第9話 いざ本丸園へ
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ーーー
劇場前通り
真冬を駅まで送るために隣を歩く名前
八神の話やその他女子トークで盛り上がっていると感じる視線。
『(誰かに尾けられてる・・・?狙いは真冬さん?私1人だからどうしようもないな。ちょっと泳がせるか)』
名前は尾行に気づくが、真冬を巻き込みたくないと少し様子を見ることにした。
しばらくそのまま歩くと
キキーーーー!!
藤「きゃぁあ!!」
『っ!??』
目の前に急ブレーキをかけて止まったワゴン。
中から男が数人出て名前の前に立ちはだかり、後から出てきた2人は真冬を拉致しようと拘束する。
藤「やめなさいっ!」
『真冬さん!あんたたち、邪魔っ!』
名前は目の前にいる男と対峙するが真冬を気にしながらの戦闘。うまく倒せずにいると
バキッ
八神が真冬をワゴンに入れようとしていた男を殴って助け出す。
藤「八神くんっ!」
真冬は八神の後ろに隠れ、八神も真冬を守るように腕を前に出す。八神が離れてろと言っても真冬は「ヤダ!」と可愛らしく腕にしがみついている。
『(・・・いちゃついてる?)』
結局真冬を道路脇に避難させ、八神と名前は戦闘再開。
無事全員倒し終わると、真冬を守りながら人気のないピンク通り、お店の案内所に入る。
八「大丈夫か?」
藤「なんとか・・・さっきの人たちは何?ヤクザが、何で?」
混乱している真冬。八神が話をしようとするが電話がかかってきたため名前が背中に手を当てながら落ち着かせようとする。真冬は泉田検事に電話を始める。
八「杉浦、おかげで助かった、ありがとな」
『(杉浦くんが知らせてくれたんだ・・・)』
杉《ならよかった。僕の方はさっきのワゴンを追っかけてるとこ。
・・・八神さん、さっきのヤクザたち、共礼会だよ》
なぜ真冬を共礼会が狙うのか、真冬を安全なところまで連れていった後、直接聞きに行くことになった。
『八神さんは真冬さんを。私は先に杉浦くんと合流してるね』
八「ああ、わかった」
名前は杉浦が待つ場所へ一足先に向かった。
ワゴンが向かったのは本丸園という場所。
入り口の前にフードを被った杉浦がいた。
『杉浦くん』
杉浦を見つけた名前は声をかける。
杉「名前ちゃん、無事で良かったよ。」
『うん、気づいてくれてありがとう』
先ほど真冬を安全な所へ送った八神と連絡がつき、海藤もまた来てくれるそうだ。
少しして八神、海藤とも合流し、いざ本丸園に乗り込む。
杉「あ、ねぇ、作戦とかは?」
八「そんなのいらねぇ」
杉「はぁ!?でも・・・中、何人いるかわかんないんだよ?」
八「今は作戦とかそういう気分じゃないんだよ」
『ごめんね、八神さん急に脳筋ゴリラになることあるから。特に大事な人に手を出されたときとか。』
杉「うへぇ・・・マジかぁ」
窃盗団時代、いつでも冷静で綿密に計画を立ててきた杉浦は八神のスタイルに驚き、引きぎみでジェスターの仮面をつける。
『ふふっ、八神さんと組むなら慣れないとね』
杉「(可愛い・・・)はいはい」
無邪気な笑顔の名前に見とれつつついていく杉浦だった。
怒り心頭の八神を先頭に本丸園に入る一同。
「おう、待てこら。貸し切りや言うとるやんけ。
ん?お前・・・八神!?」
エントランスにいた男は八神に気づくとメンチを切っていく。
八神はものともせずに、共礼会の目的を問い詰めるが直ぐに襲いかかってくる。
男たちを下し、先へ進むと
「そこ、ワンテンポ遅れとるでぇ!そんなんで笑いとれる思たら大間違いや。もっと真剣に踊らんかい!
はい、アン・ドゥ・トロワ!」
『・・・は?』
ヤクザの下っ端らしき男たちがラインダンスをしていた。
もう少し見ていたい気がしたが、男たちが八神に気づき殴りかかってくる。
『喧嘩弱いんだからダンス極めたら?』
煽りながら名前も応戦していく。
ダンスを指揮していた男が倒れたため先に進もうとすると足を捕まれる海藤と杉浦。
先に行くよう海藤に言われ、八神と名前はその場を2人に任せて先に進む。
その先では拳銃を持った男もおり、狭い廊下の壁を利用し銃弾を避けながら倒していく。
上まで上っていくと海藤、杉浦が無事合流。
4人で最上階まで向かっていく。
最上階では、リズミカルな音楽が流れ、女性が踊っていた。最後の決めポーズ、というところで以前会った塩屋も現れる。
『もう何なの、この人たち・・・』
八「俺らと喧嘩の続きがしたいだけなら直接俺んところに来ればよかった・・・何が狙いだ?」
塩屋を睨みながら聞く八神。塩屋は八神たちに仕事を頼みたいと言う。頼みを断れないように真冬を拐おうとしたようだ。
真冬が襲われ、仕事なんて請けないと言う海藤、八神に塩屋は笑い、先に喧嘩の白黒をつけようと手下をけしかける。
さすがに共礼会ナンバー2の塩屋。手こずりながらも勝利すると
コツコツコツ・・・
足音が聞こえ、全員そちらを向く。
やってきたのは、車イスの老人と服部記者。
杉「あの人に、こんなとこで会えるなんてね」
『あの人?知ってるの?』
男「お前らが八神探偵事務所か」
杉浦は、あの老人が梶平グループのトップ、梶平茂会長だと言う。
梶平は八神の弱みである真冬を使い、八神の腕を見ていた。そして共礼会がもう八神たちに手出しをしないことと引き換えに探偵として仕事を頼みたいと話す。
仕事とは、梶平が抱き込んでスパイとなった創薬センター副所長の端木が神室町で殺された事件のこと。
端木はアドデック9を疑い殺されたのではないか。それを暴けばセンターは閉鎖、再開発計画は仕切り直しになり、梶平は大儲け。
裏のあるであろう創薬センターを探ってほしいという依頼だった。創薬センターに因縁のある八神なら断らないだろうと。
梶平や服部が部屋の奥に消えていくのを見届け、4人は本丸園から出た。
早速八神は星野に連絡を取り、端木の事件を調べてもらっている。
この話の続きは明日源田事務所ですることになった。
海藤は一足先に帰る。
杉浦は八神に声をかけた。
杉「僕、やっぱり八神さんと組んで正解だったよ。じゃあ、また用ができたら呼んで」
『じゃあね、杉浦くん。おやすみ』
杉「うん、おやすみ」
3人も別々の道に歩き、帰路についた。
9話 終