第10話 いざキャバクラ
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クイーンルージュは開店前で、店の入り口から声をかけると迷惑そうな顔の店長が出てくる。
端木のことを聞こうとするが協力を断られてしまう。誰かの紹介を受けてメンバーになったら話くらい聞いてやると。
どうしたものかと思っていると、海藤が店の脇に貼ってある広告に注目した。
海「よぉ。この店、今女の子募集中なんだな?じゃあ、この子なんてどうだ?」
海藤は後ろにいた名前をズイッと店長の前に差し出す。
名前は海藤に怒り心頭の様子で声を荒げた。
『は!?何考えてんの海藤さん!』
店長「まぁ、可愛いけどさ・・・」
店長はまじまじと名前を見る。
店長「胸が貧相かな・・・。やっぱり稼ぐにはある程度身体的にも魅力が無いとね」
『はぁあ!?』
八「ちょ!名前ちゃん落ち着けって!」
今にも店長に殴りかかりそうな名前を宥める八神を尻目に、海藤は「じゃあ・・・」と次の手を出す。
海「こっちの娘は?胸もまあまああるぜ」
スマホの画面にはさおりの写真。
それを見た店長は紹介して欲しそうな様子だった。
『(むぅ・・・まぁ、さおりさんは一見地味だけど本当は美人だしスタイル良いからなぁ・・・)』
しょんぼりしている名前を尻目に話はどんどん進んで行き、さおりさんを連れてくることになった。
さおりにキャバクラへの侵入をOKしてもらうため、限定の和菓子を持っていく八神と名前。
『怒られないかなぁ・・・』
八「まぁ、その時はその時だ」
源田事務所に行き、さおりに和菓子店の紙袋を見せるとすぐさま袋を受け取り自分のデスクへ。
さおりに話しかけようとすると源田が話があると言ってソファに座るよう促してきた。
源「星野くんから全部聞いた。下手な言い訳するなよ」
新谷の件で、手を引かずにどっぷりと首を突っ込み続けていることに怒っているようだった。
しかし、本気で新谷の仇をとろうとしている八神や名前を見て、全面的に協力してくれることになる。
ただし、これ以上の犠牲者を出さないことを条件に。
早速さおりに協力してもらおうとそちらを見ると、口に何かを詰め込むさおり。
キャバクラへの侵入の話をすると
城「・・・無理です」
『(やっぱり・・・)』
八神はそこをなんとか!と頭の上で手を合わせてお願いする。
城「やり方が卑怯です。それに名前じゃダメだったんですか?」
八「胸が無いからダメだっぐおっ!」
八神の足を名前が思い切り踏む。
しかし、源田も星野もさおりも「あぁ・・・」と納得したような表情になり悲しくなる名前。
八神と源田は、なんとかさおりにキャバ嬢になってほしいと「ナンバーワンじゃなくてもいい」「年も誤魔化せる」などフォローにもならないことを言い続ける。すると
星「いったいさおりさんを何だと思ってんですか!?皆さんはさおりさんの本当の魅力を知らなすぎます!」
急な星野の圧にたじろぐ八神と源田。
『わかる!さおりさんなら絶対神室町ナンバーワンになれますよ!』
星野と名前からの心からの称賛に
城「・・・そこまで言われちゃしょうがないですね。私やります、神室町のナンバーワン」
決意を固めるさおり。
早速八神、名前と一緒にドレスとヘアメイクを決めることに。
そこへ
~♪~♪
『?杉浦くんからだ』
杉浦から電話が入り、今から会えないかとのことだった。
八「さおりさんの件は俺だけで大丈夫だから行ってきなよ」
『うん、ありがとう。何の用だろ?』
名前は杉浦が待つ劇場前広場に行くことになった。
劇場前広場に着くと、杉浦が壁に寄りかかりスマホをいじっていた。
『杉浦くん、お待たせ』
名前が声をかけるとスマホから目を離し、ニコッと笑う杉浦
杉「あ、名前ちゃん。やっほー、急にごめんね。仕事中だった?」
『うん、だけど行ってきて良いって八神さんが。何か用があった?』
杉「え?ううん。ちょっと話したいなって」
『話?まぁいいけど』
2人は歩きながら話をする。
杉「へぇ、その城崎先生がキャバ嬢として潜入してるんだ」
周りに人がいるため、捜査のことはあまり詳しく言いすぎないよう気を付けながら流れを説明していく。
とあるゲームセンターに着くとなんとなく入ってみる。
杉「名前ちゃんが行くんじゃないんだね、潜入」
『・・・聞く?理由。
あ、カムロップのぬいぐるみ』
肩を落としながら理由を話そうとすると、カムロップのぬいぐるみが景品のクレーンゲームが目に入った。
杉「好きなの?カムロップ」
『カムロップ好き。あの若干狂気を帯びているような目が良いよね』
杉「・・・おっけー、じゃあ取ろう。」
杉浦がコインを入れると動き出すアーム。
アームに集中しながらも杉浦は名前に質問を投げ掛ける。
杉「で?何で名前ちゃんは潜入しなかったの?」
『キャバクラの店長に断られた。胸が無いからって』
杉「ぶっ!ちょ、まって!アームが、ずれる!」
杉浦は吹き出し、笑いを堪えながらアームを操作する。
『あ!ひどい!杉浦くんなら味方だと思ったのに!男なんてみんなスタイルの良い人が好きなんだ・・・』
杉「ふふっ、ごめんごめん。あ、取れたよカムロップ」
『・・・ありがと。』
不貞腐れた顔で受け取る名前。だが嬉しかったようでしっかり抱き締めている。
杉「僕は良いと思うけどなぁ、小柄なタイプ」
『運動しやすいしね、喧嘩でも邪魔にならないし』
杉「名前ちゃんの魅力は他にもたくさんあると思ってるよ」
『女なのに喧嘩が強いとかね。』
杉「(あらら、やさぐれちゃったよ。ていうか、待って・・・普通胸の話なんて異性にする?まさか僕異性として全く意識されてない・・・?)」
なぜか2人で落ち込み始める。
そこへ、八神からさおりの潜入が終わったから集合したいと連絡があった。
『ごめん、もう戻らなきゃ。ぬいぐるみありがとう』
杉「こちらこそ仕事中にごめんね、八神さんによろしく言っといて。」
『うん。またね杉浦くん』
杉「うん、また」
2人はゲームセンターを出、別々の方向へ歩いていく。
八神たちと合流した名前がカムロップのぬいぐるみを抱えているのを見て、不思議に思っていた。
第10話 終