第4話 再会
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〈ジェスターside〉
姉貴を殺した殺人鬼、大久保新平の弁護をしたインチキ弁護士八神が、再び法廷に現れたとの情報を得、調べることにした。
姉貴のことを忘れて弁護士として現れたなら、その時は・・・
どうやら今は探偵をしているらしい。
八神探偵事務所・・・ネットで検索してみると、八神の写真の他・・・え。
驚いた。以前ナンパから救った、いや、救ってはないな。その女性が載っていた。名前は・・・名前ちゃんか。
これは接触しろというお告げのように思えた。
早速、神室町内を飛び回っていると八神と名前ちゃんが2人だけで歩いていた。尾行していると、裏路地の調査をしに行くようだった。
2人がいる場所を把握したら少し区画を離れ、特に盗みはしてないけど、警察に見つかり逃走中というシチュエーションを作り上げ八神たちの元へ走る。
2人がいる裏路地は・・・と、ラッキー。2人が離れてる。しかも八神はスマホまで取り出してくれてる。
僕はスピードを上げ、八神の後ろからスマホを抜き取ると先にいる名前ちゃんの手をとり走り去る。
八神は・・・ちゃんとついてきてる。
名前ちゃんと手を繋いだまま走っていると
『ねぇ、あなた前にナンパから助けてくれた人でしょ?えっと・・・ジェスター』
流石、このスピードで走っても余裕なのか話しかけてくる。
手を繋いでいては八神に追い付かれるかもしれないし、この後ジャンプも多用するからと手を離すが、それでも名前ちゃんはついてきてくれて少し嬉しくなった。
そしてさりげなく八神のスマホをいじり、情報を入手。
3人が無事、まぁ、1人はギリギリだけど、ビルの屋上に着くと、八神の出番は終わり。スマホを返す。
・・・まだこの人の人間性はわからないな。まぁ、結構しつこいってことは分かった。
名前ちゃんとはまだ話したいと思い、手を引いてビルを降り裏路地へ。
『ねぇ、もういい加減離してくれない?』
うわ、ちょっと怒ってる感じ?
用は何だと聞かれるが、本当に話がしたかっただけなんだよね。
少し考えて、名前を聞くことにした。八神探偵事務所のサイトでもう分かってるけど、本人から教えてもらえば正式に呼べるしね。
あ、でもこんな不審者に本名答えてくれるかな?
などグルグル考えていると
『苗字名前・・・』
と教えてくれた。本名じゃん。
まぁ、今日はこのくらいにしておこう。嫌われてもイヤだし。
僕が名前ちゃんの名前を呼び、別れを告げようとすると、
『ねぇ、会った時から思ってたんだけどさ。何でそんなに飄々とした感じでいるの?
何て言うんだろ・・・表面上の雰囲気と目の表情が、違うっていうのかな・・・』
ドキリとした。心の奥を見透かされているような、そんな感じになった。
目の表情って何?まぁ仮面には目だけが見えるような穴はあるけどさ。それでもこんな仮面から覗く目だけじゃ何もわからないでしょ、普通。
気まずくなって、別れを告げて一方的に去る。
嫌われちゃったかなぁー・・・なんて。
それにしても、憎いインチキ弁護士と好きになった相手が一緒に行動しているとは。複雑だ。
さて、これからどう動こうか。
4話 終