第9話 いざ本丸園へ
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八神はセンター長やアドデック9の研究員生野と接触し、話を聞いていた。
しかしこれといって重要な話は聞かせてもらえず門前払いだった。
ただ、断片的な情報を整理すると、梶平グループと厚労相の風見大臣が関係しているかもしれないと思い、梶平社員だったという杉浦に連絡をとり、情報を集めてもらうことにした。
夕方ーーー
神室町に帰って来た八神と星野
星野はさおりからメールが来ているから事務所に戻ると言っている。
八「まだ名前ちゃんがいたらよろしく頼むよ」
星「わかりました」
星野が源田法律事務所に帰ると、名前は星野のデスクに座って六法全書を眺めていた。
『あ、星野くん、お帰り』
星野とさりげなくアイコンタクトをとり、お互いの今日の仕事が終わったことを知らせる。
星「ただいま帰りました。あれ、六法全書なんて見て、名前さんも司法に興味持ちました?」
『え、いや、なんとなく見てた。何かあったらこれを相手に投げれば良いかなぁって』
パタン、と星野の六法全書を閉じ、片手で持ち上げて見せる。
源「大事な本をケンカの道具にするのはやめてくれ。だが名前は頭も良いから弁護士にもなれるぞ。どうだ、今からでも」
『いやぁ、大変な思いをした人を知ってると、敬遠しちゃいますよ』
源「そうだな・・・」
そんな話をしていると、真冬が事務所にやってくる。
『真冬さん?』
藤「名前ちゃんもいたの。今日は新谷先生のお悔やみと、八神くんに・・・ちょっとね」
『?』
八神を源田法律事務所に呼ぶさおり。八神が来ると、真冬が話し始めた。
藤「泉田検事が、八神くんの逮捕に動いてるみたい。新谷先生の件で。森田検事正も疑ってるみたいだし」
八「ああ、そういえば黒岩って刑事も俺を重要参考人だって引っ張りに来たな」
『え?何で?私もいたのに・・・何か八神さんが疑われる根拠はあるんですか?』
真冬はため息をつき、自分はハブられているからと話す。
藤「ま、何かあったら連絡して。私で力になれることがあれば言ってほしい」
と立ち上がり、さおりに挨拶をしながら法律事務所を後にする。
『真冬さん、送りますよ』
真冬の後ろをタタッと小走りでついていく名前。
2人が事務所を出た後、八神は杉浦から聞いたことを星野に報告していた。
杉浦曰く、梶平と風見大臣は創薬センターのことで密会していたとのこと。
再開発計画を極秘に準備していた梶平グループは、創薬センターの広い土地に目を付け、管理していた厚生労働相の大臣を説得しようとした。
しかし、アドデック9の論文発表により、創薬センターを閉鎖するわけにいかなくなり再開発計画は白紙に戻された。投資していたお金も回収できなくなったと。
ただこの情報はデタラメかもしれないということも。
話が終わったところで杉浦から電話が入る。
杉《八神さん?ねえ、今源田事務所から名前ちゃんと女の人が出てったよね?きれいな人》
八「真冬のことか。ていうかなにやってんだ、お前?俺を尾けてたのか?」
杉《説明は後で。今その真冬さんと名前ちゃんがヤクザに尾けられてるよ。名前ちゃんは気づいてる感じがするけど・・・》
ヤクザは4人かそれ以上か、と杉浦は言う。
杉《僕どうしたら良い?ほっといちゃまずいでしょ?》
八「すぐそっちに行く。今どこだ?」