第1話 出会い
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神室町
とある建物の2階
八神探偵事務所
ーー『ぃや・・・お願い・・・もう、こんなこと・・・したくないっ』
ーー「うるせぇ!早くこいつの顔とアジトまでの道を覚えろ!」
ーーバキッ
ーー『ぁうっ・・・ぅっ・・・お母さ・・・お父さん・・・』
ーー「つべこべ言わずにやれって言ってんだろうが!」
『はっ!・・・はぁ・・・夢、か・・・。あ、こんな時間。掃除でもするか』
事務所のソファで飛び起きた名前。額の寝汗を手で拭いながら歩きだし、水を一杯飲む。
ふぅ、と息を吐き現状を思い返す。
所長の八神と相方の海藤は今、借金まみれの探偵を追う依頼を受けている。
難しくもなく尾行が主な仕事内容だから2人で十分だと言われ名前は留守番をしていた。
特に依頼の電話が来るわけでも無かったため、ソファでうたた寝をしていたのだ。
『もう、カップラーメンのゴミくらい捨ててよ・・・』
事務所のシンクを見ながら悪態をついていると、名前の電話が震える
~♪~♪
『八神さんからだ。もしもし』
八「あ、名前ちゃん?今終わったから海藤さんと事務所帰るわ」
『はーい、お気をつけて』
ピッ
電話を切ると、さて、このシンクをどうしたものかとにらめっこを始めるのであった。
ーーー
しばらくして八神と海藤が帰ってくる。
海「ただいまー、名前ちゃん」
『おかえりなさい、八神さん、海藤さん』
ドカッとソファに座る海藤。八神は封筒からお札を出して数えている。
八「はい、2人とも、これ今月分の給料ね。悪いけど残りはまた」
手渡された数枚の一万円札。自分たちの少なさよりも八神の取り分があるのかを気にする名前と海藤。
八「俺の分はまぁ、そのうち。」
『源田先生のところ行ってみる?』
八「ああ。何か仕事をもらってくるか。名前ちゃんも一緒に行く?留守番してもらったし。」
『うん、行く』
海「じゃあ、菓子折りくらい買ってけ。ちゃんとカッコつけろ」
と言うと、もらったお札から一枚八神に渡す海藤。
それを見て私のも、と名前も八神に渡そうとすると
海「名前ちゃんはいーの。年頃の女の子は金がかかんだから。いっぱい食べて大きくなれよ」
と海藤に制されてしまう。
身長をバカにしてる?と思いつつも海藤の男前な態度に手を引っ込める名前。
八「う・・・なんか苦労かけるなぁ」
海「それは言わない 約束だろ?おとっつぁん」
2人の空気感、事務所の雰囲気の良さにフ・・・と口角が上がる。
この事務所がやっぱり好きだなぁと改めて感じている名前だった。