第3話 裁判
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裁判当日
八神と名前は傍聴席に座っていた。
八神がこそっと声をかける。
八「名前ちゃん、体調どう?」
『おかげさまで。心配かけてごめんなさい。』
八「無理すんなよ」
『うん』
そろそろ裁判が始まる。
羽村のアリバイを証明できるホスト、セイヤが証言台に立つ。
が、セイヤは暗い顔で俯き、ついには頭を抱えてしまった。
それに疑問を思った弁護士席の新谷、傍聴席の八神、名前は顔を見合わせる。
『あの人、大丈夫?ただ緊張してるだけとは思えないくらい表情が固い気がする。何かに怯えてるような・・・』
八「怯えて・・・?」
しかし、傍聴席からは何もしてあげられない。
監視カメラの映像の通り羽村に殴られた、そして羽村がサウナ御殿に向かったとアリバイを話してくれるだろうと思い、様子を見ていると
セ「僕の勘違いでした・・・。殴られているのは間違いなく僕です。
・・・でも、殴っているのが誰かは・・・わかりません」
「『!?』」
ざわざわとどよめく法廷内。
新「裁判長すみません!一時休廷をお願いします!」
新谷が声をあげ、裁判長の一言で休廷になった。
控え室では八神たちがセイヤを囲み話を聞いていた。
八「・・・何があった?セイヤ」
セ「僕・・・証言できません・・・ごめんなさい」
新「だから何でだよ!今朝まで全然そんなこと言ってなかっただろ!?」
震える声で謝るセイヤに新谷が声を荒げる。
セ「・・・さっき、電話がかかってきたんです。」
電話は共礼会の村瀬からで、証言すれば妹の帰りがいつになるか保証できないとのことだった。所謂人質。
八「名前ちゃんが怯えてるって言ったのは正解だったわけだ・・・」
八神は素早くスマホで海藤に連絡し、共礼会の事務所があるKJアートに向かうことになった。
海藤との電話が終わり、早速裁判所を出ようとすると着いてくる名前。
『私も行く!』
八「名前ちゃんも!?いや、危ないって!」
『私が自分の身くらい守れるの知ってるでしょ?私は村瀬が許せない・・・なんでいつも関係者の家族って狙われて辛い思いをしなくちゃいけないの?そんなのおかしいもん』
八「っ・・・わかった」
名前が自分の過去とセイヤを重ね合わせて怒りを覚えていることに気づいた八神はもう何も言わず、出口へ向かった。名前も後に続く。