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今宵は何大戦?

ぴたりと銃の乱射が止まる。
かわりに異能肉の血を吐く音が聞こえた。

異能肉がいたところをのぞく。


「なぜ…!…ゲホッ」


憂城の剣が、彼女の胸元を貫いていた。


「僕のお友達を傷つけないでね?」


彼女は崩れ落ちた。
腕をかばいながら彼のもとへ駆け寄る。
憂城は流れている血を見て驚いている。

『にゃ…少しちょーし乗っちゃったよ…』

「……布、あるの?かして」

ポケットにある止血用の布を手渡す。

彼は黙って腕と足に布を巻く。
少しキツい。

『っ…。ありがとう、憂城くん』

「無茶したら、ダメだからね?
僕のお友達に、死んでほしくない」

『…うん。ごめん、憂城くん』

異能肉が起き上がる___

「この子は、僕のお友達。傷つけたら許さないよ?」

分かったのか分かってないのか____

フラフラとどこかへ行く。


もう傷つけられたんだけどね。
まぁいいや。

憂城が、2つの獣石を持っていることに気づく。

『あ、それって、亥と巳の戦士の?』

憂城くんはこくんと頷く。

『じゃぁこれ。
午の獣石だよ、あげるね』

「いいの?きみのだよ?」

『うん♪』

憂城くんの笑顔___

が見えた気がした。


「きみは、優しいね」

『え?そう…?憂城くんも優しいよ?
止血してくれてありがと♪』


こんどは_しっかりと__


笑顔が見えた。


憂城の手が私の頬に触れる。
すっと頬をなでる。

『ふふ、くすぐったいよ』






その瞬間、鳥が1羽、飛び立った。
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