは八神と名前で行くことになり、杉浦とはここで別れる。
ラ・マンで無事賭場の場所を聞き出せると、海藤と合流した。
海「なぁ、ター坊。お前羽村を見つけたらどうする?」
八「とりあえずこれまでの鬱憤、晴らさせてもらわないとな」
『ふふっ、そうだね』
モグラの話なんて二の次で良いと思い始めるくらい、羽村にコケにされているのが許せないらしい。
殴り込みに出発する3人であった。
カジノで教えてもらったチャンピオン街の看板の出ていない店に入り、ノックの仕方や合言葉を言い遂に賭場に入る。
中は薄暗く音楽もガンガンでいかにも社会の裏という雰囲気だった。
部屋を見て回ると、ある部屋で羽村の声がする。
3人が覗き込むと、そこには羽村と側近の尾崎。八神と海藤は目を見合わせてニヤリと笑う。
八神と海藤はさっそく丁半博打をしている中央をズンズン歩き羽村のところへ向かっていく。店側からするととても迷惑そうだ。
名前は壁側からツボ振りの女性に避難した方が良いと話しながら後について行く。
八「久しぶりですね、カシラ」
『あの時はどーも』
羽村は八神の登場に心底嫌そうな顔をし舎弟たちをけしかける。
賭場全体を巻き込む大きな喧嘩となった。
今回は八神の勝利。
羽村を壁際に追い立て、詰め寄る八神と海藤。
八「モグラは、あんたがお抱えの殺し屋なんだってな?」
八神は、新谷の件は神室町の事件と創薬センターを繋ぐ何か、アドデック9の利権も絡んだ何かを知りすぎたために口を塞いだのではないか、そしてそれを指揮した黒幕はセンター長の木戸なのかと問う。
羽村は認めようとしない。むしろ煽るように笑う。
その様子に憤慨した海藤は羽村の首を絞めようとする。
「『海藤さん!!』」
八神と名前が制止し、話を続ける。
今までの情報、問い詰めたときの羽村の様子を見黒幕は生野だと判明した。
そこへ
「火事だぁ!」
賭場に火をつけ、羽村を助けに来た舎弟のケンゴたち。
八神たちに向けて手榴弾を投げ、羽村を支えて出ていった。
手榴弾が投げられたとわかった3人は咄嗟に走りだし、物陰に隠れ爆発から逃れた。
賭場の崩壊が落ち着いてくると、
八「名前ちゃん、大丈夫か?」
『ごほっ、大丈夫』
八「こりゃあ・・・よく助かったな、俺ら」
更なる崩壊に巻き込まれないよう、足早に賭場を去ることにした。
12話 終