第8話 協力
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次の日、八神探偵事務所も源田法律事務所も使えず、シャルルに集まることになった。
八神と名前が一緒に店に入ると、すでに星野と海藤、東がいた。
そして八神たちの後ろから
『杉浦くん・・・』
海藤に声をかけられた杉浦も来ていた。
杉「仲間外れにしないでくださいよ」
東「俺は遠慮なく仲間外れにしてくれていいんだぞ?っていうか、なんでここに集まろうとすんだ?」
星「でもいい人ですよね、東さんって。そう言いながらちゃんと場所貸してくれるんだから」
東「ヤクザなめんなよ、兄ちゃん」
星「そうやって凄むとむしろかえっていい人の部分が見えちゃいますよね」
東「な、なんだと!?」
プッと吹き出す名前、星野の肝が据わっていることに感心する杉浦とリアクションは様々だった。
海「役者は揃ったみたいだな」
全員八神に視線を向ける
八神はスマホで撮影した新谷の写真を見せながら事件の概要を説明する。
海「先端創薬センターか・・・。また妙なところで妙なもんが出てきたな」
杉「八神さんにとっては因縁の場所ってわけ?そういえば創薬センターって去年テレビで騒がれてたね。確か、ノーベル賞ものの新薬を作ってるとかで」
『アドデック9、だっけ』
星「ええ。これですよ」
星野は調べものをしていたパソコンの画面を全員に見せる。髪の毛の薄い中年男性、創薬センター長の木戸がが記者会見をしている動画だった。
星「認知症の新薬アドデック9、センター長の木戸がその論文を発表したんです」
厚生労働相の予算枠も増やし、センターの建物も増築するとのこと。
海「だがよ、そんなとこにあの新谷がなんで電話してたんだ?」
杉「それをこれから確かめるんでしょ?センターに問い合わせてさ」
杉浦はシャルルの電話を拝借し、八神に渡す。後ろで東がやんややんや言っているがお構いなし。
新谷がセンターの誰に電話をかけたのか聞き出すことにした。
八神が電話をすると、新谷はセンターに電話していないとのこと。電話で確認するのは難しいと判断し、直接センターに行くことにした。
八神と星野は創薬センター、海藤と東は松金組の様子を探るという分担になった。
杉「そういえばさ、八神さんが無罪にした大久保新平だっけ?今はどうしてるの?」
『・・・?(雰囲気が変わった?)』
八「拘置所にいる。死刑囚は刑が執行されるまでずっとそこだ」
杉「八神さん、面会に行ったりとかは?大久保って、実際どんな人だったのかと思って。
八神さん、大久保を無罪にしたとき本当はどう思ってたの?マジで無実と思ってた?
でもその後あいつ・・・恋人殺しちゃったんでしょ?それも八神さんが弁護してたよね?その時も無実だと思った?」
『杉浦くん、そこまでにして・・・』
杉「あはっ、ちょっと立ち入りすぎた?」
八神を問い詰める杉浦を制止する名前。
杉浦は言いたいことだけ言ってシャルルを出ていく。
『・・・』
名前はその後ろ姿を見つめていた。
八「名前ちゃん」
『?』
八「名前ちゃんは源田先生のところに顔出してくれない?カモフラージュと源田先生を安心させるためにさ。」
『うん、わかった。』
全員決められた場所へ向かっていく。
ーーー
源田法律事務所
『こんにちは・・・』
おずおずと名前が入ると、源田とさおりは目を見開く。
源「名前!街を出ろと言ったはずだぞ」
『はい。でも、家に独りでいた方が不安で。八神さんも事務所から出てしまいましたし・・・。頼れるのはここだけだから・・・』
城「名前・・・。源田先生、私たちも居ることですし」
源「そうだな、全く手が届かん場所に居るよりは良いか」
と少し演技を入れつつ源田に顔を見せ安心してもらうことに成功。
『星野くんは?』
城「今外回りしてるわ。浮気調査だとか」
『(まだ疑われては無いみたいだね、良かった。源田先生、さおりさん、嘘ついてごめんなさい・・・)』
名前は心の中で謝り、源田たちの仕事の邪魔にならない程度に世間話をしながら居座らせてもらうことになった。
8話 終